前回のブログでは息子の暴力に対する私なりの対応をしましたが、
次は娘へのケアです。
(続きなのでアメンバー限定にはしないことにしました)
本来なら被害者である娘へのケアが先ですが、
我が家の事情からこの順番になりました。
話を終えた息子へ言いました。
「さて、今から(妹)を呼ぶけどどうする?」
「俺がトイレに入るからその間に(妹)を呼んで。(妹)が通ったら俺は二階へ行く。今は顔を合わせられん」
「そうか、わかった」
息子がトイレに入ったのを見計らって娘を呼びに行きました。
娘は玄関先でワンコと毛布にくるまっていました。
「待たせてごめんな。寒かったやろ?蹴られたところは大丈夫か?」
「うん」
リビングに行き、私は息子との会話の内容を伝えました。
息子が娘のことをうらやましく思っていたこと、
自分に自信が持てずにそれが暴力になってしまったこと、
息子も悪かったという気持ちはあるけど今は面と向かって謝れないこと、
それらを伝えました。
娘は黙って聞いていました。
途中、娘は泣きながらこう言いました。
「(兄)の暴力がホンマ怖い。そのせいで男の人みんな怖くなってくる」
「そうか。他の男の人まで怖くなってくるんやな」
聞いてて辛くなりました。
昔は仲の良い兄妹だったんです。
娘は本当に息子を慕っていて、いつも息子のすることをマネしていました。
暴力は本当にダメです。
わかってるんです。
でも今は息子の暴力を辞めさせる方法が思い付きません。
私は決めました。
「今は話し合って解決できないと思う。だから距離を置くしかない。今は距離を置こう。仲直りとか、兄妹関係のことは考えずに自分のことだけを考えよう。4月からの大学のこと、一人暮らしのこと、バイトのこと。自分のことと自分の幸せだけ考えたらいい」
「・・・うん。でもそれって家族って言えるん?」
「家族や。でも今はそういう時期なだけ。(兄)へのケアはパパとママがするから」
「うん。わかった」
娘は少し落ち着きを取り戻しました。
バイトのこと、仕事内容のこと、友達とのパーティの話などをしました。
けなげに頑張っている娘がほんとうにかわいいです。
一つ、娘には言わなかったことがあります。
それは息子が、
「4月から(妹)は一人暮らしするんやろ?家を出るんやろ?」
「うん、そやで」
「実はちょっとホッとしてるねん。これで暴力しなくなるやろって」
「そうか」
これは娘には言えませんでした。
さすがに悲しすぎました。
いつか、元の兄妹に戻りますように。
今回は妻もちょっと泣いていました。
「昔は仲良かったのになぁ・・・」