米国の興行師・P.Tバーナムの伝記を『少々脚色した』ミュージカル映画。
…ホントに、バーナムの伝記映画に、しちゃうとジム・キャリーが『マン・オン・ザ・ムーン』でアンディ・カウフマンに、なりきった様になるので(汗)
良く言えば『万人に判りやすい、いい所取り映画』、悪くいえば『そこの説明は飛ばすのか~』な能天気な映画…です。
観た後に、踊りだしたくなるってのは、ヒューしか居ないよなぁ~
彼が、こういう明るいミュージカルも、永遠に生き続けなければいけなかった孤高のヒーロー、ローガン/ウルヴァリンも演じれるという事も、そう思わせてくれる要因に入ってるんだろうなぁ~と。
皮膚ガンで80針(驚愕)も縫って『歌っちゃダメ!完治してから!』と言われてたのに、『これがうたわずにいられるか!』で傷口パックリ(ガーン)だったという、ヒュー
やっぱりヒューから、モチベが貰えるよね~
まちぎゃーても、整理券争奪戦のレッスンや、全く見えねぇ+出来ないのに時間のムダだったわ~(激怒)というイベントに来た時なんて、モチベは下がるわ
何もしなくてもナイスバディなら、水泳だけにして、スポクラなんぞいかねーわwwww
というのが、日柄年中頭をよぎっているというのにだ
…スタジオ出て、モチベ沸いてる人の気持ちが、よく理解できないわ…ヒューの様な、輝く突き抜けたオーラを持ってる人を見ないと、ブログ主は、踊るモチベは出てこないです。
そんなグダを撒かずにはいられなかった、というわけで
予告編はこちら、あらすじいってみる
時は19世紀半ば、米コネチカット州。
貧しい仕立て屋の息子として生まれたバーナム(エリス・ルビン)は、父ズイロ(ウィル・スウェンソン)に連れられ、 得意先である上流家庭の屋敷に足を運ぶ事が多かった。
殆どの家では、父と家主の会話を横で見ているしかなかったバーナムにとって、広い丘の上に立つバレット家の一人娘・チャリティ(スカイラー・ダン)は、年も近く、唯一心が通じ合う相手だった。
だが身分が違う幼い二人の恋どころか友情でさえも認めないチャリティの父(フレデリック・レン)の画策により、チャリティは遠く離れた都会に引っ越してしまう。
バーナムは、その後、父親が多額の借金を残し亡くなり、生きていくために、10代で都会に出て働く事になった。
路頭で宝くじを売り、新聞配達をしながら、花嫁学校に通わされているチャリティに手紙を送り続け、大人になったバーナム(ヒュー・ジャックマン)は鉄道会社の従業員となり安定した収入を得られるようになると、チャリティを迎えに行った。
だが、チャリティの父・ハレットは、
『いつか貧乏暮らしに愛想がつきて帰ってくるさ』
と、金さえ稼げばいいと思い続けていたバーナムを戒め、花婿として認めようとはしなかった。
それから数年後、NYに移住したバーナムは二人の娘キャロリン(オースティン・ジョンソン)、ヘレン(キャメロン・ジーリー)に恵まれ、商社の簿記係として地味な仕事をしていたが、慎ましくも幸せな生活にチャリティは満足していた。
だがそのささやかな幸せでさえも、波乱万丈の嵐に巻き込まれてしまう。
バーナムの勤めていた商社の所有する船が、嵐の海に沈没し商社は倒産。
上司(ジャミー・ジャクソン)から知らされ愕然としたバーナム。
しかし彼は、何を思ったのか、机の引き出しにあった、沈没の知らせが入った商社所有の船の登録書を自分の鞄に入れて持ち出した。
バーナムが思いついたのは、沈没船の登記書を担保に入れ、NY中の客を呼び込むエンターテイメント劇場を開く事だった。
庁舎の近くにある天井の高い吹き抜けの建造物を手に入れたバーナムは、カタギになる前からのサギ師仲間・オマリー(エリック・アンダーソン)を仲間に加え、 建造物の中に、蝋人形や動物の剥製を置いた見世物小屋『バーナムのアメリカ博物館』をオープンする。
だが主観的な思いつきでやった事は、誰も興味を示さず、客はさっぱり。
娘のキャロラインが
動かなきゃ面白くないよ、面白い人も呼ばないと。
…と言った事をヒントにした、バーナムは町中に『おもしろい人集まれ』という貼り紙をした。
すると我こそはと、博物館に奇妙キテレツを売りにした人々が集まり、彼、彼女らの口コミで、今まで見た事がない、枠にはまらない、面白い人々があつまった。
銀行で融資を断わられていた小人症のトム(サム・ハムウェイ)や、洗濯場の奥にいたヒゲ女・レティ(キアラ・セトル)らは、バーナムに、もう世間から隠れて生きる必要はないと励まされ、 バーナムの劇場でパフォーマンスをやる事に決める。
その他にも、ヒゲ男や、大男、シャム兄弟、空中ブランコが特技のアン(ゼンデイヤ)、W.B(ヤーヤ・アブロゥハ・マーティン2世)ら、ウィーラー兄妹が名乗りを上げた。
