小池百合子東京都知事が新党『希望の党』を立ち上げて今回の衆議院議員選挙に公認候補をあちこちの選挙区で立てている。築地市場の豊洲移転に関連するあれやこれやの諸問題や2020年の東京五輪を前にして早く決めないと困ってしまうあれやこれやの懸案事項が山積みの状態の今、である──過去の都知事はことあるごとに「東京の問題は日本の問題」と発言し、実際都知事の立場から国政に口を出してきたりもしてきた。東京=日本の図式には異論を唱える向きもあるだろうが、生鮮食品市場の問題や五輪の問題は確かに東京だけではない、日本の問題ではあるだろう。しかし、その問題が山積されてるこのタイミングで、東京の声を代弁する立場としての役割を担っていながら、そっちの手を休めて国政選挙にかまけてる場合なのか、というのは大いに疑問に思わざるを得ない── この『希望の党』の主張が国政を任せられるくらい共感できるものであれば、いや、個人的に共感はできなくても一貫した主張をそれを遂行する強い決意が感じられるものであればまだいいのであるが…、対自民党のスタンスが対決なのか連係なのか、まずそこがハッキリしない。自らを保守政党としており、政治的スタンスとしては自民党に近いと思われるけど、であれば民進党議員の多くが自らの党を分裂してまでこれに合流しようとしてる、その方針を決めたのが他でもない前原誠司現代表というのが解せない。反自民のための反自民に終始してきた政党の議員が、スタンス的には保守である政党に合流して、統一の政策が取れるのだろうか──合流にあたって小池党首は安保関係などの考え方に対して入党希望者に"踏み絵"を課したらしいが、小池党首もたいがいだが、踏む方も踏む方である。入党する段階からこのありさまだと、今後も事あるごとに何かにつけて忠誠心を試されてはふるいにかけられる状態が続くような気がする。党内が絶対にギクシャクしてしまうように思えてしまうのだが── で、現状都知事の立場であり、自身では今回の衆議院選に出馬しない小池党首は、仮に希望の党が過半数を取った場合、自らが首相にはなれない。その際誰を首班指名するのかということについても回答を濁している。仮に保守つながりで自民と連係し、自民党から首相を出すことになれば、それが安倍晋三続投ということになれば…、旧民進党勢にとっては呉越同舟であろう。それがまた"踏み絵"になり、服従するかさもなくは"排除"されるか──これはますますもって党がまとまるとは思えないわけで。 そんな、上手くいく要素がまるで感じられない今回の結党劇が、上述の東京(と同時に日本)のさまざまな諸問題を置いといて進められてるわけである──党名とは裏腹に、これで何に希望を持てというのだろうか。むしろ枝野幸男が非合流組とともに立ち上げた立憲民主党のスタンスの方が、政策内容はともかく政治家の出処進退の姿勢としては評価できる気がする。党として支持は一切しないけれど健闘して成長はしてほしいと願うことにやぶさかではない。野党第一党として自民党のライバルにふさわしいのは希望の党よりは立憲民主党であろう、と。 ──という具合にかつてここまでの茶番があったろうか、な感じの選挙戦もそろそろ終盤戦にさしかかってるわけだが…、それでも新党の追い風、というものはあるだろうから、自民党サイドもそれは認識してるだろうけど、ここ何度かの選挙のような圧倒的な楽勝とはいかないかも知れない。希望の党は善戦するだろうし、ことによると逆転勝利の可能性もゼロではないかも知れない──しかしその一時の成功が、化けの皮が剥がれて正体が露わになる序曲であることは、民主党政権の3年間を思い返してみれば想像に難くはない。 |
