ボブが言ってた【外的評価】について | 選択理論マニアのためのトリセツ

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心理カウンセラー渡辺奈都子が選択理論に関するマニアックな気付きを書いているブログです。

こんばんは。
選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。


早いもので、大磯で行われた年次大会からもう一ヶ月遠い目

来日されたBob Hoglund先生の講演内容について、
いろいろ思うところがあって、「あとで記事にしますね…」と言いつつ、
今になってしまいました。あはは…



で、やっと書きます。

(お待たせしました。久しぶりに長文です!覚悟してよー笑





今回の大会のアンケートを拝見しても、皆さんが一番印象に残ったキーワードは

【外的評価】だったようです。



これについて、ボブの語りはこのように始まりました。

「例えばパイロットの試験を、自己評価だけでパスしたらどうですか?パイロット


「選択理論では、自己評価が重要視されているけれど、
ときに 【外的評価】が必要な場面というものがある!!桃 のです」


おぎくっ・・・・何ですと?


自己評価が大切
なんだよ!と学んでいた学会メンバーにとっては

eh!!え?そうなの??
う!?外的評価と外的コントロールはどう違うの???
へっ!!外的コントロールも時には使ってもいいっていうことですか?????

見たいな疑問が渦を巻いたのではないかと思います。


(これについては、グラッサー博士と充分なコンセンサスを得るに至っていないようなことを話していました
あは・・・が、
元学校の先生であり、現在GQSのコンサルタントをしてるボブにとっては、ここに触れることが重要だったのでしょう…)

※自己評価についてはこちらの参考記事をどうぞ…「自分で自分を吟味すること」





ボブが配布したレジメを再度よく読むと

【外的評価】というのは、単なる【他者評価】とは違う ということが分かります。


ボブが言う【外的評価】には、効果を発揮する場面や使い方の注意書きがあります。


まず一つは

1)学ぶ人(評価を受ける人)が、その評価(されること)を求めているか?
(そのテストや評価(評価者の言うこと)が、自分にとって価値があると感じているか?わたし


これについては、ボブの子どもたちが演劇を行ったというシーンで説明してくれました。

演技を終えた子どもたちが、演技の専門家の先生にそれを見てもらった後で、
「僕たちの舞台がどうだったか? もっとどうしたらいいのか、教えて下さい!きらきら
と、自分たちから駆け寄ったという話。


つまり、相手が必要としていないのに、
それを(押し付けがましい親切心で)フィードバックすることではないわけです。





2)提供される評価(情報)は、学ぶ人(評価を受ける人)に役立つことか?
(その評価が自分を改善するために役立つと理解しているか?ガッテン


これについては、私が講演後にボブに尋ねたやりとりをご紹介しておきます。

私「以前、うちの大会では【建設的な批判は存在するのか?】というテーマで
ディスカッションしたことがあります。
そのとき、結論としては【建設的な批判は存在しない】ということになりました。

今回の【外的評価】と【建設的な批判】の違いを説明するとしたら・・・?


するとボブは、私の言いたいことはよーく分かると言った表情で頷きながら、

外人「外的評価で大切にされるべきものは、口ではなくて、耳なんだよ」

と言いましたはっ


・・・・おおはっなんて素敵な例えでしょうおぉ!
(私の頭の中では虹が出ましたよレインボーミッキー



わかります?(それでは、顔のあなたのために説明しよー☆)


「口kiss=(相手が聞き入れる状態でないのに)
相手のために言ってあげよう(あげたい)と思う 評価者

が主体なのではなくて

「耳耳=(ぜひあなたからの評価や感想を聞きたいと)
自分の改善のためにフィードバックを必要としている 被評価者

が大切なんですよ・・・という意味です。
私、「は、は~~~スゴイ・・・」と唸りました。




3)その評価は、現実的に改善することができるか?
(再テストややり直しなど、具体的にすぐに取り組めて改善(クリア)することの出来るものか?)


これについては、全体研修の際に、うちの夫が

学ぶ人(評価される人)が取り組んでいるものが
目標か目的かによって効果が異なる ということで

補足していました。(私はそれで腑に落ちました( ゚ ρ ゚ )ふーん



旗振・青目標というのは、「達成/クリアできること」

例えば、○○試験に受かるとか、テストでA判定をとるとか、体重を何キロ減らすとか。

一方、
道2目的というのは、「(いますぐ取り組めて)終わらないこと」


例えば、楽しく学校に通うとか、友達と仲良くするとか、健康になるとか。



【外的評価】に注目することは、
求められている基準(スタンダード)があるような目標の場合はとても効果があるけれど、

目的に対しての取り組みは、正解があるわけではないので、
やはり【自己評価】によって成り立つものではないかと思われます。


また、被評価者が、現実的に(すぐに)改善出来ないものに対してフィードバックを受けても
(あーそうすればよかったのかーと思うことはあっても)結果、傷つくだけです。




今回ボブは【外的評価】という新しい用語を持ち出して説明してくれましたが、
これは、私たちがこれまで学んで来た

「知覚された世界を整理する」ことなのだと思いました。


【外的評価】は、望む望まないに関わらず、そこに存在するものです。

それを、学習のプロセスの中に
どのように(主体的に)取り入れられるのかが、もっとも重要なことでしょうか。
(自己評価が甘い人に対して行ってきた質問技法や対応は、正に【外的評価】を効果的に行うプロセスですよんにや



最後にボブは、

外的評価の使い方は、実はとても難しいけれど、
外的コントロールの意味をちゃんと理解している(そうならないように対応できる)皆さんなら大丈夫ウインク

と言っていました・・・へ?


・・・結局そこねあは・・・


それで私個人としては、
本当に外的コントロールを理解しているのかどうか(そうならないように対応出来るかどうか)
自信のないうちは、【外的評価を使う】という表現は封印しておいた方がいい・・・と思った次第です。



以上、とりあえずここまで。
また、何か気付いたことがあったら追記します。
大会でボブの話を聴いていない人には、???ですよね。失礼
汗




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