カサブランカからシャフシャウエンへ向かう

シャフシャウエンへは鉄道が通っていないので、バスを利用する事になる。
CTM(セーテーエム)決して訛っているわけではなく、現地の発音です
という長距離バスを、モロッコに来る前からネットで予約していた。
*予約にはCTMのアプリがオススメです。


このバスは、大型観光バスのようなもので、全席指定である。
比較的時間に正確だし、空調完備で乗り心地も良い。

13:30  "CASABLANCA AGENCE PRINPALE" 出発
21:00 "CHEF CHOUEN" 到着

カサブランカから実に7時間半かかる(途中約30分程の休憩を2回含む)のだ!

ちなみに、荷物が大きい場合は、預け入れができる。荷物1個につき5DH

バスに乗り込み、チケットに書かれた番号の席を見つけると、隣の席には既に可愛らしいおばあちゃんが座っておられた。
そしてその娘さんらしき女性が、

「あなたの席はここですか?」 

と、私に尋ねたのでチケットを見せる。

「シャウエンまで行くのね?どこから来たの?」

「日本です。」

「あら、日本から⁈  ようこそモロッコへ!」
「こちらは私の母です。私は見送りだけなので、すぐ降りますが、母にあなたの面倒みてもらうよう言っとくわね。
じゃ、気をつけて」

そして彼女はおばあちゃんと何やら話をしてからバスを降りていった。

そしてバスは出発。

しばらくすると、おばあちゃんがガサガサと袋を開け、中からナッツのような形の黒い種を取り出して食べ始めた。
そして「あなたも食べる?」
私に差し出してくれた。

私は申し訳ないが、バス酔いしそうなので遠慮した。

堅そうな実をボリボリと結構な勢いで食べるおばあちゃん。
なかなか歯が強いようだ。

さて、バスは1時間程走った頃、次のステーションでしばらく停車した。
丁度窓からトイレが見えたので、私は、おばあちゃんにトイレを指差して、
「ちょっと行ってきます」
と、席を立った。

うなづくおばあちゃん。

ここのトイレは、水洗の洋式で、トイレットペーパーも手洗い場もきちんとあった。
しかも無料。

手を洗っていると、女性が一人やって来て、
「大丈夫?そろそろ出発するわよ。」
と、教えてくれた。

あのおばあちゃんが、私を心配してこの女性に様子を見てきてあげてと言ったのだそうだ。
何て優しいんだろう…

席に戻ると、笑顔で何度もうなづくおばあちゃん。

まだまだ道中は長い。
再び走り出したバスの中で、隣にある大きなぬくもりを感じながら眠りについた。

目が覚めたら辺りはもう真っ暗だった。
しかも雨粒が窓ガラスを打ちつけていた。

時計は19時半。
雨はご勘弁願いたいな…
この先どうなるのだろう…

<続く>

🔹メモ🔹

☝️カサブランカからシャウエンまではCTM
〜チケットは早めに予約するのがオススメです。
予約は、CTMのアプリから可能。座席も選べます。支払いは、クレジット決済。

↓アプリの画面
①最下部の"Passer vetted etape"を押す。

②赤い方"Acheter in billet"を押す。

③片道なら"Aller simple"、往復なら"Aller+Retour"に○を合わせる。

④"DEPRT"で出発地を選択し、"ARRIVEE"で目的地を選択する。
⑤"DATE ALLER"で、乗車日を選択する。
最下部の"RECHERCHER"を押す。

すると、このように予約可能な便が表示される。
希望の便を選択すると次の画面に移るので、氏名等を入力する。
次の画面で座席を選択し、支払いをして完了。

入力したアドレス宛に予約完了のメールが届きますが、念のために、予約完了画面はスクリーンショットで保存しておくと良いと思います。

☝️CTM  "CASABLANCA AGENCE PRINCIPALE"への行き方
〜①ONCFだと、最寄駅は"CASA PORT"
徒歩約10分少々です。

②トラムだと、最寄駅は"Marché central"
徒歩約5分です。


☝️道中の休憩について
〜1回目に止まった時にトイレに行ったほうが良いです。キレイだし無料。

2回目に止まる所は、ローカル食堂のような所で、トイレを使用するにはチップを要求されます。しかもモロッコ式トイレでしゃがむタイプ。
床が濡れています。

その代わり、店内では、お肉を挟んだバーガーみたいなのをテイクアウトできるので、夜ご飯として購入してみても良いかも…