いやあ、素晴らしい本でした!
泣けて泣けて…

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北海道の田舎で育った主人公が、調律師という職業と出会ってから成長してゆくまでの姿が丁寧に描かれます。

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調律師という仕事の世界を初めて垣間見たことと、その奥深さを知りました。

ピアノが、どこかに溶けている美しいものを取り出して耳に届く形にできる奇跡だとしたら、僕はよろこんでそのしもべになろう

主人公が調理師を目指そうとする決意。
美しい表現ですね。

調律師になろうと決意した先輩が、

明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のように確かな文体

と例えます。
いいなぁ。

主人公が出会う人物の中でも、双子の姉妹のエピソードは彼を大きく成長させます。
個人的には全く調律をしてこなかった古いピアノを調律して、目線も合わせなかった客が小さく微笑むシーンがとても感動的でポロポロ泣きました。

タイトルの意味は、ネタバレになりますので、ここでは控えます。

素晴らしい本でした!\(^o^)/