アクアラインの千葉県側の玄関口であり海が近いこの街、東京湾の海岸線が近くて潮干狩や漁業のイメージが強いように感じられるが、その一方で『木更津キャッチアイ』とか氣志團の影響で、やんちゃな若者が多いというイメージもある(個人の感想です)のが僕の中での木更津と言う街──都心からは総武線で千葉市を越えた先、東京湾岸に沿った内房線で市原越えて袖ヶ浦も越えたその先にあり、ここから都心に通勤通学するのはかなり骨と言えよう。しかしその都心への出にくさがゆえにかえって街としての拠点性が高まり、内房エリアでは中心的存在の街と言ってよいだろう── 15年くらい前のほんの数ヶ月の間、千葉市内の事業所に配属された時期がある。営業エリアは千葉県内のほぼ下半分。もちろん木更津市もエリア内であり、訪れたことは何度かあるので、木更津駅の駅舎が結構大きくて立派であること、その当時駅前にそごう百貨店があって商店街もそこそこ整ってたのは知っていた。それは君津駅前や袖ヶ浦駅前には見られなかった光景で、市原市のように五井を中心としながら姉ヶ崎や八幡宿などに市街地が分散しておらずまとまって形成されてる点なども、上述の"内房の中心"の印象に結びついていたわけで。なので、その後そごうが撤退したのは聞いてはいたが、拠点としての僕の印象は大きく変わることはなかった── そして年月は流れ、つい2~3年くらい前、仕事の関係で木更津駅を降り立った僕は、まず撤退した元そごうの建物へ。現在は複数の業者が入居してるようだが…、地場の農作物を売ってる一角の向かい側にはプリクラ機が並び、その先は整体屋さん、2階に上がるとゲームコーナーとか雑貨屋とかがあるようだったが、客の姿も実にまばらだし、何より空きスペースがかなり多い。入居してる店舗にもその空きスペースを利用して陳列台を並べてるだけみたいなものも多く、正直ここが元デパートだったというのが信じられなくないくらいの凋落ぶりである…。駅から海方向へ伸びる商店街も御多聞に洩れず、である。シャッター街を通り越して更地も目立つ──駅舎が当時と変わらず立派で大きいだけに、余計に落差を感じてしまった…。 ──その一方、本来裏口である山側の駅前にはコンビニとかファストフード店もあったりして、こちらの方が多少人の流れがある感じ。住宅街は山側に開けてるしそちら方面にはアピタを始め郊外型量販店も多いから、住民の生活の拠点は完全にそちら方向に移ってしまってるのだろう。駅前の空洞化がどこの地方都市でも問題になっているが、首都近郊でありながらベッドタウン化せずに拠点性が残ってる分、地方都市的な性格を有してるがゆえなのか…。 空洞化著しい駅前商店街を抜けてほどなく、十分歩いて行ける場所に海岸線は開けており、決して大掛かりではないけれど公園として整備されていてレジャースポットとしての雰囲気はなかなかよい。平日の夕方だったが、車で訪れた家族連れの姿も見られた──駅からまっすぐ海にまで十分歩ける距離のこの商店街にそれらレジャースポットを訪れるファミリーを対象にした飲食店や土産物屋、海産物屋でも建ち並べば、駅までの通り道に集客できて流行りそうな気もするのだが、いかがでしょうか? 海側にレジャー施設や観光スポット、山側に地元住民の生活拠点、駅前を核としてそれらを展開すれば駅も賑わう。現状では無駄に立派という感じが否めない駅舎も"内房の中心"である木更津の玄関としての面目躍如ってものではないでしょうか──木更津市さん、ひとつ本腰入れて街おこししてみませんか? 地元のやんちゃな若者たちのあり余るエネルギーの振るいどころという意味でも。 |
基本的に業務連絡カテゴリの記事はあまり乱発しないで最小限にしておきたいのだけど…。
この『テーマトーク館』各記事の不備箇所の修正とか『創作文芸館』の詩及びその他作品のUPなどの並行作業を急がねばとなると、必然的に新記事の頻度を下げざるを得ず、さりとて記事UPの感覚が開きすぎるのも忍びなくて、結果としてここのところ業務連絡が多くなってるというわけ。
