映画のレビュー:バイユーのクリスマス | チョコのめでたいブログ

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アメリカの田舎町に住むアラ還の日記である

今日は、何もしたくないときに見られる映画、疲れた女性におすすめの映画をご紹介します。

 

 

クリスマスも過ぎた1月下旬、アマゾンプライムでなぜか観てしまったこの映画、「Christmas on the Bayou」。

これを見ただけで結果まで全部わかりそうな恋愛ドラマです。
 
 
バイユーというのは、ディズニーのブルーバイユーレストランでもお馴染みの、南部のゆったりと流れる川のことです。
 
私の勝手なイメージでは、冬でも生暖かい風が吹く場所にある、ワニが生息するちょっと濁った川ですが。

 

 

キャサリンはニューヨーク市でバリバリ仕事をする30歳のシングルマザー。

ニューヨークのアパート(日本風に言えばマンション)で小3の息子ザックと二人暮らしです。

 

いつも仕事に追われていて、ザックのサッカーの試合も見に行けません。

父親はほかの女を作って出て行き、子育ては放棄している様子。
 

 

ザックは仲の良い友達もおらず、母親のキャサリンはいつも仕事で忙しい。サッカーも、一緒に練習してくれる人がいないためヘタで、大嫌いです。

 
ある日ザックに「ママはいつも僕の話を聞いてない!」と責められ、仕事にも集中できなくなったキャサリンは、2週間休暇をとることにしました。

 

生まれ故郷ルイジアナ州へ向かいます。

 

20年前飛び出した地元は、昔と変わっていません。

 

休暇で実家に戻っても仕事を続けるキャサリンに、母親は「いつでも戻ってきていいのよ」と言います。

「私はニューヨークでいい仕事があっていい給料ももらって暮らしてくるのに、どうしてお母さんは私が困っているみたいな言い方をするの」

 

「じゃあどうしてここに戻ってきたの」母親には、キャサリンが都会で張り詰めて生きていることがお見通しなのです。

 

 

 

キャサリンの母親は庭でハーブを育て、それをドライハーブにして町の小売店に卸しています。

 
キャサリンは母親に尋ねます。
 
「ママ、パパが死んで何年も経つのにどうしてずっと一人のままなの」
 
「あなたのパパほど素敵な人にめぐりあえなかったからよ」
 
母親に頼まれて、商品を小売店に届ける最中、幼なじみのケイレブに出会います。
ケイレブとは10歳のころ可愛い恋愛をしていました。でもケイレブがパパ・ノエル(クリスマスに、ワニが引く小舟に乗ってやってくるサンタクロース)に夢中になってキャサリンのキスを無視してしまい、キャサリンは失恋したのでした。
 
小売店のおじさんは「キャサリンか!見違えたな!結婚は・・・うまくいかなかったか」と言います。

「ママのハーブは売れてないんでしょう?どうして売れないものを置かせてくれるの?」

 

「この店は地元のためにあるからさ」

 

おじさんの店は今にも潰れそうです。

 

 

一方、キャサリンが今フリーだと知ったケイレブは、内心嬉しさを隠すことができません。

「いつまでいるの?お茶でもしよう」

 

息子のザックは、おばあちゃん(キャサリンの母親)の家に近所でおもちゃを作って暮らしているニックという不思議なおじいさんと友達になります。

ニック爺さんは、クリスマスに「パパ・ノエル」でサンタクロース役をすると言います。
 
「その日のために子供たちのおもちゃを作っているんだよ」
 
ザックは地元の子供たちとも少しずつ仲良くなり、楽しい毎日を過ごします。
 
ザックはケイレブにもよく懐き、一緒にサッカーをしたり釣りをしたりして楽しみます。
 
 

 

2週間はあっという間に過ぎ、キャサリンは職場から昇進のオファーを受け取り、クリスマスイブにニューヨークに戻る計画を立てます。

 

昇進すれば、もっとお金がもらえるのよ!と言うキャサリンに、息子のザックは

 

僕がほしいのはお金じゃない!ママとの時間だよ!と答えます。

 

そんな時、ケイレブから告白されるキャサリン。

 

「あなたとは幼なじみよ。そんな気にはなれない」

 

キャサリンの母親もイチ押しだったケイレブは、振られてしまいます。

 

 

そしてついに、「パパ・ノエル」の日が来ました。

 

町の人々はみんなおおはしゃぎ。

 

バイユーの周りには焚き火が焚かれ、出店も出て、みんなで食べたり踊ったりのお祭りです。

 

そしていよいよクライマックスには、ニック爺さんが小舟に乗って、バイユーをくだってきます。

 

さて、キャサリンの心は・・・

 

ケイレブの失恋は・・・

 

ザックの希望は・・・

 

小売店のおじさんの商売は・・・

 

キャサリンの母親は・・・

 

 

こんなほのぼのした軽い恋愛ドラマです。

 

 

 

つっこみどころも満載ですが、多分低予算で起承転結のためにわざとドラマチックに作るためにはあまり深く練ってないんだろうなという感じです。

 

 

とにかく軽い気分で見られて、現実離れしているぶん、南部の田舎町(ほとんど村)の暮らしが楽しく描かれていて明るい気分になれます。暇つぶしにはちょうどいいかな。ただ、本当にツッコミどころがありすぎなので、真面目に見てはいけない部類のドラマです。映画というよりは2時間ドラマです(検索してみたらLifetimeの2時間ドラマらしい)。

 

あ、でもLifetimeの2時間ドラマってどれも展開が早くてストーリーもわかりやすいので、集中力のない人(私)にはピッタリです!

 

以上、レビューでした。