ベンタイン市場を後にして、空港行きのバス乗り場へ向かう。


来た道を引き返す形だ。


そんなに複雑な道のりではなかったので、余裕をこいて歩き出した。


さぁ、この筋を右に曲がってひたすらまっすぐだったはず。


…アレ⁇


何か様子がおかしい。


こんな感じだったっけ?


曲がる所が1本早すぎたかな?

"とにかく、方角は右だったから大丈夫なはずだ。方角があっていればいつか繋がるはず"

そう言い聞かせながら進む。


が、行けども行けども見たことの無い景色。


やっぱり戻ってみる?


トルコのことわざで

『間違った道だと気づいたら、どれだけ遠くまで来てしまってしまっていても引き返せ』

っていうのがあったなぁ…


と思いながら、一旦先程曲がった所まで戻って更にもう一筋行ってから、再び右へ曲がってみた。


が、ここも違うガーン


もしかしたら、その戻った場所も間違えていたのかもしれない。そもそも、右ではなかったのかもしれない。


例の如くWi-FiやSIMを持っていない上、Google マップのオフライン設定もしていなかったので、頼りのGoogle先生も機能していない。

Googleマップのオフライン設定についてはコチラのブログにてご紹介

https://ameblo.jp/chocopoh/entry-12608837790.html



恐らく左の赤丸で囲ったところが来た時に降りたと思われるバスステーション↓


もはやもう一回市場へ戻ることさえできなくなってしまっていた。


私は今どこにいるのかも分からない。


ここはどこ?私は誰〜?


ベンタイン市場を出てから30分以上経っていた。


暑くて頭がクラクラしてくる。


大きな駐車場の前に立っておられた警備員さんの姿を見つけた。

藁をもつかむ気持ちで、バス乗り場ついて聞いてみる。


周りをぐるぐる指差して

「バスステーション?バス?」(ベトナムで"バス"って言って通じるかな?と思いつつ)

と言いながらベタなゼスチャーゲームのように、自分の胸を指差した後そこから遠くを指差し、ちっちゃく両手を広げて飛行機の動きをしてみたり…


何やってんだ私…ニヤニヤ


「NO」

と言いながら、警備員さんは申し訳なさそうに首を振った。


そうか…

だよね…


Googleマップを開いて何か目印になりそうなスポットが近くにないか探してみるが、見つからない。

それどころか、携帯の電池残量がかなり減ってきているではないか!


これはピンチだ


ああ、私はこのまま日本に帰れなくなってしまうのか…