前回の続きになります。





Sくんママの『要望』が通ったのか?

詳しい経緯は分かりませんが、

結果として次男は希望通り

いつものメンバーでBの踊りをすることになりました。



Sくんママが幼稚園側に無理を言っていたことを、
クラスの他のママたちが知っていたのかどうかは
分かりません。

しかし私は、
Sくんママと同じグループの人間として
他の幼稚園ママから見られているような空気を
とても居心地悪く感じていました。

もちろん次男は
仲良しのメンバーと楽しそうに踊っていました。

ただ、その事をきっかけに
私の気持ちは更に
Sママグループから離れていきました。


公園で子ども同士が遊んでいても
私は自然と別のママと話すようになり、

たまにSママグループから
「今日みんなで遊びに行くけど一緒に行かん?」
と誘われても、やんわり断っていました。

逆に、Sくんママから
私と次男を誘うと車に全員乗れない…と
言われたこともあります。

普段からSくんママの大きな車で
4組の親子が
一緒に遊びに行っている事は知っていました。

次男が、一緒に遊びに行けないことを
不満そうにする時もありましたが
正直、私にとって
『乗るスペースがない』という理由は
都合の良い口実でもありました。


子ども同士は仲が良い。
でも母親同士の関係性においては、
私だけ浮いている…
そんな感覚が、ずっとありました。


そんなふうに時間が流れ、年長の頃
幼稚園生活最大のイベントとも言える、
「お泊まり保育」がやってきました。

1泊とはいえ、
親と離れて過ごす夜に不安を感じる子もいる年齢です。

けれど次男は、そうした心配とは無縁のタイプ。
きっと「楽しかった!」という顔で
帰ってくるものだと思っていたのです。

ところが、
帰宅後すぐに「楽しかった?」と聞いた私に
次男は違う話をしました。

いつもの5人メンバーのうち、
自分以外の子たちが
みんなお揃いのパジャマを着ていて
自分だけが違った、、と。

「うらやましかったな……」と言って、
そのまましばらく下を向いて身動きしませんでした。

私は
次男が「うらやましい」という感情を
初めて言葉にして表現した事に驚きました。

それと同時に
私がもう少しSママグループとうまく付き合っていれば、
こんな思いをさせずに済んだのでは??
と思いました。

Sママグループが意図的に
次男を仲間外れにしようとしたとは思っていません。
そこまで悪意のある人たちではない。

ただ、次男がその状況に置かれた時
「少し気の毒かもしれない」、
「もし自分の子だったら寂しいと思うかもしれない」、
そういう想像に誰も至らなかったことに
強い違和感を覚えました。

想像力の問題だと。


翌日、Sママグループに
「次男、お泊まり保育から帰ってきて開口一番、『みんなのお揃いパジャマが羨ましかった』って、ちょっと寂しそうに言ってて…」と話しかけました。

その日はたまたまSくんママが不在でした。
一瞬の沈黙が流れたあと、1人のママが言いました。

「あのパジャマ、去年のハロウィンの時に揃えた衣装やねん。Sくんママも〇〇ちゃん(次男のこと)の分を探してくれててんけど、サイズがなかってん。」

当時、次男は同年代のお友達より体が大きかったので、
その説明自体は本当なのだろうと思いました。

これ以上何か言ったところで、
おそらく何の意味もない、、

その話はそこで終わりました。

しかし何も喋らなかった他のママたちには
不満を感じてしまいました。


今振り返ると、
子ども同士が仲良しだと思っていたのは、
私だけだったのかもしれません。

大人は大人、子供は子供、
と完全に切り離されていたわけではなく、
親たちは見えないラインを
子供にもきちんと引いていたのだと思います。



もう少し、つづきます。