こんにちは。調布市でフルートの指導をしております、原嶋由紀です。
4月28日に渋谷区の小さなサロンの小さなジョイントコンサートとで無伴奏を2曲演奏する予定です。
近日中に詳細を。
フルートやってみたいなー、でもプロになるわけでもないし、音大に行くわけでも、行かせたいわけでもないし。
音大っていうそもそも何を勉強してるのよ。
音大に行きたいけど、不安がいっぱい。
子供が音大に行きたがってるのけど何するところなのかわからない。。。
そんな風に思っている人がもしかしたらいるのかも、と思って書き始めた音楽大学生活シリーズ。
書きながら、そうそう、こんなことやるんだよね。
学生時代にはよくわかってなかったけど、こんな目的でカリキュラムが組まれてたんだよね。
いろいろ思い出しました。
そして、書きながら、大学生になったら当たり前!と思っていることが音楽学生にとってはあまり当たり前でないこともあって、番外編を書いてみることに。
☆音大生とアルバイト
大学生=バイト、と言うイメージがある?ない?ありそうな気がして書いています。
結論から言って。
音大生はそんなにバイトをする時間がありません。
授業数そのものは、日本で文科省が認可を下ろしている大学なので、一般の大学と大きな差は無いと思いますが、違うのが実技のレッスン
主科、副科と週に1〜3回の個人レッスンがあります。
レッスンに向かうには当然練習が必要です。
毎日数時間。
さらに毎日数時間のアルバイトの時間を捻出するのはきびしい。
絶対できない、とか、バイトより練習の方が大事、とか、そういうことを言うつもりはないのですが、時間には限りがあります。
人がやっていることは自分もできること、人がしないことは自分もできないこと、と言う先入観、固定観念を外して、自分自身が一番大切なことを大切にできる時間の使い方を見つけてください。
また、親御さんにはご理解をお願いしたいです。
一方で、音楽大学の学生ならではの仕事があることも。
力のある人は、在学中からプロのオーケストラで演奏するチャンスがあったり、中には、在学中にオーディションに受かってしまう人もいます。
オーケストラ以外でもなんらかの演奏のチャンスをもち、きちんと収入を得られる場合もあります。
それから、音楽教室。
学生でも、教室で指導ができることがあります。
プロに混ざって演奏する場合、音楽教室で演奏する場合、忘れてはならないのは、学生気分で携わることはできない、ということです。
プロのオーケストラでで演奏する場合はもちろんのこと、音楽教室で指導に当たる時も、お手伝い気分ではできません。
特に教室で指導する時、実は気がゆるみがち。
プロのオーケストラの中に入ったら気なんか抜いている暇はないです。
周りの先輩方にも認めてもらいたい。
でも教室に入ってしまうと、アマチュアの音楽家や、小さな子供達。
たとえ学生であったとしても「先生すごい!」という目で見られることでしょう。
でも実際は二十歳そこそこの学生でしかないのです。
そして、生徒さんたちには、やっぱり先生に習ってよかった!という時間を提供する責任があります。
自分のしていることにOKを出す人は自分しかいない。
そういう意味では自分に厳しく指導者としての責任を果たしてほしいな、と思います。
私自身、20歳頃からずっとフルートの指導をしています。
初めて教えた時からその気持ちには変わりはありません。
そのほかに色々なアルバイトや仕事があると思いますが、実力が落ちたり、伸びなかったり、本末転倒な仕事の仕方をしないよう、自己管理能力が問われます。
そして、書きたいこと、もう一つ。
☆吹奏楽指導者を目指して音楽大学に進学する場合。
日本の吹奏楽人口はとても多いです。
管楽器専攻の学生の多くは、吹奏楽経験者です。
その経験を経て、吹奏楽の指導をしたい、学校の先生になって吹奏楽部を教えたい、そう考えて音楽大学に進む場合が少なくありません。
吹奏楽の指導者になりたいから、まず、指揮とか、編曲とか、指導法とか勉強しちゃう人も多いのですが。
まず、ご自分の専門をしっかりやってくださーい!
指揮や編曲、指導は、とても総合力が求められることです。
楽器を演奏する力が未熟なままでは、総合力も発揮できないのですよ。。。
大学で学ぶことが吹奏楽指導「だけ」にはならないよう。
音楽には色々な形態があり、そして、歴史を経て今の形があります。
その歴史をまなび、正統的なクラシックを知ることは大切です。
☆就職について
俗に、音楽大学卒業は食べていけないとか、就職がたいへん、といいます。
確かにその通りである側面もあります。
一方、アルバイトのところで触れたように学生時代からプロとして活動する何らかの歯車が回り始めるケースもあります。
卒業したら自立しなければいけない。
それも確かに。
必要だし、大切なこと。
自立とはなんでしょう?
収入を得ること?
では、なぜ収入が得られるの?
就職したから?
仕事したから?
お金に関わることはそちらを専門とした方がたくさん書いているので、ここでは控えるとして。
私が根っこのところで感じている事を書かせてください。
仕事をする、ということは、人の役に立つ、ということです。
そして、誰かに力になってもらったら、ありがたいと思うし、お礼をしたい。
その人と人と交流を、そして、お礼、というものがお金というものに形を変えて、収入を得て行く。
そんな風に感じます。
そうすると。
音楽で仕事をして行く、ということは、音楽で人の役に立つ、ということ。
さあ、どんな形で、あなたの音楽を役立たせますか?
そして、それができるだけの力を充分持ち合わせていますか?
音楽は磨き続けないと、放っておいたら光が鈍りますよ。
実際には、学生時代まで、卒業後も生活のためにアルバイトをするケースはよくあります。
お笑い芸人さんたちもテレビでよくそういう話をされていますよね。
アルバイトをしながらも音楽への情熱を絶やすことなく、そして、実力が落ちることもなく、音楽だけに専念できるまで頑張り続けられる人もいます。
以上番外編でした!
上下4本ずつの前歯が生え揃って、身長が120センチを超えた頃から指導いたします。
レッスンスタートのゴールデンエイジは、小学校中高学年、中高生だと思います。
大人の方は、今お持ちのフルートを体験レッスンにご持参くださいね!