本当にお知らせしとかねばならない連絡ご案内の類ももちろんあるけど、ヒマネタ的な内輪ネタばらしみたいな記事が増えるのは本意ではないですから──と言いつつ今回のこの記事もそのテの内容なんですけどねw
次にUPする業務連絡カテゴリでの記事は「『テーマトーク館』記事の不備修正&『創作文芸館』全作品UP完了して、完全版として提供できることになりました!」なんて大々的に発表したいものですが…、ムリだろうなw
この『テーマトーク館』各記事の不備箇所の修正とか『創作文芸館』の詩及びその他作品のUPなどの並行作業を急がねばとなると、必然的に新記事の頻度を下げざるを得ず、さりとて記事UPの感覚が開きすぎるのも忍びなくて、結果としてここのところ業務連絡が多くなってるというわけ。
本当にお知らせしとかねばならない連絡ご案内の類ももちろんあるけど、ヒマネタ的な内輪ネタばらしみたいな記事が増えるのは本意ではないですから──と言いつつ今回のこの記事もそのテの内容なんですけどねw
次にUPする業務連絡カテゴリでの記事は「『テーマトーク館』記事の不備修正&『創作文芸館』全作品UP完了して、完全版として提供できることになりました!」なんて大々的に発表したいものですが…、ムリだろうなw
こちらやこちらなど、これまでいろんな記事で書いてるように、僕は結構ももクロびいきである。本人たちのパフォーマンスのクオリティや身体能力の高さ、アイドルとしての華やかさもさることながら、彼女たちが数あるアイドルの中でも突出して秀でてると思うのは、さまざまな他ジャンルのそれも少なからずビッグネームと呼ばれる人たちとの多彩なコラボに見られる順応性の高さである── 田中将大が楽天時代からメジャー進出後も登場曲にももクロを使ってるのは知られてることだし、KISSとのコラボもあちらからのオファーだとのこと。福祉大相撲に出れば力士や好角家たちとも一体化し、氣志團や坂崎幸之助やさだまさしのイベントにも参加して大御所たちと肩を並べて受け容れられ、本人たちのイベントにも松崎しげるを始めとして常連として参加する大御所も何組もいる──それこそ老若男女にここまでジャンルを問わず受け容れられてるアイドルって、他にいるだろうか? しかし、それでもアイドルをアイドルというだけの理由で聴かず嫌い観ず嫌いする人と言うのは一定数いて、彼女たちの上述の多様性や順応性も、興味を持たないがゆえに見聞きする機会もなく、彼女たちをその辺の他のアイドルたちと同じだと思ってる人も少なくない──それだけなら別に大勢に影響などないのだけど、コアな洋楽ファンとか70年代フォークソングファンの人たちの中に「何であんな小娘ががこんなとこに出て来んだよ」みたいなこと言ってる人がいるのは、正直困ったものである。 まず、彼らコアなファンたちがこよなく愛してやまないハードロックや70年代フォークの灯が絶やされることなく未来へと続いてくためには次世代あるいは次々世代にそのジャンルが浸透しなければならず、彼女たちの世代の参戦はそれ自体が喜ばしいことなはずなのである。そして、上述のロックやフォークのミュージシャンたちに好意的に受け容れられている事実もあり、後世へのジャンルの伝承の可能性としては希望的なことではないのか? 彼女たちの影響でそれらに目覚めるモノノフの人も少なからずいると思うぞ。その新芽を受け容れられずに摘みたがるのって、ホントにロックやフォークのファン?── ──という具合に、ももクロの多ジャンルコラボに対するそれぞれのジャンルのファンたちの反応を見ると、その人がジャンルの永続まで視野に入れた未来志向のファンなのか、単なる権威主義者なのか、そんなところまで見えてくるように思えるのは、僕だけでしょうか? 言ってみればももクロちゃんたちって、権威主義者を判別するリトマス紙みたいなものじゃないかな? なんてね──もちろん彼女たちにはそんな変な役割意識や使命感なんて持たないで、純粋に大人たちに溶け込んでそれぞれのジャンルを楽しんで欲しいな、と思ってますけどね、その方が結局はそれぞれのジャンルの普及のためでもあるんだし。 |
