原題名:MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN
皆さんあけましておめでとうとざいます(^^)
新春一回目ということで、一番好きな映画の一つを紹介したいと思います。
予告編はこちら、あらすじいってみる
時は'60年代
パリの下町ブルー街に住む少年モモ(ピエール・ブーランジェ)は
父親と2人暮らし。
母親はモモを残して出て行き、父親(ジルベール・メルキ)は気難しく、
いつも『母親はお前の兄弟の方がかわいくて出て行った』と文句ばかり。
その厳しさたるや、カビの生えそうなアパートでモモに家事一切を担当させ、
さらに一日5フランでやりくりしろという。
肝心のモモの誕生日にはろうそく一本たってるだけ。
しかもこのオヤジ、息子の誕生日は忘れている(唖然呆然)
そんなモモの目標は、ブタチョキに貯めたお金で、娼婦を買い、童貞卒業すること。
大人の仲間入りをしたいのだ
日々の生活やりくりしてためた預金を紙幣に交換してもらう為にモモは雑貨店に行く。
毎日5フランでやりくりするのは苦しいので、モモはここで万引きをしてしのいでいた。
そして今日も両替ついでに万引きしようとしたその時、店主のイブラヒム(オマー・シャリフ)はいう
『弁償はしなくていい、でも万引きはこの店だけでやってくれ』
それからイブラヒムとモモは友達になり、イブラヒムは5フランで食卓を豊かにする方法など生きる為の知恵を教えてくれる
街に女優が撮影に来て、店に来た時には、ただの水に付加価値をつけて売り、
『君が万引きした分のもとはとらなきゃね』と笑い、父親が教えてくれなかった上手に生きていくコツも教えてくれた
そんなある日、モモの父親が金策尽きて、列車に飛び込み自殺をしてしまう。
迎えに来た母親を見て、自分には兄弟など居ないことを知るモモ
『僕はモモじゃない!モハメッドだ!』
いたたまれなくなり家を飛び出したモモは、イブラヒムに養子にしてくれと頼み込むのだが・・・
この映画で、かつての二枚目俳優オマー・シャリフは、茶目っ気とユーモアと賢明さ、
慎ましさを出して、人生で学んだことを少年に伝えていく老人を魅力的に演じていました
イブラヒムがモモに伝えていったことは楽しく生きていく方法
幸せになるためにはよく働き、急がない、笑顔の元は自分から作っていけ
イブラヒムおじさんの故郷トルコを目指すときも、哀しいときや憎しみがある時は踊れば気分が楽になるということを、
イスラムの円舞から教わる。
このシーンを何度もDVDで見てるワケなのですが・・・
踊っても気分が楽にならんコトの方が多いのですよ・・・コレ何でしょうね?
踊ることで、根本的問題が解決しない人たちと一緒にいるからでしょうか?
私的に、踊ることで、日頃なり普段抱えている心の闇や生活の苦しさ、そうしたものが解決されないというのは、その場を提供してくださる方に対して、ある意味失礼なコトだと思うのですよ。
だから、そうした場所なり機会を提供してくださる方がいても、参加する人たちの心の闇を、どこかで感じてしまい、イヤな思いをするんだろうなと
イベントいけばそうじゃないよ~という人もいますが、同類同士で集まるというのが、息が詰まるタイプなんで
これもまたどうなのかな~未だに答えが出ないワケです。
話を戻す
この映画は『ニューシネマパラダイズ』や『マレーナ』みたいに、
少年が人生の一番大事な心を大人に教わる話
その大事な経験が自分の人生の大きな礎になっていく話です
ラストシーンのモモはまた感慨深いものがあると同時に、『だから人生は素晴らしい』と素直に思わせてくれます
お正月、ヒマでしたらどうぞ。今年もよろしくお願いします
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