続きがあってほしくなかったけど、一筋縄ではいかないアメリカの医療システムってことで続きです。
緊急処置センターの医者が出した処方箋を受け取りに薬局に行ったら「在庫切れ」と言われて、薬局の人が製薬会社に注文入れたところからの続きになります。
その前に、まず薬局も日本とアメリカでは違うので一応書いておきましょう。
日本では、医者から処方箋の紙をもらって薬局の受付に出せば薬を出してもらえますね。
アメリカでは、患者が登録している薬局に、医者が直接処方箋の注文を送り、患者がそこに取りに行くシステムです。
そこでたまに起きる問題:
(1)医者が処方した薬が薬局にない場合がある(でも患者が勝手に別の薬局に探しに行くことはできない)
(2)処方した薬が患者の保険でカバーされない場合がある
私は今回、この(1)と(2)を同時に体験してしまいました
では、薬局の人が製薬会社に注文を入れた翌日の午後からの話です。
薬局の人に言われた通り、午後になってから注文の薬が届いているか確認の電話を入れる。
すると、「うちはもうこの製薬会社とはやりとりをしていないから注文できなかった」と知らされる。はあ???
選択肢を与えられる。
(1)これと似た薬を(別の製薬会社に)改めて注文する
(2)別の薬局に在庫があるか聞いてみる
すぐ受け取りたいので(2)を選び、家から近い薬局Bに聞いてもらうことにする(←今思えば間違いのもとだった)
薬局Bから電話がきて、「在庫はあるがあなたの保険ではカバーされない」と伝えられる(=破産の恐怖)
ではもとの薬局で代理の薬を注文してもらう、と答える。(薬局Bでは代理の薬もカバーされないかもと思ったから)
「ではもとの薬局に『再トランスファー』について話してください」と言われる。「そちらから直接連絡できませんか?(そういう事務処理は薬局同士の方が話が早いと思ったので)」と言うと、リフィルじゃないからとかなんとかごちゃごちゃ言って私にかけろと言う。
もとの薬局に電話をかけて、「再トランスファーしたい(なんのこっちゃ)」と伝え、代理の薬を注文してくれるよう頼む
薬局の人に、「では薬局Bに確認の電話を入れます」と言われる(はあ?)→今ここ
なんでこうなるの?
結局二度手間じゃん。薬が欲しいだけの具合が悪い患者が、なんで薬局と製薬会社の事情とか、薬局同士の事務処理とか、いちいち巻き込まれないといけないわけ?
「外耳炎で医者にかかって処方箋をもらう」
これだけのことが、なぜこんなに複雑で、
あっちこっちに電話しなきゃならなくて、
おまけに何日もかかるのか?
訴訟大国アメリカだからっていうのもあるのかな。いい加減な人が多くて本当にミスが多いからなあアメリカは。ほんの数百人の超天才が残りの3億3千万人の被支配層のたずなをひいている国って感じだもんなあ。
でも本当に、外耳炎の点耳薬を保険会社がカバーしないってなんなの
難病の特殊な薬じゃないんだよ。
薬品名:ciprofloxacin-dexAMETHasone (CIPRODEX)
まさか、代理の薬は保険でカバーされるんだろうな?
もしされてなかったら、もう諦めるわ。
来週の火曜日、耳鼻科で別の薬を処方してもらう。
あーあ、結局Urgent Care Centerに行った月曜日の午後から24時間以上経ったけど
消えたのは耳の痛みでなく、時間と金のみです!!!
逆にストレスが増えて症状悪化!!
ただの外耳炎の点耳薬をカバーしない保険会社
特殊でもない薬なのに店頭に置いていない薬局
患者が手に入れづらい薬を処方する緊急処置センターの医者
いくら外線が混み合う月曜日の朝といっても電話に全然出ない病院の受付
コールバックのボタンを押したのにコールバックもしてこない(絶対掛け直してこないとは思ったがな)
今後注意すること
かかりつけの薬局に薬がない場合、別の薬局にトランスファーしてもらったりせず、さっさと代理薬を注文してもらうこと
「保険でカバーできない」と言われても念のため値段を聞いて、破産しない値段なら買うのもあり
明日すること
耳鼻科でキャンセルが出ていないか聞いてみる。キャンセルが出ると電話をくれるところもあるけど、今回はちょっと緊急なのでこっちからもプッシュする。
ああ耳が痛い。
日本と比べても不幸になるだけなのに、日本ではすぐに耳鼻科にかかれて、たとえそこで2時間待たされたとしてもちゃんと「診て」もらえて、そこで清浄と処置もしてもらえて、処方箋はすぐ手に入って、保険なしの自腹でも数千円だったよ(実体験)。そして今ごろもう耳は快方に向かっていただろう。
夫が「カマラ・ハリスがが大統領になったらもうアメリカはアメリカじゃなくなるから日本に移住することも考える」と言ってたから、ハリスさんどんどんやっちゃってください