先週の土曜日のことです。

 

いつもは夕方まで寝ている息子が朝から起きてきました。

 

シャワーを浴びて着替えています。

 

「おはよう。その格好はバイトじゃなさそうやな」

 

「うん。カラオケ行ってくるわ」

 

「お、朝カラやな」

 

「うん、お昼は食べてくるから」

 

「わかった、K君と?」

 

「うん、後で家に連れて来ていい?二階で遊ぶから」

 

「ええよ」

 

 

 

K君のことを少し説明します。

 

今の息子にとって、おそらく唯一のリアル友達だと思います。

 

中学生の時は同じ陸上部でした。

 

息子は毎日ハードなトレーニングをしてました。

 

顧問が厳しくて嫌々ながらもやらされていた感もありました。

 

一方、K君は部活を休みがちで一時は学校も休みがちでした。

 

そんなK君のことを息子はこう言っていました。

 

「あいつは気が小さくて嫌なことからすぐ逃げる」

 

 

 

私も正直に言います。

 

あの当時、K君はダメな子って思ってました。

 

私も普通の親だったということです。

 

 

 

それから二人は別々の高校に入学しました。

 

息子が高校に入り不登校になって数か月、

 

我が家がどん底の時に3人の友達が遊びに来てくれて、その中にK君がいました。

 

3人は息子を地元のお祭りに連れ出してくれました。

 

K君は挨拶がちゃんと出来て礼儀正しく、ニコニコして、うちのワンコも可愛がってくれる素晴らしい高校生になっていました。

 

3人とも普通に高校に通っていて眩しいぐらい輝いて見えました。

 

ワンコがK君になつきすぎてK君に嬉ションしてしまい、息子が半年ぶりに笑いました。

 

あの時からK君は我が家にとって救いの神様なんです。

 

 

 

そして現在、

 

K君は息子と同じマクドナルドでバイトしています。

 

おそらく学生ではなく息子と同じフリーターだと思います。

 

バイトでは息子の方が先輩でいろいろ教えているようですが、

 

二人はとても仲が良く、息子が出掛ける時は必ずK君と一緒です。

 

(出掛けると言っても半年に1回ぐらいですけど)

 

 

 

息子がここまで回復できているのはK君のおかげかもしれません。

 

K君には感謝以上に、人に対する見方を教えられた気持ちがしています。

 

 

 

さて、

 

カラオケに行った息子が帰ってきたのは17時でした。

 

「めっちゃ疲れたーKも疲れすぎて帰ったわ」

 

二人で7時間もカラオケって・・・