サブウェイ123('09年9月TOHOシネマズ梅田) | Que amor con amor se paga

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日常で気になったコトや動画も載せてます。


原題名:The taking of Pelham 123

実はオチには景気を操作するというネタも含まれているサスペンス・アクション

演じるデンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタは'54年生まれの同い年なんだそう

原作はジョン・ゴーティーのベストセラーで、’74年に映画化された
『サブウェイ・パニック』

予告編はこちら、あらすじいってみる




NY午後二時

地下鉄ペラム123号

この日、運行司令室で指示を送っていた地下鉄指令職員ガーバー(デンゼル・ワシントン)は
無線で運転士に呼びかけるが応答がない


『123号、応答せよ、何故停車した?』

123号はライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗る男にジャックされ、先頭の一両を切り離し、
先頭車両の乗客と車掌合わせて19人を人質にとっていた


ライダーはガーバーを交渉人に任命し、要求を言う

『市長(ジェームス・ガンドル)に電話して一時間以内に1000万ドル用意させろ。遅れたら1分以内に一人ずつ殺す』

残り48分。

警察からは人質救出班のカモネット(ジョン・タトゥーロ)が到着。

交渉にあたろうとするガーバーを上司のジョンソン(マイケル・リスボリ)は家に帰してしまう。


しかし、ガーバーが交渉役でないことにキレたライダーにより、車掌は射殺され、
被害をくいとめる為に、ジョンソンはガーバーを呼び戻すのだが・・・


ネタばれなんすが


地下鉄の全てを知り尽くしながら、不本意に左遷させられクビ同然の男と、金融の全てを
知り尽くしていながら、ムショにブっこまれた男の、主張違えど、
ギリギリで何かを分かり合うというサスペンスです


ガーバーは、かつては優秀な管理職だったのだが、車両調達に絡む収賄容疑のため、司令室に回され、クビ寸前の身分。


ライダーは、本名デニス・フォード、ウォール街の元証券マンで、市長に不正を摘発され9年間服役し、2週間前に
出てきたばかりという。


ガーバーは過去の罪に関しては、誰かの罪を引っかぶったかもしれない。でも左遷された以上は周りを憎んでも仕方ないと
思っている

ライダーは、摘発した市長なり、自分以外にも同じやり方で不正を働いている証券マンは居るのに何故そいつらは
逮捕されねぇっ(激怒)つーワケなんだな


だからガーバーに

『あの(収賄容疑は)お前がやったのか?』とシブとく聞いてくる。

ムショに入っても全然罪を償おうとしないばかりか、『オレの方が正しいというコトを立証してやる』と
計画的にいきまく証券マンというスタイルは『ウォール・ストリート』に出てくるマイケル・ダグラスに似ている。

向こうは成功して、こっちが失敗してるだけで


途中まで映画を観てると、株で大もうけしたとか、クソたらミソたら自慢話しているライダーが高笑いして
この映画終わるのかと思ったら、かなりスカな感じで手落ちもある(爆)

人質の中にパソコンもってるガキンコがいて、そいつが


スカイプで車内の様子を全部ネット配信しちゃってたwww


うーん、サスガの証券マンも、ガキンコの動画配信術には気がつかなかったのね。この時代だとパソコンだけど、
今じゃぁこんな事態も予測した犯人側が『全員スマホ回収!』とか言って、動画配信不可能かもしれん


このガキンコが車内の様子を動画配信してくれたおかげで、ライダーの地下鉄ジャックの共犯は元運転士の
レイモス(ルイス・ガスマン)だったコトが判明する

これでライダーは『全く地下鉄のコトは知らん』・・・かったワケではなくなるのだ、やべぇっ!


で、ライダーの目的ってナンなのか?


これは経済を知り尽くした証券マンだから出来るコトであって


ライダーが1000万、市長に要求したタイムリミットは、連邦準備銀行から市長命令で一度の調達できる限度額


のっとり事件で株価を暴落させる(社会の信用をなくすと株価が急落する)→その間に金に投資して巨額の利益を得る
→3億7千万ぼろもうけwww→身代金?それってオマケだし


・・・という展開で、市長をコバカにして信用を地におとしめることが狙いだったのだ


が、計画に気づいたガーバーが地下鉄を無人運転にし、信号を操作、廃駅から逃げたライダーを追うことで
阻止する・・・というワケです


全編通して中だるみなし、緊張感あふれ頭を使うサスペンス映画でした


デンゼルは『インサイド・マン』に続いての交渉役だったのだけど、警官役はやりたくないということで、
この役になったのだそうで。

自分と違った生き方をしている人間と接し、相手との共通点を見出し、自分自身の中にある、
トラウマや哀しみを昇華させていく


というデンゼルの演じ方や

つりあいの取れた相手とはお互いのハードルをあげてレベルを高めあうことが出来るというトラボルタ。


そこに地下鉄に常に電力を供給する為に600ボルトの高圧電流が流れているというサードレールの存在があり、
400トンの車両が時速80キロで狭い空間を走り抜ける


命がけ以外なにものでもないのがまたいい。










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