先々週の日曜のこと。非常停止ボタンを検知して踏切前で停止し、安全確認の後発車した小田急線の電車の屋根に沿線で発生した火事の火が燃え移っていて、炎を上げたまま走っていた電車は消防士の停止指示により再び停止してその場で立ち往生、乗客は全員線路上に降りて無事避難し怪我人は出なかったもの小田急線は長時間不通になり、日曜の夕方でロマンスカーで小田原箱根方面での行楽帰りの観光客を含めてかなりの乗客が足を奪われる結果になってしまった──鉄道のシロウトの人から見ればよりにもよって火事のすぐそばで電車を停止させるというのはさぞかし不可解に映ることだろうし、実際小田急電鉄の対応に疑問を呈したり非難したりする声も少なくなかったらしいのだが…。 まず、件の電車が検知した非常停止ボタンが押されたのが火災の現場すぐそばの踏切で、危険を感じた現場の人によって押された模様。踏切のボタンで停止を検知すれば電車は当然その踏切の手前で停まるし、ボタンが押された具体的な理由まで伝える術はないし、もちろん運転手も知る由もない。なので停止した後、運転士は電車から降りて付近の安全確認を行うが、屋根まではもちろん見ないし線路からはそもそも見えない。電車の屋根は難燃性の材質で作られてるので火が燃え移っても簡単には炎は上がらないからなおのこと気づきにくい。踏切及び周辺線路の安全が確認されてしまえば電車は運行最優先で発車する。屋根は難燃性とは言っても不燃物ではないからしばらくすれば燃え上がる。そして炎を上げて走る電車に気づいた消防士が再度電車をストップさせた。乗客を全員線路上に降ろして避難させた──この経緯を見る限り、小田急電鉄は非常停止ボタンでストップかけられて火事に巻き込まれ、もらい火で電車の屋根を焦がしたという、全く純然たる被害者なのではなかろうか。そんな中、乗客から怪我人をひとりも出さずに無事避難させた小田急電鉄はむしろGJ! と言うべきだと、思いません? もちろんあそこで非常停止ボタンを押した人の判断も、現場が騒然となってる中で二次被害の可能性を考えて、という“善意の第三者”としてであろうし、電車への延焼は結果論であるから、これも一概に非難するわけにはいかない。火元であるボクシングジムの責任が最も重いのは当然(原因はたばこの火の消し忘れだそうだし)だけど、電車が第三者によってすぐそばに停められたがゆえの延焼にまで責任を求められるかとなると、果たしてどうだろうか…? ちなみに今回たまたま小田急沿線だったというだけで、都会の主だった鉄道各社は同様の危険検知システムが導入されてますから、これが西武沿線でも名鉄沿線でも南海沿線でも、おそらく同じ状況になってたはずだよ、ということも付け加えておきましょう。 |
今年4月末のある朝、僕は激しい目まいと吐き気で目がさめた。とにかく部屋がグルングルン回ってて起きていられない。もちろん仕事に出かけられる状態では到底ないので職場に欠勤の電話を入れて昼過ぎまで布団の中で寝ていたのだが、症状はなかなかおさまらない。夕方くらいに無理を押して病院へ行き、点滴を打ってもらっていくらか落ち着いたものの、大事をとって翌日も欠勤、自宅で終日寝て過ごした── 内科の病院での診断は「風邪の一種だろう」ということだが、鼻もノドも何ともないし熱もない。下痢は起きぬけに1回あったけどそれで止まったし腹痛なども特にない。吐き気と目まいだけの風邪なんて聞いたことがないぞ。処方された内服薬も平衡感覚とか吐き気を抑える薬みたいだし──ともあれ、点滴のせいか内服薬のせいか、症状は治まって動けるようになったので、2日欠勤の後仕事に復帰する。