他者評価とフィードバックについて(8) | 選択理論マニアのためのトリセツ

選択理論マニアのためのトリセツ

心理カウンセラー渡辺奈都子が選択理論に関するマニアックな気付きを書いているブログです。

こんにちは。
選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。

★この記事は、こちらのダウン記事から続いています。

こんなに続くとは思わなんだ・・・汗☆

途中からでもお分かりになると思いますが、

(1)から順にお読みいただいた方が、理解しやすいと思います。


リンク→gr他者評価とフィードバックについて(1)
リンク→o他者評価とフィードバックについて(2)
リンク→pk他者評価とフィードバックについて(3)
リンク→p他者評価とフィードバックについて(4)
リンク→r他者評価とフィードバックについて(5)
リンク→br他者評価とフィードバックについて(6)
リンク→gr他者評価とフィードバックについて(7)





さぁ!ホントに今日は最終回よー!! 
(マジでぇ…?じろーん



最近講座の中で用いている

良かった点や改善点を述べる以外のフィードバック】

という試み。


こう言われると、皆さんの脳はとてもクリエイティビティを発揮するようです。
(フィードックの本質について考えることになるんですな…きっとうなずく☆




では、そのクリエイティビティの成果からいくつかをご紹介・・・




例えば…その1


ポイントその人が願っていること(目指していたもの)を具体的に尋ねる

Q「意識されていたことはどんなことですか?」
Q「どんな風にしたいと思っていたのですか?」など。

フィードバックのループは自分の求めているものから始まります。

ここがあいまいだと、
フィードバック回路が戻ってくる場所がなくなってしまうのです。




例えば…その2

ポイント自分がやってみて良かった点や気付いた改善点などを尋ねる

Q「今回の良かった点はどんなところですか?」
Q「次はどんな風にしたいとか、何か気付いたことはありますか?」

自分で自分のしたことを吟味すること。これがいわゆる自己評価。

すでに自分で気付いているなら、それに追い打ちを掛けるように(笑)
他者がコメントする必要はないわけです…。




例えば…その3


ポイントいま起きたこと(行動した結果)を提示する

メモ「○○の話になったとき、前より声が大きくなっていました」
メモ「△△と言うキーワードを、○回使っていました」

このとき重要なことは、他者が解釈を加えないことです。

自分のしたことっていうのは、案外自分ではわかっていないもので、
本人が事実情報を知ることは、フィードバックシステムには有益です。
(というか、これを正しく知らないと、フィードバックのループが歪んじゃうのだ…うっ

もし可能であれば、このための一番良い方法は
ビデオや録音したものをその本人が知覚することだと思います。

【参考記事】矢印自分で自分を吟味すること




例えば…その4

ポイント期待の調整を図る

本人が目指している資格試験や何かの認定などの取り組みで
クリアして欲しい(しなくてはならない)基準がある場合には、

Q「これからどんな取り組みをされますか?」
Q「期待されている××については、どんなイメージをしていますか?」

と確認したり、
相手がそれを認識していないとしたら、

メモ「合格の基準として求められているものを一緒に確認しましょう」

と、お互いの期待値の明確にすることが必要なケースもあります。



注目選択理論/リアリティセラピーを学んでいらっしゃる方であれば
もうお分かりのことと思いますが、ここまで関わり・・・


全てリアリティセラピーの質問技法の中に含まれているものです。

つまり、ロンの言う通り、

選択理論は脳のフィードバックシステムを説明していて
リアリティセラピーは、そのフィードバックシステムを土台とした
カウンセリング手法であるというわけです。





例えば…その5

ポイント個人の感想を述べる

メモ「私個人としては、○○について△△という気持ちになりました」
メモ「今迄、□□だと思っていたことが◇◇だったんだと理解しました」

このとき気をつける必要があるのは、

pt具体的であり 
(ただ単に、「すごーい」とか「とにかくよかった音譜」は確かに感想かもしれないけれど、
フィードバックシステムの観点からすると、あまり参考にならないコメント)

pt個人的であり
(「みんな…」とか「一般的には…」とか「普通は…絵文字」ではなくて
それを知覚した私個人が感じたこと。そうじゃない人もいるかも…という前提が大事)

pt批判的でない
(良いことばっかり伝わるというのがフィードバックの本質ではないのだけれどえへ・・・
厳しいことは現実から学び、他者からは励ましを受け取ることが継続学習の鉄則だと思います)







これ以外にも、

ポイント他の人のやり方をみる
ポイント自分のやり方を見せる
ポイントブレストのようにどんどんアイデアを出す


など、支援するためのやり方はいろいろあります。


ただし、(くどいようですが)
これらは情報提供の一つであり、評価やジャッジではありませんビックリマーク


さらには
本人が求めているものと現実のギャップを埋める
サポートお手伝い 
なので

本人の性格やその関係の質や、フィードバックのタイミングなどによって
何が良いサポートになるのかは対象者によって異なることを忘れてはいけません。


注意特にその関係において、恐れや隔たりがある場合には
フィードバックシステムが健全に働かないことがあるようです><;




ふー空気 書き終わりました星



ここまでお読みいただいた皆さん、
長々とお付き合いいただいてありがとうございました。


また気が向いたら、続編を書いてみたいと思います。


ペタしてね