3月31日。お別れの日には卒業した3年生もグランドに駆けつけてくれました。高校で野球をやる子もそうでない子も、前顧問から学んだものは今後も大きな力となるに違いありません。
引き継いだ新チームは、2年生、3年生を合わせて25名。先輩たちと同じメニューに必死に食らいついていったメンバーばかりです。
その中には3年生に混ざってレギュラーを務めていた2年生や1年生もいます。特に1年生はポテンシャルの高い選手が前顧問を慕って入部していました。ただどこのチームもそうですが、コロナの影響で実戦経験が少ないのは不安でした。
新学期が始まり、大きな空白をそのまま続けるわけにはいかないと、若いコーチと私、そして部員たちも必死にグランド出て行く日々が訪れました。さらに、新しく赴任されて来られた教師が大学まで野球を経験したということもあって、野球部の顧問に加わってもらいました。
専門的な知識が豊富な彼は、新入部員や野球経験のない子供たちのレベルアップをサポートしてくれました。小さいお子さんがいるので、平日は5時までの指導、そして休日はお休みしていただきましたが、確実にボトムアップも進んでいきました。
徐々に新チームの基礎が固まっていき、夏大会の目処も立って来たある日、校長面談で校長室に赴いた私に、ある宣告が下されました。
(感謝29に続く)