本日1月15日。

京都の三十三間堂では、通し矢が行われました。

また、この日は楊枝(やなぎ)のお加持というご縁日でもあるため、無料で拝観できました。

「通し矢」は、江戸時代に武士たちが、約120mある軒下で弓の腕前を競ったことが由来とされていて、現在は「大的全国大会」として新成人の門出を祝う新春の恒例行事となっています。

(↑KBS京都ニュースより引用させて頂きました)


門を入ると、沢山の人で賑わっていた。

入口付近で動画を撮ったのだが、全く写っていなかったので、これは庭園前の写真です↓

色とりどりの羽織袴姿がとても華やかな雰囲気を醸し出していて、心が明るくなる。


拝観入口から靴を脱いで入場。

堂内は、少し分厚めの絨毯が敷かれていて歩きやすかった。


最初の角を曲がると、圧巻の光景が!


ビッシリと並んだ千手観音像の数々。

堂内は撮影禁止のため、下の画像は"じゃらん"のホームページよりお借りしました。

この中には、自分に似た像や会いたい人に似た像が見つかるとか…


じっくり見て探してみたかったけど、何せ大勢の参拝客でごった返しており、流れに身を任せながら進むという感じだった。


と、中間地点辺りの廊下で、左右に分かれて列ができていた。


ご僧侶が左右に座っておられ、その前に立った参拝者は順番に合掌をして頭を垂れる。

すると、液体に浸した細い木の枝を参拝者の頭のてっぺんにチョンチョンとつけて真言を唱えてくださるのだ。

液体は、加持祈祷された浄水とのこと。


これが、楊枝のお加持

無病息災、特に頭痛封じのご祈祷なのだそうだ。


もともと、三十三間堂は、後白河上皇が持病の頭痛平癒を祈って建立されたと伝えられている。

知らなかった…。


ありがたい🙏


さて、後半。

前半と同じく沢山の像が並んでいる中で、私はそれに出会った。

"それ"というのは失礼な言い方だが。


最前列に、一際異彩を放つ像があったのだ。


神々しく威風堂々とした像が並ぶ中、その像は、何とも弱々しく少し悲しげにも見えた。

しかし、目がリアルに輝きをたたえていて、目を逸らしたいようなそれでいて釘付けになってしまった。


説明パネルには、

"神母女(じんもにょ)"

と書いてあった。


しばらく見つめていると、何故かジワっと涙が出てきた。

こんな事は初めてだった。

仏像を見て涙するなんて、私も歳をとったものだ。

画像は、下記サイトよりお借りしました。

https://1200irori.jp/content/interview/detail/guests58


不思議な気持ちで拝観を終えたが、心がとても穏やかになった。


お堂を出て、次は"通し矢"の見学の列に並ぶ。

こちらも長い行列ができていた。


立ち止まる事が禁止されていたので、チラリとしか見えなかったが、男性が袴の上着を片方はだけさせて肩を出しながら弓を思い切り引く姿が何とも凛々しかった。


私の少し前に並んでおられた女性がしばし立ち止まって見入っていたら

「立ち止まらないでください‼︎」

と、即座に係員の方が大声で制しておられた。

大変だな。


見学を終えて庭園前に出てくると、弓矢を担いで談笑する若者達が大勢いた。

若い活気に満ち溢れていて、爽やかな気分を味わいながら三十三間堂を後にしたのでありました。



上差しちなみに、三十三間堂は、3月3日も拝観が無料になります。