復帰初日はまだちょっとふらつき感覚があり、食欲も戻ってなかったものの、何とか問題なく乗り越えられた── で、復帰したその日、ある同僚から「自分も同じ症状にかかったことがあって現在も薬を処方している」と聞かされる。その薬のうちのひとつが、まさに僕が処方されたのと同じものだった──その同僚は2年前に僕と同じ症状で倒れ、その後治癒したものの翌年にまた同じ症状を起こし、今度は耳鼻咽喉科を受診し、そこで三半規管に異常があると診断されたのだという。で、また同じ薬を処方され、それから1年を経て、ずっとその薬を常用しているのだという。で「耳鼻科で診てもらった方がいい」としきりに勧めてくるのだった。 僕が病院でもらった薬は1週間分。薬が終わるその日、症状は治まってるものの、微妙な平衡感覚のおかしさがまだ残っている。折しもGWに突入する直前。このまま再発して倒れたら、薬も点滴もなしで耐えられるかどうか自信が持てない…、そう思って前回と同じ病院へ再度行き、同じ薬を追加でもう1週間分もらってきた。その際に上述の同僚の話をして、耳鼻科で診てもらうべきかの相談もしてみる。「今回薬がなくなっても症状が変わらないようなら耳鼻科の方に行ってみてもいいでしょうね」という医師の見解を聞き、とりあえずGW中引き続き処方された薬で乗り切った──そして…。 結論から言うと、その後耳鼻科へ受診には言っておらず、また最初の内科で追加の薬ももらっていないまま、GW明けて数ヶ月、新たに目まいや吐き気などの症状は何らぶり返すことがないまま9月のお彼岸の現在に到っている──しかし、上述の同僚の例があり、来年の春くらいにまた同じ症状でぶっ倒れる、なんてことになる恐れは否定できない。でも現に5ヶ月症状が起きてない今の状態で耳鼻科言って診てもらってもマヌケだし。結局あの目まいと吐き気の正体は未だわからず、次に症状が出てみないと、真相を確かめる機会は訪れないわけだが…、そのためにあのひどい目まいと吐き気の再発なんて絶対イヤだし── |
先日、ツイッターのTLに、変な動画を集めてるらしいアカウントのツイートがフォロワーの誰かのRTで流れてきたのだが、そこで「なにしとんねん」というツイートにつけられてた動画──国技館の土俵上で2人の力士の取組なのだが、片方がひしゃくを持って相手の頭をこつんとやったかと思うと、もう一方は口に大量に含んだ水を噴き出して相手の腹に吹きかける。その後もプロレス技をかけたり足で腹を蹴り倒したりなど、相撲とは到底思えないようなシーンが続出する、というもの…。土俵があるのは間違いなくよく見る国技館の風景で、吊り屋根も4色の房も本物っぽいし、対戦してる力士もそれを裁いてる行司の装束も、役者さんではなく本物に見えるが…? これが何かは僕はもちろんよく知ってるし、この動画見ただけなら全然驚かないけど、一応変わった動画を集めてるらしいアカウントで、これを普通に「何じゃこれ?」的に紹介してることにいささか驚いたのである。専門アカならちっとは勉強してよ、みたいな──しかしそれ以上に驚いたのは、そのツイートに普通に驚いてるらしいリプライが少なからずついてること。この2人の力士が何をしてるかマジで知らない人がこんなにたくさんいるのか? ってことに僕はびっくりしてしまったわけで── はい、これは『初っ切り』と言って、本場所以外の花相撲や地方巡業では普通に見られる余興です。件の動画は、場所が明らかに国技館であることから考えて、おそらくNHKの福祉大相撲のものだろう。横綱の綱打ちや相撲甚句、ちびっ子対力士や女性歌手との歌比べなどと同じく毎年毎年、50年以上も全国のテレビで放映されてるので、これを知らないというだけなら相撲に全く興味ない人には少なくないだろうけど、その動画を見て普通に珍しがる程度には相撲に関心ある人でもそうなのか? という感じで驚いたわけです── 元々この『初っ切り』という見せ物は、相撲の取組における禁じ手(反則=マゲをつかんだり拳でたたいたり足で蹴ったりなど)を実演で紹介する、という趣旨のもので、これをギャグを交えてユーモラスに演じることで、地方巡業での余興メニューの中では人気の催しである。