彼の奥さんに、メールのやりとりを見られた翌日のことから書こうと思う。



「昨日、メール見られたんだ。」

彼から告げられ、はじめに思ったことは、


「10年間バレなかったのに、なんで?」


だった。


今後どうするか。

わたしは彼に委ね、こたえを待つことに決めた。



  まだ会うつもりなの?

翌朝、


「わたしにも悪いところはあった、浮気の理由は何?」


と聞かれた彼は、長年蓄積した奥さんに対する不満を伝えた。そして、わたしとの付き合いは、5年で、不貞行為はないと主張したのだった。



  探偵つけたから

彼がわたしと別れようとしていないことを察した奥さんは、2人に探偵をつけた。


探偵の尾行があまりにもわかりやすく、わたしが思っていた探偵業とは違っていた。

探偵は半年つけられた。


ひどい時は、わたしを至近距離の正面からカメラで撮影してきた。


  成人した子ども


彼にも成人した子どもがいる。


奥さんは、次の一手を使ってきた。

卒婚の提案だ。


「家族をとるか、彼女をとるか」



彼女をとるなら子どもとは2度と会えない。

卒婚承諾の場合は別居だが、子どもの結婚式には呼ばれる。という条件だった。


彼は「恋愛禁止は無理だ」と承諾しなかったため、奥さんがキレた。


  ツインソウル


見られたメールの内容に、「わたしたちはツインソウルだもんね」という言葉があり、奥さんがツインソウルやツインレイについて調べはじめた。


「家族を傷つけている人は、カルマとなってまた同じ家族とやり直すらしいよ」


スピリチュアルに疎い奥さんの、精一杯の引き留めの言葉。


この頃、わたしはまた、アカシックリーディングの人に会いに行き、ヒントを受け取った。とにかくバラされるのが怖かった。


「奥さんはプライドが高いから、いろんな人に家族の辱めをバラさないよ」


なんだかホッとした。

バラされないんだ。


けれども、違った。

バラされた。

彼の子どもたちによって。


もう街から出るしかない。

わたしは、引っ越しの準備を急いだ。



つづく