合格発表の次の日、スマホを買いに行きました。

これは約束していたことなので。

その後ノートパソコンも買うと言い出しました。

そんな約束をした覚えはなかったのですが、息子が言うには約束したはずだと。

そのために受験勉強がんばったんだと言うのです。

しかたがないので許可しました。

とういっても会社の人に中古品をもらったのですが。

すぐにゲーム、スマホ、PC三昧の生活が始まりました。

昼夜逆転気味に冬休みを過ごしました。

高校から出されていた課題(宿題)は入学式前日に答えを写していたようです。(妻が目撃)

そんなこんなで無事入学式を迎えました。

私は式には行けなかったのですが息子が言いました。

「中学時代の友達が誰もいない」

その時は軽く考えて、

「ふーん。ま、これからできるよ。高校生活楽しんでな」

とだけ言いました。

4月は自転車で通学しました。

部活も引き続き陸上部に入り、なまった身体を自分なりに戻そうとがんばっていました。

プロテインなんかも飲み始めて。

2週間ほど経って2泊3日の野外授業がありました。

新しい友達を作るためのイベントでもあります。

帰ってきて息子がオンラインゲームで中学時代の友達とチャットしながらこう言っていました。

「もうぼっちじゃないで」

ああー友達ができたんやな。

妻と私はほっとしました。

ですが今思えばこれは息子の強がりだったのかもしれません。

ただ普通に話してくれる子が一人だけできただけだったのでしょう。

息子は友達を作るために高校のLINEグループに入りました。

LINEは盛り上がっていましたが息子は「通知がうるさい」と言っていました。

会話に入っていけなかったのかも。

結局友達はできないようでした。

 

息子が普通に行けていたのは4月の1か月だけでした。

親から見て「普通に」ですが、息子の中では徐々にしんどくなっていたのだと思います。

友達ができないこと、授業や勉強が面倒くさい、部活がしんどい、いろんなことが息子の心を蝕んでいったのでしょう。

今これを書きながら色んなサインがあったんだなと思い返しています。

もっと早くサインに気付いてあげればよかった。

小学校、中学校を思い返せば不登校になるかもしれないことに気付けたはず。

いろいろと後悔の念が押し寄せてきます。