フロイト・ランディスとジェシー・プレモンズとアームストロングと、ドーピング | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
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映画
『疑惑のチャンピオン』で、ランス・アームストロングを告発する事になった、
フロイド・ランディス。'75年生まれなので41歳。

実物はこちら



演じたジェシー・プレモンズは、こっち

プレモンズは'88年うまれの28歳





プレモンズ、油断すると


白ボチャメタボマンデブ

・・・という、アタシがこの世で最も忌み嫌うタイプの男性になるので、役の為とはいえ、減量よくガンバった
・・・と思う・・・プレモンズ。

映画マニアからは『デブバージョン・マット・ディモン』とか『パツキンバージョン、
ジャック・ブラック』とか言われたい放題なのにだ。

これからは痩せて代表作作れ!


それは置いといて


映画『疑惑のチャンピオン』ではランディスの証言で、アームストロングが
栄誉と勝利の座から引き摺り下ろされた様に描かれているけれど、
実際は違う。


最初アームストロングは

ランディスの証言は、嫉妬に駆られた嘘つきであり、
信憑性もない

・・・といったわけである


ええええええええ?

チームメイトとしてだけでなく、アシストに迎えていてだよ、チームに来るまでは、
極端な話、田舎の自転車好きの厳格な家庭に育てられた青年を


薬漬けにして悪知恵与えて(ドーピングがバレそうになったらオレみたいにやってないと超然としろと植えつける)、ポイした挙句に

世の中そんなもんだから、巧く立ち回れないお前が悪い


・・・と、ランディスが、地位も名誉も失った時に、ムゲにして、アームストロング本人は、パンターニのアシストとして(パンターニもアームストロングも犬猿の仲状態)'08年に周囲の反対押し切り強引に復帰しているのだから


そりゃぁ、おめー何様のつもりだYO!だよね。

サル山のボスか!ってヤツで


ランディスは、その後、
生い立ちや何故ロードレーサーを目差したかなどを含め、新聞社のインタブーに答え、
自分が歩んできた自転車競技業界そのものもの危なさを語っていた。


ランディスは、米ペンシルバニア州ランカスター郡に女の子4人、男2人の6人兄弟の次男として厳格なクリスチャンの一派メノー派の中で育った。


アーミッシュか、と思う程の厳格さなのが

家にテレビもラジオもなく、主食は肉とジャガイモ。
日曜は必ず教会礼賛、労働禁止、何かあったら聖書に全部書いてあるの一辺倒



うわぁ、氏ぬ(号泣)


ランディスは、両親と哲学的なコトを話す子供だったらしく、その度に、答えは聖書に全て書いてあるとはぐらかす両親の心から離れていったらしい。

そんな彼の心を支えたのがロードバイクだった。


このあたりは、父親不在の家庭で育ち、ロードバイクが心のより所だったという
アームストロングに似ていない、でもない。


アームストロングがツールデビューした'93年、ランディスはジュニア世界選手権にデビューするのだが

旅行するのも初めて、飛行機乗るのも初めてだった上、お酒を呑む人を見るのも初めてという、
ランディスは、見るもの全てがお初状態で最下位に


レースそのものがトラウマになり、他のジュニア選手がレース後、現地で
遊びまくっていたのに対し、彼は一目散に故郷に帰った。

彼自身もツールや世界選手権に出場するようになってから、故郷の親族を
招待しようにも、呼べない理由は、こうした所にある。


劇中でランディスが、故郷の教会で演説をするシーンがあるが、これは、
そうした彼の思いやりから来ているのだろう。


そんな状態なので、最初アームストロングが'99年にツールに勝った時も、
自伝を上梓した時もウォルシュの様に疑わず、クリーンなアスリートと
思い込んでいたらしい。


それだけに、ランディスは、薬まみれな上に、欺瞞と傲慢さに満ちた
スポーツ界のトップに失望していく事となる。



他の奴も皆やっていたんだから俺もして構わないという人間にはなりたくない。

そんな理由で(ドーピングやその他の不正)が正当化されることはない。それで結果オーライになるわけでもないんだ。



『疑惑の~』で、'08年に自分だけツールに復帰したアームストロングに、
ドーピング摘発をうけたランディスが最後のチャンスを共にしたいと電話を
かけるシーンがある。

無論、アームストロングはムゲに断る。ドーピングだけでなくランディスは、
股関節壊死を抱えていて、人工関節になる一歩手前だったからだ。


この時も、ランディスは

別に自転車の世界に限った話じゃないが― こちらが何かを求めればビジネスにされ、向こうが何かを求めてくる時は友情の話にされてしまう



・・・と『銀行屋は晴れている日しか傘を持ってこない』という俗のたとえよろしく、
怒っている。


6万ドルでコキ使われ、80万ドル貰ってるアームストロングやフェラーリ医師らに理不尽に言われりゃー、そりゃー摘発したくもなるわなーと。

しかも摘発されたドーピングは股関節壊死を防ぐ為のテストステロンで、
ツール直前にはやめていたもの。

ツール中に本人がやっていたという、自己血輸血と成長ホルモンの反応が出ていない、
というのが不運としか言いようがない。


ランディス自身、ロードバイクは自分の人生の可能性を開いてくれるドラッグみたいな
ものだったと認めているが、それと同時に


自転車を自分の人生の土台にしてしまうのが怖かった。

と告白している。



自転車に乗る事は好きだよ。でも自転車競技は、
僕が、どうやってそこへ来たのか、そもそもどこにいるのか、落ち着いてよく考えさせられる機会すら奪ってしまう。



勝つための手段となった時に、ランディスの中から自転車に対する楽しさは
失せたといっても過言ではないだろう。


一方で、一連のドーピングを告白したあと、7500万ドル(約92億円)に及ぶスポンサー契約やテレビ出演料を失ったとしているアームストロングは

賠償訴訟で破産する可能性

が、出ているが自業自得である。

これは

スポンサーである、USポスタルは公的機関だった為、捜査の手が及び易かった事

『自分には絶対的フォロワーが居て、業績を残している限り守ってもらえる!』
・・・と信じ、ランディス、ハミルトンらチームメイトから告発され、キャリアの
破滅を招いた事が原因・・・だと思う

ランディスが、オレを恨んで法廷で独り言ホザいてるqqqなんてムゲな片付け方をした
ものだから


結果100倍返しにされている、アームストロング


現在『ツール・ド・フランス』では『生体パスポート』と呼ばれるプログラムで選手の血液値が細かく監視されるようになっている。

この為、以前に比べ選手がEPOを使用していると摘発出来る確率は高くなった。


それでも血液ドーピングを検出する確実な方法は、いまだに確立されていない。


ちなみに、'99年にアームストロングが優勝した時から、ドーピング疑惑を世間に
訴え続け、アンチドーピングを貫き、チーム内で孤立したフランスのクリストフ・バッソンは、

体育の教師


・・・になったのだそうで。