動物や、彼、彼女らを全面に、炎と歌と、前代未聞の派手なパフォーマンスで、半信半疑だった客を拍手喝采の嵐の渦に巻き込んだバーナム。
その一方で、劇場の外では、彼らのショーを下品とみるNYの風潮があった。
ヘラルドの記者ベネット(ポール・スパークス)は、世間から蔑まれてきた人々を見世物にするストーリー性や芸術性のない下品なパフォーマンスと書き立て、バーナムのショーは一時客足が落ちた。
だが、転んでそのままのバーナムではない。
ヘラルドを持ち込んだ客の料金を半額にする事で、ショーの売上を倍額にするという、手段を選ばない反撃に出たのだ。
バーナムも一座の面々も、満員御礼の客席をみて、してやったりと思っていたが、相変わらず、自分たちを支持してくれる人々以外の周囲の目は冷たいままだった。
バーナムは、このままでは、一部の客層にしか自分のショーを理解して貰えないと思い、自分自身もチャリティと同じ様な上流階級の人間になる意味も込めて、上級階級の出身で舞台劇のプロモーターとして鳴らすフィリップ(ザック・エフロン)を誘う。
フィリップは、自分の舞台の客入りには満足していたが、充実した仕事を日々しているかどうか疑問を持ち続けていた。
もしもバーナムとタッグを組んだ事がバレたら、上流社会から締め出しを喰らい、自分の社会的地位が危うくなってしまう。
フィリップは、万が一の事も考えて、バーナムとパートナーシップを結ぶ条件として取り分を多めにする。
バーナムの劇場を訪れたフィリップは、空中ブランコで空を舞うアンを見て一目ぼれするが、2人の間には、身分という壁が立ちはだかっていた。
その後も、2人は周囲の目を逃れる様にして心を通わせるようになる。
バーナムと一座の面々は、フィリップのコネで、ついにヴィクトリア女王に謁見する機会に恵まれた。
フィリップは失礼な事が起こらないか、謁見の場だけでなく宴席の場でも冷や汗をかきっぱなしだったが、女王に気に入られた事で気を良くしたバーナムは調子にのり、臨席していた『スイスのナイチンゲール』と称される歌姫・ リンド(レベッカ・ファーガソン)に出逢う。
口先三寸でリンドを口説き、米国での公演の機会がない彼女に米国公演の糸口を掴んだバーナムは、フィリップに一座のショーの運営を丸投げする様になり、自分はリンドの海外公演に同行する事になる。
そんなバーナムの心は、最初に人々を幸せにしようとしていたものから、かけ離れていた。
チャリティや2人の娘を瀟洒な家に置き去りにし、ショーの運営はフィリップに任せっぱなしで、ショーの売上は下がっていく一方。
たまに博物館に帰ってきた時に、フィリップが
観客が見たいのは貴方だ、一座の皆も、バーナムを心のよりどころにしているんだ
…と言っても、彼は聞く耳を持たず、リンドの海外公演に同行してしまった。
一方、リンドもまた、バーナムに依存しきっていた。
華やかなオペラ歌手とは表向き。
婚外子として生まれたリンドは、親の顔も、愛する人も知らず、 ただ歌を認めてくれる人についていった。
そんな彼女が、自分を欧州から異国に連れて出してくれたバーナムに恋心を抱かぬはずもなかった。
リンドの講演がまもなく100公演目を迎えようとしていた時、観客の数も安定し、あの手厳しいベネットも手放しでほめるようになった。
バーナムは、自分はリンドの興行から手を引くべき時が来たと思った。
だが、リンドは、舞台の上で、あてつけと思うような行動に出、それがバーナムから全てを奪ってしまう…
以下ネタバレです
バーナムは、リンドが自分に気があるのを知ってて『こいつは金になるな~』と思い、米国公演の話を持ち掛けるわけなんですよ。
リンドの公演料は契約上、半分以上はバーナムが持って行くわけで。
NYのショーが赤字になっていても、リンドの公演で何とかバーナムは一座の面々に給料を払う事が出来たわけなのです。
ま~フクザツな大人の事情があったのですが、リンドに金魚のフンみたいに、くっついて、単身赴任みたいに帰ってこないバーナムを見たらショーの一座が『見捨てられた』と思うのは当然なワケで。
その時に、ヒゲ女役のキアラ・セトルが歌う『This is me』が歌詞共々よい、わけなのですよ。
バーナムが留守の間に一座を任されているハズのフィリップは、アンを上流階級に馴染ませようと、オペラに連れて行ったのですが、両親に見つかってしまい『あの女は誰だ?』とにらまれ、アンが逃げ出してしまうわけです。
アンを追いかけて行って、2人が歌うシーンがこちら。
音楽はもちろん、アクションはほぼ吹替えがなかったつーのだからスゴいですねぇ。
リンド役のファーガソンの歌声は吹替えと丸わかりですが。
