ダンテズ・ピーク(原題名:Dante's Peak '97年3月 京都ロキシー) | Que amor con amor se paga

Que amor con amor se paga

映画・本などのネタバレメインのブログです
日常で気になったコトや動画も載せてます。


『007ゴールデンアイ』を見て一年後、この予告をやってたので
観に行ったんだな確か


予告編はこちらあらすじいってみる




米国地理調査隊(USGS)の火山学者ハリー・ドルトン(ピアース・ブロスナン)は
地殻活動調査の為に、米国北西部の休火山『ダンデス・ピーク』を訪れる。


人工8000人の町の麓に聳え立つこの山が引き起こす微震は、そこで暮らす人々にとって
当たり前になっていた。


しかし調査を進めていくうちに、ダンデス・ピーク周辺の土地が変形し、
亜硫酸ガスや、炭酸ガスが噴出し、このままでは町全体が溶岩の海になるほどの
大噴火が起こることをハリーは突き止める。


ハリーは政府の専門家たちに、現場に対する調査書をまとめ送るのだが、
誰も見向きもしない。

町長のレイチェル(リンダ・ハミルトン)はこの町が合衆国の投票で
人口2万人以下の町の中で『暮らしたい町ナンバー2』に選ばれているのに
そんな事が起こりうるわけがないと、譲らない。


その証拠に町では様々な投資やプロジェクトが動いているのだった。
ハリーの訴えを聞いたレイチェルは当初は懐疑的だったものの、安全を
図る方がよいと決意、住民に警告すべくタウンホールで会合を開くのだが、
噴火の足跡はそこまできていた・・


映画制作のきっかけになったのは、製作者が火山学者のドキュメンタリーを
見たことからはじまる

たしかこれは実際にあったセントヘレンズ山の噴火がモチーフなんだな


火山活動を克明に記録したその映像はまさに死と隣り合わせ、
正気の人間なら絶対に行かない噴火口の近くまで行く。実際に映画のリサーチの為に、
火山学者にあおうとしたが、その半分以上は火山事故でなくなっていたのだそうだ。


監督のロジャー・ドナルドソンは、オーストラリア学生時代、地質学専攻だっただけに、
映画に対する執着心は凄かった。

『13デイズ』『バンクジョブ』など人間模様を撮ることでもしられる監督だけあり、
パニック映画というのでなく、専門分野と人間関係をコラボさせたものを撮りたかったのだという


実際のUSGSの火山学者に協力を仰ぎ、映像の正確さを仰ぐため、その業界の権威である
ジョン・ロックウッド博士の監修もえている


劇中でブロスナン演じるハリーの仕事ぶりについては、実在の火山学者ノーマン・マックレオドが
監修にあたった。

映画で描かれる火山学者の仕事の正確さ、噴火のおきる可能性、予想外の事態の発生、決定を下す過程、
を監修している、彼はカスケーズ火山観測所勤務だったが、そこでの経験がいきている。



でもって、映画のストーリーなんすが、

ハリーにはコロンビア火山を調査中に噴火に遭い、車の助手席に乗せていた
婚約者に溶岩が直撃し、死んでしまうというぬぐいきれない過去があったんだな。

噴火する火山が少しでも早くわかっていたなら、あの日、犠牲になった婚約者の様に
ならない為にもと思い、ハリーはレイチェルの説得にあたるわけだ。

レイチェルも町長である前に、息子グラハム(ジェレミー・フォーリー)と
娘ローレン(ジェイミー・レミー・スミス)を抱えるシングルマザーである。
子供を守りたいという思いがあったからこそ、ハリーの説得に折れたのだんだろうと思う。


しかし町民を説得する会合の最中に火山は噴火を始める、
町はパニック状態に陥り、町から脱出できる唯一の道路が渋滞し家屋はことごとく崩壊していく。

しかもレイチェルの二人の子供は、義母ルース(エリザベス・ホフマン)を救うために
被害の酷い山の麓まで行こうとしていた(なんてことをしてくれるのだ)


ただのパニック映画をみたいならエアポートシリーズとかみてればエエのだし、
火山噴火モノがみたいなら名前もそのものの『ボルケーノ』というのがある。

この映画は、きちんと人間関係のドラマなり、噴火する『過程』をきちんと
描き出している細やかさ、それに気づかない人間のおろかさ、そうしたものが描かれている所が
いいかと思う




ダンテズ・ピーク [Blu-ray]/ピアース・ブロスナン,リンダ・ハミルトン,チャールズ・ハラハン

¥1,980
Amazon.co.jp

ダンテズ・ピーク [DVD]/ピアース・ブロスナン,リンダ・ハミルトン,チャールズ・ハラハン

¥2,625
Amazon.co.jp