ここ何十年かは主に幕下以下のベテラン力士(両者の呼吸がピッタリ合いやすいためか、たいていは同部屋の力士でペアが組まれる)が担当している。過去には後の横綱栃錦と、後の関脇出羽錦も若い頃に初っ切りを経験してるそうだが、その後は栃纏が幕尻を、出羽嵐が十両をそれぞれ2場所ほど経験した程度で、大半は関取になれずに引退しており「初っ切り力士は大成しない」なんて言われたりもしているのだが、それでも力士としての出世に先が見えてきたベテラン力士にとって、こういう場ででも陽が当たるというのは晴れやかなことには違いない。本来の禁じ手紹介という趣旨&台本に忠実な演技をこなしつつもお客さんを笑わせて楽しませられるキャラクターが必要とされる役割に抜擢されたということは、ある意味基礎的な相撲技術とお客さんウケを認められた、ということになるわけだから── 昔は本来の趣旨である禁じ手の解説というところに重きがおかれた初っ切りだが、最近はギャグで笑いを取ることの方がメインになってる感があり、古くからの好角家の中にはそのことに異を唱える向きもあるようだが、決して現在の初っ切りが本来の趣旨をないがしろにしてるとは思わないし、相撲に広く興味を持っていただいて新しいファン層を掘り起こすという意味では娯楽重視のメニューがひとつやふたつくらい盛り込まれることも大いにアリだと僕は思う。実際に上記の動画がきっかけになって「あ、こういうのあるんだ、面白ぇ」なんて声もリプライの中にはいくつかあったし。 とはいえ、本場所の取組には初っ切り的に滑稽で面白おかしい相撲よりもシリアスな熱戦が多く増えてほしいと思いますけど、ね── |
日テレ系の24時間テレビ、今年もマラソンランナーの当日発表などさまざまな話題を呼びながら先月放送された。チャリティを目的に毎年行われてるこのイベント、番組内では肢体、視覚、聴覚などのさまざまな障害者が登山や水泳、音楽やアート作品などにチャレンジする姿や、それら障害者の実話を原作としたスペシャルドラマ、そして24時間マラソンのランナーが肉体の限界を超えながらエンディング直前に無事武道館にゴールする姿などなど…、が毎年映し出され、視聴者たちの感動を引き出している──のだが、そんな風に感動をこれでもかと観る者にてんこ盛りで押しつける様子に、うんざり気味に批判する声も少なくない。 24時間テレビに限らず、主に福祉テーマに多い、感動させようさせようとする企画てんこ盛りなこれら番組のことを揶揄的に表す言葉が、表題の『感動ポルノ』である──決してポッと出のネットスラングではなく、この言葉が初めて用いられたのはオーストラリアのウェブマガジンの記事であり、それを書いたジャーナリスト氏自身、障害者であるが、元々は「障害者を営利に活用し、健常者を良い気分にさせるための利用対象としてモノ扱いする」という行為に対しての「私たちはあなたの感動のために居るんじゃない」という障害の当事者自身の訴えから出た言葉であって、決して揶揄や皮肉のために発せられた言葉ではなかったのだ。 しかし、上述の24時間テレビなどを批判する際にこの言葉が用いられると、どうしてもそこに侮蔑的ニュアンスを感じてしまうのは、やはりここで『ポルノ』という言葉が用いられてるからだろう──「『感動』という快感を煽り立てるための消費対象としてのみ利用されていることを強調するため『ポルノ』という表現を用いた」というのだが、この言葉につきまとう「卑猥なシーンてんこ盛りで性的興奮を起こさせる」というイメージは、いくら「そっちの意味は含んでいない」と言われたところでぬぐえるものではないわけで、障害者が困難にチャレンジするシーンを見て感動して元気づけられるのと、エロ動画でAV女優があえぐシーンを見て興奮してシコシコするのを同列で表現すんなよ、なんて思えてしまう。