中学3年生になる長男。


赤ちゃんの頃から

いくつか食物アレルギーがあり

15歳になる今になってようやく

食物アレルギーはかなり改善されてきた。

といっても、

まだ食べられない&食べたくない食材が

ゼロというわけではないのだが・・。


今まであまりアレルギーのことを

思い返した事がなかったので

少し振り返ろうと思う。






生後5ヶ月ほどでアレルギー判明 


離乳食をもうすぐ始めようかというタイミングだったと思う。

完全母乳だった長男を夫に預けて、

その日、私は出かけていた。


夫が粉ミルクをあげ、10分もたたないうちに、

頭などにどデカい蕁麻疹が出来たという。


今まで数回しかあげて来なかった粉ミルク。

夫がすぐに病院に連れていくと、

おそらくアレルギーだろうと。


この日は休日だったので、

後日、小児科でアレルギー検査をしてもらうと

『小麦・牛乳・卵』のアレルギー反応があった。

粉ミルクで出た蕁麻疹は

牛乳アレルギーからくるものだった。


まだ離乳食をスタートさせていなかったが

牛乳はもちろん、

小麦や卵も当面のあいだ食べさせないようにと言わる。


後々、長男の赤ちゃんの写真を見返してみると、

妙に身体が赤いと感じる事がある。

当時はそこまで気に留めていなかったが、

きっとアレルギー反応が起こっていたのだろう。


体温が上がると身体が痒くなるのか、

眠くなる前や泣いた時などは身体が赤くなり、

時には

自分の頭を自分の手で引っ掻いたりして

顔にひっかき傷がいっぱい出来ていた。。



なぜ食物アレルギーに・・? 


アレルギーだと分かって

本人にはアレルギーの原因となる食材は

一切あげていないのに、

体温が上がるとすごく痒そう。。


完全母乳だった私の母乳から

アレルギー物質が長男に伝わっていると気付く。


産後、

私のストレス発散方法は

スイーツを食べる事だった。


長男が痒がる姿を見るのは不憫なので、

生クリーム系スイーツから和菓子に。。

パンも大好きだったが、

極力食べないように・・・。


初めは私がパンやスイーツが好きで

食べ過ぎていたから長男がアレルギーに?

などと考えていた。


しかし

食物アレルギーの事をいろいろ調べていくと、

『第一子・秋生まれ』に

アレルギーの子が多いという事をテレビで聞き、

まさに長男やん、と思った。


秋生まれの長男、

生後数カ月で寒い季節に突入する。

後々よく考えてみると、

暖房のきいた部屋で

長男の皮膚はかなり乾燥していたのだ。


保湿の重要性を全く知り得ていなかった私。

そして、

当時の私の趣味は、パン作りだった。 

隣で長男を寝かせながら

パン作りをよくしていた。

乾燥しがちな長男の肌に、

悪影響を及ぼしたのではないかと思う。


もっと保湿に力を注いでいれば・・

荒れた皮膚の赤ちゃんの横で

小麦粉なんかこねていなければ・・

少しはアレルギーもマシだったはず。。




幼稚園入園を前にアナフィラキシー 


離乳食が進み幼児期に食べていた物は

正直あまり思い出せないが、

レパートリーはかなり少なかったと思う。


豆腐に細かくした野菜のあんかけ。

具材の細かい肉じゃが風。

つなぎの入らないハンバーグ。。


パンは食べられないので、

豆腐と米粉で作った蒸しパン。

米粉パンケーキ。


おやつは、芋けんぴ。

おはぎが好きだった。


スーパーで買う物は、

原材料名をしっかりチェックしていた。


にも関わらず、

アナフィラキシーショックを起こしてしまった。


スーパーで買った、プレスハム。

(有名どころで言うと『明宝ハム』みたいなの。。)

食べて10分もしないうちに

嘔吐し、咳がとまらない。

顔が紅くなる。

救急車を呼ぼうということに。


救急車を待つあいだ、少し落ち着いてきた。

意識もはっきりしている。


救急車には自力で乗り込み、

親子で「救急車に乗るなんてすごい経験だね」

なんて言いながら病院まで向かっていた。


病院につくと

子供だけ診察室へ。

エピペンを打ってもらったようだ。

そのまま入院する事になった。


長男とは会話も出来るし、

具合はそこまで悪くなさそうに見えたので

翌日には帰れると思っていたが、

結局1週間ほど入院する事になった。

入院して2,3日目は全身が真っ赤だった。


『プレスハム』の何がいけなかったのか?

日頃から原材料には気を付けていたはずなのに…。

食べたハムの原材料をもう一度チェック。

そこに記載されている『ガゼイン』が、

『乳』の成分だということを知る。


無知から起こった今回の入院・・・。

長男には申し訳なかったが、

こうして少しずつ親も勉強になる事が増えていく。。


一度アナフィラキシーを起こすと、

次ににアレルギーのものを食べると

重篤になりやすいと聞く。

引き続き、

アレルギーとなるものは

摂取しないようにと病院から指示を受ける。


それを機に

ハムやソーセージ、ベーコンには

かなりの確率で乳成分が含まれる事を知り、

加工食品を買うには

原材料がシンプルなものを探し求めた。

ベーコンやハムは『ガゼイン』が入っていないか、

おでんをする際の練り物系には、

卵白のつなぎが入っていないか、など。


それはかなり高級志向とも言えた。

長男が安心して食べられる物は高くつき、

ちょっと家から離れた高級スーパーなどでしか

売っていない物もあった。



アレルギー持ちで感じたやりにくさ 


食材が高くつくという事以外に、

幼児期になってやりにくいなと感じる事がある。


幼稚園に入る頃ともなると、

近所で同じ年代のお友達が出来る。


当時URに住んでいたので、

仲良くなったお友達とそのママに

お家に来てもらったり、

逆にお家にお邪魔したりすることが、

まぁまぁあった。


その時に持って来てくれたり

出してくれるお菓子が

ほぼほぼ食べられないので、

折角用意してくれたのに

断らなければならないという気不味さがあった。


うちの子に気にせず食べてね

と言うのだが、

気遣いがすごいママさんは

他に食べられるものあったかな?とか

みんなで食べられないのなら食べるのやめとこう、

となる。

子供はいったん出されたお菓子が

食べられない事に我慢できないから、

「なんでーなんでー」となる。


もとから

アレルギーのことを知ってくれていて

知識のあるママさんのお家だと

そんな事はならないのだが、

初めて仲良くなるお友達とは、

結構気を使わせる事になるので

こちらも申し訳ない気持ちになる。


幼稚園に行く頃には、

同じ物を楽しく食べるといつ事が難しいと

長男自身も感じていたと思う。


家族で外食する事も本当に少なかったが、

おじいちゃんおばあちゃんと

誕生日か何かで一緒にご飯を食べていた時、

長男が

「一緒に食べると美味しいね」と言ったのは

今でもよく覚えている。



そんな幼児期を過ごし

いざ幼稚園に入園となって、

こんな事に・・・



子供のアレルギーの配慮について、

親は大変ではなかった。

当たり前だと思えるから。

周りに気遣ってもらわなくてはならない事が

大変なのだ、と知る。