アンとフィリップは、お互いの間に立ちはだかる『壁』を、2人で乗り越えようと誓い合うのですが、バーナムがほったらかしにした一座や、リンドが起こしたスキャンダルによって、お里に帰ってしまったチャリティや子供たちは、どうにもならないワケで。
バーナムは、リンドがステージの上で起こしたスキャンダルは、誤解だ、許してくれと、謝りに行くわけです。
も~今更遅いがな~と思うんですが。
だいたいさ、
野心とお金で地位と名誉と愛情は買えないのよ
貧乏からなりあがって、親の愛情もうけなかったから、バーナムはそれが判らなかったのだろうし
だからこそ、リンドに付け入るスキを与えたといっても過言じゃぁない。
このシーン、よく、チャリティが、バーナムを許したよなぁと思うのだ。
アタシだったら、バーナムが気前よくお金稼いできてくれてる間に、貯金して、逃げる支度でもしておくわwwww
その頃、NYでは、バーナム不在が続き杉で、ショーは不振に陥り、周辺住民と一座が一触即発の状態になっていたわけです。
案の定、暴徒と一座が喧嘩となり、ショーが行われる博物館は、火のついたランタンが投げ込まれ、火の海に。
バーナムがNYについた時には、博物館は火に包まれ、中にアンを助けに行ったフィリップが取り残されていて。
入れ違いで博物館から命からがら逃げだしてきたアンが、フィリップの名を呼ぶ中、バーナムは、炎の中フィリップを助け出すのです。
数日後、廃墟と化した博物館の前には、バーナムとその一座たちが、途方にくれて座り込んでるわけです。
先立つものねぇし、どうしようかな~、でも 行くあてもねぇしなぁ~
あんだけバーナムに悪たれついていても、バーナムの所しか、行く所ないんですよ。
そんなに悪たれつくんなら、他に趣味なりなんなりつくっておきゃーいいのに、そういうワケにもいかないんすねぇ。
そこにヘラルドのベネットがやってくる。
『君たちのショーはすきではない。だか客受けしていたのは事実だった。』と
ベネットはバーナムにリンドが引退した事を知らせる記事を置いていった。
他力本願なんてお前らしくもないというベネットからの、新たな挑戦状。
実際のリンドは、バーナムと縁を切った後に、別の人と結婚して、欧州でチャリティコンサートをやってたらしいのですが、それがたまたまバーナムの耳に届いていなかったのか、リンドが こういう形で、バーナムと、とりあえず縁を切りかかったのか、どうかは知らないです。
ま~、どっちにしたって、こういう形の依存愛はよくないモノですので。
フィリップは、みんな金使いが荒いから、こんな事もあろうかと思って貯金しておいたのさ。
と、ショーの当面の資金のバックアップを申し出るわけです。
彼は彼なりに、万が一の保険はかけていたんでしょうねぇ。
一座の面々もバーナムも日和見主義ですから。
でも、建物なくなっちゃったし、どうすんの?という一座の面々を前に、
テントなら出来るんじゃないの?
…といい、バーナムは、今でいう所の、サーカス+ミュージカルショーを開くわけです
大入り満員となったショーを途中でフィリップにバトンタッチする
何故?という顔をするフィリップ。
『どこへ?』『子育てさ』
バーナムは、今までおざなりにしていた家族の元に戻る事を決意し、ショーをフィリップに任せる事にして、 映画は終わります。
この映画のサントラ、今年の1月13日のビルボートチャートで登場から4週目で1位になったそうで。
『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティン・ポールが手掛けたそうなんすが。
この作品のオファーを受けた当時は、全く無名
…だったという、『Xメン』における、ヒュー・ジャックマン状態の2人。
この音楽+脇を固める俳優の努力の積み重ねが、映画を良くしたのでは、と思います、ハイ。
毎日3~4時間、同じシーンを何度も練習したそうですから。
何よりも、この映画、バーナムを描こうと思えば、もっとイジワルなり、インチキサギ師な一面も出せたと思うんすが
妻と娘の幸せの為にショーを始めたはずが、かなり回り道をして、大切なものが愛と夢だと気付く話にしてあるなぁと。
自分の居場所を模索しつつも、周囲から蔑まれて生きてきたショーの一座の人々や、華やかな歌姫の存在は、 バーナムに愛や夢は金で買えるものでなければ、ちょっとした努力で変えられるものでもないよ、という事を、映画の中で描いているのだと思います。
まぁねぇ、ミュージカルだから、ストーリーとしては、甘いんですよ。
ヒューだから、許しちゃうってワケで
そこらの男が、同じ事やってたら、お前何様だと思ってるんだ(怒)と思うのは、間違いないです、ハイ。
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