じゃナニか? 登山したり演奏したりしてるあの視覚障害者や肢体障害者たちは、AV女優と同レベルだっつうんか? それって逆に障害者に対するとんでもない侮辱にならないか? 少なくともこの『感動ポルノ』という表現、そこに揶揄や侮蔑の意図や本来の性的な意味があろうがなかろうが『ポルノ』=悪いもの、であるという前提で成り立つ言葉であり、そこには間違いなくそれら産業及びその従事者に対する、蔑視とまで言わなくても特殊視があるわけで、そんな言葉を用いて表現してる限り、そういう人たちにバリアフリーだの差別イクナイだの言われてもなぁ…、なわけなのですよね。ま、逆にアダルト作品のことを例えば『エロ福祉』などとでも表現されてるのを見たり聞いたりしたらどう感じるか、と考えればおわかりかと──ってとこまで視野に入れて清濁併せ共存を目指すことこそが、本当の意味でのバリアフリーなのでは? |
FMラジオでヘビロテされてたDAOKOの曲を聴いて「おっ?」て感じで妙に気になって、気がついたら脳内ヘビロテ状態になったのは、ちょうど去年の今頃くらいだったろうか。その時は『BANG!』という曲だったのだが、メロディや歌唱、声質なんかもさることながら、要所要所でツボを突いてくる感じで、不覚にもしてやられた感じだったのである。で、ネットで動画をググってみて本人はその当時まだ20歳になるかならないかの女の子で、しかもかなり可愛くてキュートなのを知り、さらにハマった感じ。動画のMVも音楽性だけでなくルックス的な魅せ場もふんだんに盛り込んだ作りになっており、これは今後きっとブレイクするな、将来が楽しみだぞ…、なんて思ったものである── そのDAOKOよりも少し前くらいから、これもFMラジオで頻繁にかかっていたのが米津玄師。ラジオだけでなく音楽誌やテレビの音楽情報番組なんかでもちょこちょこ取り上げられてるし、レコード大賞の優秀アルバム賞を取ったりもしてるので、名前は知ってる、って人もいるだろうけど…、彼の名前を正確に“よねづけんし”と読める人は果たしてどのくらいいるだろうか。彼もネクストブレイク候補として僕はとらえていたのだが、ルックスがやや地味なのがネックかな? などとも思っていたわけだ── ──その米津玄師が作詞作曲してDAOKOとのコラボ作品として先月リリースされた『打上花火』が現在、ラジオだけではなくテレビCMでも有線でも、あるいは街中でもバンバン流れまくっている。この曲が主題歌で、現在公開中のアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が大ヒットしてるからである。僕的に「ブレイクまだー?」だったアーティストが2人まとめてブレイクしたわけではあるが…、正直フクザツなのは否めない。 曲は決して悪くないし、物語の作品世界ともマッチした佳作だと思うのだが、アップテンポなラップ調の曲を本領としてるDAOKOのイメージにバラード調のこの曲が僕的に違和感なのである。米津玄師にとっても自身の作品世界の本流とは違う感じだし──まあその辺は2人とも若いし「新境地開拓」と好意的にとらえて今後に期待、ではあるのだが…、であればこそ、それぞれのソロでなく2人のコラボ作品で一緒にブレイク、というのが引っかかっちゃったりするわけなんです。 …と、件の映画抜きで楽曲及びそれぞれのアーティスト単体でとらえての個人的感想であり、映画ストーリーを踏まえて聴くとまた違った感想にはなるんですけどね。それこそ映画のタイトルそのままに『下から聴くか? 横から聴くか?』の違いなのかもw DAOKOや米津玄師への上述の思い入れ抜きで楽曲のみ重視で聴いてもまた違うだろうし──あなたは、どちら方向から聴く? |
