息子が本日二十歳になりました。

 

 

 

昔は妻と、「あいつが二十歳になったら乾杯してお酒飲みながらワイワイしたいね」

 

って話していました。

 

が、今はそんな気は薄れました。

 

問題なく大学生になっているか、自立しているならまだしも、

 

フリーターに親からお酒を教えることはないなと。

 

税金も払えていない息子がもしお酒を覚えてお酒に走ってしまったら・・・

 

就職が遠のくような気がする。

 

ケーキぐらいは買ってくるけどお酒はやめとこう。

 

 

 

ところが今朝。

 

妻が家のセカンド冷蔵庫を見て、

 

「あれ?なんやろこのお酒たち」

 

見ると、入れた覚えのないお酒数本とやおつまみが何個か入っていました。

 

普通に考えて息子が入れたとしか思えません。

 

そういえば息子は昨日ラストまでバイトでした。

 

妻は布団を干すために息子の部屋からベランダへ行くところだったので知らない振りして息子の部屋へ。

 

息子はまだ起きていてゲームしていました。

 

すると息子から妻に話してきました。

 

「冷蔵庫に入っているお酒、俺のやから飲まんといてな」

 

「え、あーやっぱりあれそうなん」

 

「昨日さ、バイトの人にお酒おごってもらったねん。¥3000分も」

 

「すご!そうなんや」

 

「バイト終わってコンビニでお酒買ってくれて、0時になったから二十歳やなって外で一緒に飲んだねん」

 

「へぇー外で飲んだの?」

 

「うん。チューハイと、JINっていうやつと、鬼殺し」

 

「鬼殺し!?日本酒の?」

 

「うん、鬼殺しはアルコールって感じでうまくないな。チューハイはめっちゃうまかった」

 

「鬼殺しはママもよう飲まんわ。で酔っぱらった?」

 

「いや、なんともなかった。でもめっちゃ嬉しかった」

 

「そうかー嬉しかったんやな」

 

「で、冷蔵庫に入っているのはその余りやから」

 

「わかった。ところでお酒飲んだら自転車も飲酒運転になるの知ってる?」

 

「うん、その人が教えてくれた。だから自転車は押して帰ってきた」

 

「おおーナイス」

 

 

 

妻は降りてきてそのことを話してくれました。

 

「へぇーそれは予想外やな」

 

「うん。でさ、嬉しかったって言ってたけど、何が嬉しかったかは言わへんねん」

 

「奢ってくれたことちゃう?」

 

「いや、わからんで。二十歳になったことなのか、奢ってくれた人と一緒にお酒が飲めたことなのか、飲んでも平気やったことなのか」

 

「そやな。なんかしらんけど嬉しかったんやろな。でもその奢ってくれた人って誰なんやろ。やっぱり店長かな」

 

「さあね。¥3000分も奢ってくれるってなかなかおらんで」

 

「うん。じゃあ冷蔵庫のお酒は家用とは区別して仕切っておこうか」

 

 

 

冷蔵庫の下段は息子用、上段が親用、と仕切りました。

 

カゴの中がお酒、外がモンエナ類。

 

 

というわけで、

 

思いがけないところで息子はお酒デビューしました。

 

うれしい出来事ではありましたが、

 

無事就職できて税金も払えるようになれば乾杯しようと思っていたので、

 

ちょっと複雑です。

 

お酒を自分で買って飲むのは構わないけど、家のお酒を飲んでいいとは言うかどうか迷ってます。

 

 

 

夫婦が飲める体質なので息子も飲める体質であることは間違いなさそうです。

 

妻はそれだけでなんだか嬉しそうでした。