●土地の産物を使ったお菓子
(ピカルディ)
クレーム・シャンティイは、家庭料理ではホイップクリームcrème fouettéeといいます。生クリームと砂糖を泡立て、好みの固さにしたもの。
パリ北方の町シャンティイは、ガイドブックではイル・ド・フランスに入っているのですが、現在の行政区分ではピカルディー地方に属します。
シャンティイ城Cahteau de Chantlillyは、16世紀に建設され、かつてコンデ公がルイ14世を招いて美食の限りをつくした晩餐会を催しました。その饗宴の指揮をとっていたのが映画にもなった宮廷料理人ヴァテールです。現在この城は、コンデ公美術館として絵画ギャラリーや大広間を公開しています。
そしてそのヴァテールが考案したといわれているのがクレーム・シャンティイです。これが食べられるのはお城のレストラン(元の厨房)「Capitainerie:キャピテヌリー」と庭園の疑似集落にあるカントリーレストラン「Hameau:アモー」。
しかし、ルネサンス期にカトリーヌ・ド・メディシスとともにパリに来た菓子職人がすでに生クリームをエニシダの枝でホイップして用いていたともいわれています。
シャンティイ城の売店でクレーム・シャンティイの資料があるかを尋ねたら、係りのおばさんは「あれはお城とは関係ないわ」とそっけなかったです。
レストランだけが、便乗してプロモーションしているようです。
城の受付にあったアモーのパンフには“Berceau de la Creme Chantilly(クレーム・シャンティイ発祥地)”、“Desserts a la Vraie Creme Chantilly(本物のクレーム・シャンティイのデザート)”としっかり書いてあります。
キャピテヌリーのパンペルデュ、クレーム・シャンティ添え
<クレーム・シャンティ食べ比べ>
アモーの方・・・
ほのかな酸味とバニラの香りがするクリーム。ソフトクリームのようなひんやりとしたクリーミーな食感。添えてあるシガレットと相性が良い。
キャピテヌリーの方・・・
ミルクの香りがするクリーム。ふわふわした軽い食感。アモーに比べて甘さも控えめ。
本家の作り方は、充分に冷やした生クリーム50gを冷やしたボールに入れてかき混ぜる。これにバニラシュガー20g、粉砂糖20gを加えてかき混ぜる。クリームの波形がハッキリしてきたら出来上がり。
フランスの素朴な地方菓子/マイナビ出版(2017/2/27)
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