先々週、ネットで殺害予告を受けたというニュースが2件報じられた。2つの事件はそれぞれ関連はなく別個に起きており、それぞれの被害者も全く別人かつ別分野の人で、もちろんニュースでも両方の事件は全く別々に報じられてるわけだが、被害者がいずれも女性でそこそこ若く、またメディアに登場する著名人であるということで、やはりついつい両者の事件を比較してしまうのは致し方ないかも知れない…。 一方の被害者は、声優の上坂すみれさん。ネット上の巨大掲示板に「明日上坂すみれを殺す」「上坂すみれを絶対ぶっ殺す」などの書き込みを執拗に行っていた20歳の高専学生が逮捕されたというのもので、容疑は威力業務妨害。すみれさん本人への中傷により、本人だけでなく所属事務所の業務にも支障が出たというもの。声優の中でもその容姿とキャラ、そしてSNSでの自摂り画像などで見せるファッションやポーズ、表情などからヲタ人気が高く、そのため以前からイッちゃってるファンからの下品なリプに悩まされてて、アカウントを閉じては再開しを繰り返してたらしい(僕もRTで流れてきたその一部をリアルタイムで見たことあるけど、とにかく常軌を逸した内容だった…)が、それらの嫌がらせはますますエスカレートするばかりで、今回ついに逮捕者まで出るに至ったわけだが…、ネット上のイッちゃったやつの中にはこの期に及んでも彼女を逆恨みする者も後を絶たず、情報発信の集約化を行うため(所属事務所談)に一本化されたオフィシャルツイッターにもその種の中傷リプがついてる状態だという── 未だに彼女をディスる声の中には「自摂り写真で挑発する方も悪いだろ」的なものもあるようだが…、アイドル声優として売っている芸能人が仕事のプロモーションの一環として行ってる自摂り写真のUPを理由にタレントへのストーカー行為が正当化されるわけもないし、行為自体がまぎれもなく刑法に抵触する犯罪行為でしかも度重なっており執拗、それゆえ現に警察が逮捕に動いてるというこの状況でそれは通らないだろう。もちろん、この事件に関しては僕は全面的に彼女に同情するものである── ──で、もう一方の被害者は、国会議員の上西小百合さん。こちらもネット上で殺害予告をされて警察に被害届を提出したことが報じられたのだが…、そこに至った経緯と言うのが浦和レッズのトルトムントとの親善試合での敗戦について彼女がツイッターで「酷い負け方、遊びなのか」という、およそ表層的にしかサッカーをわかってないようなツイートをしたのに対しレッズファンから非難が殺到、それに対して彼女は「サッカーの応援しているだけのくせに」と応戦して火に油、話がどんどんこじれて行って殺害予告が届くに至った。 その辺の詳細はワイドショーなどでもさんざん報じられてるのでご存知の方も多いと思うが、ハッキリ言えば、よせばいいのに彼女の方からどんどん油を注いで喧嘩をエスカレートさせてる節が濃厚、しかもサッカーのこともサポーターのこともろくにわからずに言ってる様子も端々に見てとれ、根本的に相手の立場を思いやる気持ちに欠けてるという印象なのである。そうした思いやりの欠如から相手を挑発に挑発の末、決定的言質を引き出した、みたいな印象。しかもこの人は政治家でありながら、これまでにもその資質に疑問を抱かせる言動が度重なっており、今回の一件も正直「またかよ」という感じ──上述の上坂すみれさんには全面的に感じる同情の気持ちは、上西小百合さんには申し訳ないが1ミリも沸いてきませんです…。もちろんだからと言ってネットに殺害予告なんてしちゃダメなのは当然ですけどね。 同じ日に報じられた2つのネット上での殺害予告事件のニュース。しかし、両者の性質は客観的な経緯も主観的な印象も、いずれも大きく違うと言わなければならない。 |