ネットで知った青田進さんの朝起きるようになる魔法のことば
「朝起きたからといって学校へは行かなくてもいいよ」
これを言うのは勇気がいりました。
1週間迷ってついに言ってみました。
息子は「うん」と言った後、少し表情が和らいだのを覚えています。
次の日、朝は起きてきませんでした。
でも変化が起こりました。
木曜日にの夜。
「明日さー家族で焼肉行かへん?あの個室になってるお店に。あそこのチーズドリア好きやったよね」
すると息子はコクッとうなずいたのです。
(お、おおーうなずいたよ!)
「よし、じゃあ明日な♪」
自分は妻と目を見合わせて喜びました。
でも不安もよぎりました。
本当に行ってくれるかなぁ。。
次の日。
会社を定時に上がって帰宅。
息子はオンラインゲームをしていました。
おそるおそる、でも表情には出さないで聞いてみました。
「今日焼肉やで。19時に予約してるから」
息子はだまって頷きました。
(やった!やっぱり行くんや♪)
しかし。
18:50になってもゲームをやめません。
妻と娘は先に出ました。
お店は歩いて10分ぐらいのところです。
19:00 やめません
19:10 やめません
私はついに言ってしまいました。
「なあ、お店19時予約やねんけど・・・」
すると息子がオンラインの友達に言いました。
「抜けるわ。出掛けるから」
(お、おお~ついに動くか!)
息子はゲームをやめて出かける準備を始めました。
「車で行くん?」
「え、いや飲むから歩いて行くよ」
これを言うのは躊躇しました。
なんせ息子は2か月ほど外を歩いていないのです。
「わかった」
心配をよそにすんなり返事してくれました。
しかも外は雨。
あえて傘を一つにして相合傘で歩いて行きました。
なんか緊張しました。
会話がはずまない・・・
でも楽しかったです。
お店につくと妻もニッコニコ。
娘も少し嬉しそうでした。
息子は「チーズドリアだけでいい」と。
でも私たちが肉を焼いて食べてたら息子もいろいろつまみ出しました。
チーズドリアも完食。
帰りは妻と娘がコンビニに寄ると言い出しました。
息子は「行かない。帰る」
なので帰りも二人で相合傘で帰りました。
帰りは自分の過去の失敗談を話しました。
「パパはな。大学2年の時にゲームにはまり、ほとんど大学に行かず留年しちゃったねん。」
「うん」
「でもな。崖っぷちに立たされたときに自分でゲームを封印したねん。」
「うん」
「そこから勉強をしまくったよ。ほんで奇跡的ともいえる単位数をとってギリギリで卒業できたねん」
「うん」
「だからお前も崖っぷちからなんとかするって信じてるからな」
「うん」
「この話はママにも話したことないから」
「そうなん」
息子は淡々と聞いていました。
心に響いたかどうかはわかりません。
でも話ができてうれしかったです。