117* 外食という名の素敵なバカンス | おやつ道〜腹割りダイエットの旅

おやつ道〜腹割りダイエットの旅

ゆっくりとだけど歩いていマス。
ときどき立ち止まったりするけれど、
とりあえず何かに近づいている、気がする。

$おやつ道~腹割りダイエットの旅-あおさぎのひ




時はオールウェイズ…

私がまだ利発そうな小学生だった頃のお話。


なぜか張り切った父親の思いつきで

数ヶ月に一回、

“家族で外食”というイベントがあったんデス。


もともと我家は

“いつもお家ご飯”的な家風(?)だったので、

気軽に外食~とか出来るような雰囲気じゃなかった。

普段食べてるモノは、母親が作るフツーのご飯と

「和食のおかず+パン」という

当時よくあった妙チクリんなメニューの給食のみ。



そんな当時の私にとって“外食”っていうのは

まぁ言ってみれば

“海外旅行”くらい未知の世界なのだった。



お店を早めに閉めて、

車で20分くらいの市街地に向かう。ワクワク

そして連れて行ってもらった先は…

トンカツ屋さん。ドキドキ



よく憶えてないけれど、

多分カウンターだけしかないような小さなお店

…だったんじゃないかなぁ。


とにかく初めてカウンター席というものに座った私は、

わけもわからず(当たり前か)

父親と同じ「ヒレカツ」を注文したのだった。



「ヒレ」ってなんだ?( ̄ー ̄;



一抹の不安を感じる小学生を尻目に

板前さんはキャベツを出してきて半分に切る。

そして


ストトトトトトトトトトトトトトトト♪


おぉぉ~すげぇ!(@▽@)ノ


正確なストローク、

迷いのない包丁さばき、

もうね、いきなり目が釘付けデスよ。


あっという間に

4人分の糸みたいに細いキャベツを切り終えると

お皿の上にさくっと盛り上げる。


お次は肉を出してきて切り分け

粉をまぶして卵を通し、パン粉をつけてデカい鍋に


ジュワワワワワワ~♬


流れるような無駄のない動き。

母親には悪いけど

料理してる姿をそれまでなんとも感じた事はなかった。

でも、このとき初めて思いましたよ。



カッコェェ*( ̄∀ ̄)*



やがて、

揚ってきたヒレカツの色の

なんと美しいこと!


そして、

包丁で見事に切り分けられた肉が

キャベツの上にスッと品良くのせられて、

とうとう私の目の前にっ!



おぉぉ~、

これが「ヒレカツ」っていうモノか。

たしかに

家で出てくるトンカツとはちょっと違う。


なんだか、とっても美味そうだ~…。


「いただきま~す」

ソースをかけて、迷わず肉にかぶりつく。

サクッ!!



うおぉぉぉ!柔らかっ!о(>▽<)y ☆



家で食べてるトンカツと違うっ。


何が違うって、何もかもが全然違~う!


これがようするに「ヒレ」なんだな♪

柔らかいのにちゃんと噛みごたえもあって、

肉の味わいがお口いっぱいにジュワッ!

それが

衣のサクサク感と絶妙なハーモニーを奏でながら

私の身体を駆けめぐってゆく…。



「おやぢ、良い仕事してるじゃないか!」



…とは小学生だから言わなかったけれど、

私はモグモグとご飯を口いっぱいにほおばりながら、

カウンターの向こうにいる無愛想なオヤジさんを

かなりの角度⤴で尊敬していたのだった。


当たり前みたいな顔をして、

こんな美味いものサラッと作るなんてこの人…


超クール!≧(^▽^)≦




いやはや

大人になって自分で料理を作るようになると

尚更あの板前さんのスゴさが身に沁みる。

あの美味さ、優雅さ、ハンパねぇ。


…ってゆーか、



プロってやっぱすごいな!




無駄のない美しい動きっていうのは

踊りや音楽にも通じるものがありマスよね~。

武道だって、

動きの綺麗な人はまず間違いなく強いし。

あ、そう言えば

スポーツだって一流の人の動きって綺麗だもんね。



逆に言うと、動きを見れば

その人がどれくらいの“しごと”をするのか

判っちゃうって事デスよね。


ひょっとしたら…

見る人が見れば、“しごと”どころか

もっといろんな事が判っちゃうのかもしれない!


この人は正直な人間だ、とか

こいつは仕事の出来ないヤツだ、とか・・・。



う~ん、あんまり自分の中身がダダ漏れないように

普段の動きも気をつけなくっちゃ…

とか言っても、どうしたら良いのか全然わからんし!



…とりあえず

トンカツ屋のおやぢさんを参考にして


自然体 ( ̄▽ ̄)


って感じにしときますかね。




$おやつ道~腹割りダイエットの旅-マンゴーケーキ
最近の美術館のカフェはとってもおしゃれ。これは新国立美術館でいただいたマンゴーケーキ。お味の方も甘さちょっと控えめな大人の美味しさ。落ち着いた雰囲気でカップルにもぴったり、なんじゃな~い?