MCDEとLeroy Burgessのディスコレッスン | CAHIER DE CHOCOLAT

MCDEとLeroy Burgessのディスコレッスン

[ORIGINAL]
MCDE et Leroy Burgess nous donnent une leçon de disco
By Pierre Champleboux
24 Avr 2019
https://www.villaschweppes.com/article/mcde-et-leroy-burgess-nous-donnent-une-lecon-de-disco_a49100/1






MCDEとLeroy Burgessのディスコレッスン



ディスコミュージックに敬意を表してのパーティ Folies Tonic。MCDEとLEROY BURGESS Full Bandは、Pavillon Vendômeステージの巨大なミラーボールの下でプレイした。このまさに“disco inferno(ディスコ・インフェルノ)”の場で、彼らに話を聞いた。

70年代、80年代のディスコミュージックは、プロデューサーであり、ハウスDJであるMotor City Drum Ensemble(Danilo Plessow)の大好きな音楽。50年以上のキャリアを持つLeroy Burgessは、ブギー、ディスコの中心人物のひとり。ディスコミュージックへの愛情という共通点でつながるこのふたりのアーティストはここしばらく一緒にやっている。ディスコについて話すには最も適任のふたりに、ディスコレッスンを少しお願いしよう。

おふたりが最初に会ったのはいつでしたか? どのようにしてそれは実現したのでしょうか?

MCDE:2016年にNuits Sonoresフェスティバルで“carte blanche”をやらせてもらうことになって、エレクトロミュージックのフェスティバルだったけど、ライブバンドの演奏をやりたいと思って。僕がDJとしてプレイする音楽はディスコとソウルにルーツがある音楽だから、僕にとってはたいせつなことだったし、音源ではなくて、バンドが演奏するディスコミュージックを聴くっていうのがどういうことなのかを今の世代の人たちに知ってもらいたいっていうのが、そのとき思ったことだった。Leroyは僕のアイドルのひとりだし、すぐに彼のことが頭に浮かんだよ。

LEROY BURGESS Full Band:そのときは、ライブバンドで演ってたころからずいぶん時間が経ってたけど、リヨンで、今もずっと一緒にやってる素晴らしいバンドとやるチャンスがあったんだ。僕にとっては、ライブ以上のものはないね。そのときにしかない、自然発生的に起こるものがある。それがほんとうに音楽のソウルを感じるっていうことなんだよ。

ディスコとモダンハウスとの関連についてはどう思いますか?

MCDE:Leroyは「そのすべてだよ、それを作り出したのは僕だよ」って言えるよ!

LEROY BURGESS Full Band:つながりは音楽とそのソウルには欠かせないものだよ。自分の中に感じる何か。音楽は常に感情にうったえかけるものを持ってる。ジャズとブルースがディスコに変化して、それからハウスへ、ハウスはダンスミュージックやテクノミュージックを生み出した。ほんとうにだいじなことは、どんな音楽に心震わされるかっていうこと。モダンハウスのようなディスコからはいいバイブレーションが伝わってくるよ。

クラブのステージにおいて、今後、ライブ演奏が大きな位置を占めるようになってくると思いますか?

LEROY BURGESS Full Band:そうあるべきだと思うよ。Daniloみたいにとても才能のあるDJたちもいるけど、ミュージシャンがライブ演奏するのを見るっていうのは、ほかにはない体験だからね。目の前で行なわれてて、見てる人たちと本物のエネルギーのやり取りがある。何か特別なことが起こっていて、それに参加してるんだってみんな感じる。それがすごくいいんだよ!

MCDE:ヨーロッパでは、クラブでダンスミュージックをバンドが演奏するっていうのはすごく新鮮で、新しいことだね。70年代や80年代のニューヨークでは行なわれていたことだけど、それ以外の場所ではほとんどなかったから。今夜のショウみたいなイベントを増やしていこうとすることがだいじだと思う。

MCDEにおうかがいしたいのですが、自分でディスコのフェスティバルを作ろうと考えたりしますか?

MCDE:僕にとっては、ディスコっていうのはラベルでしかなくて、実際は音楽にはふたつのカテゴリーしかないって思ってる。“いい”っていうのと“悪い”っていうのと! 僕はディスコDJって言われることも多いけど、どんなものをやるのも好きだから、もし僕がフェスティバルをオーガナイズするとしたら、こっちのステージにはLeroyがいて、あっちにはテクノDJがいて、もうちょっと先に行ったらTony Allenがアフロビートをプレイするのが聴ける……みたいになるんじゃないかな。

LEROY BURGESS Full Band:ディスコのフェスティバルがあったら、すごくいいと思うよ! 誰かやる人がいたら、僕らに電話するように言ってよ、行くから!(笑)

おふたりで一緒にパフォーマンスすることを考えたことはありますか?

MCDE:今は、僕はターンテーブルのうしろにいて、フロントステージはLeroyにまかせてる。そういうふうに音楽を組み合わせてうまくいくかどうか、はっきりとわからないし。

LEROY BURGESS Full Band:知恵のある年上の人間としては、やってみないとわからないよ、と言いたいけどね! 絶対に何か考えつくと思うよ。音楽における可能性は無限だよ! なんでも組み合わせられるさ、注意深くやりさえすれば。Quincy Jonesもできたし、AerosmithとRun DMCだって“Walk This Way”でできたからね。

MCDE:今のところは、そういうパフォーマンスで確信を持てるようなものを見たことがなくて。でも、そうだね、もしうまくいったら、すごくいいと思う。そんなにすぐってわけにはいかないし、もしやるとしても、即興でできることではないからね。

ディスコの「ブームは戻ってくる」と思いますか?

MCDE:もうそうなってるよ!

LEROY BURGESS Full Band:「ディスコは死んだ」ってみんなが言うのを聞いたこともあるけど……そんなことはぜんぜんない! ディスコはまだここにある、というか、絶対になくなったりはしない。踊ることが大好きな人たちがいれば、いつでもディスコはそこにあるんだよ!


MCDE official site
LEROY BURGESS Full Band Facebook page


LEROY BURGESS Full Band ツアー日程:

2019.06.30 : Worldwide Festival, Sète
2019.07.06 : Paradise Festival, Bruxelles
2019.08.03 : Dekmantel, Amsterdam
2019.08.09 : FLOW Festival, Helsinki
2019.08.30 : Red Bull Music Festival, Moscow





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フランス語でのサイトのインタビューです。例によって、仏→英(Google)→日の重訳ですので、だいたいと思って下さい。Leroy Burgess氏との対話は、World Wide FM(Mixcloudで聴けます→コチラ)と以前のインタビュー(*日本語訳はコチラ)でもありました。いつも良い話です。今回ちょっと目新しい話としては、まず、「ダニロがフェスを主催するとしたら?」というのがありました。このノンジャンル・フェス、めちゃくちゃ良さそう。ただそうなるとダニロ自身はプレイしなさそうな気も……オープニングとかクロージングとかでプレイしてくれたりしたら最高かも(贅沢すぎ!!) でも、フランス語では条件法現在、英語訳では仮定法過去で話しているので、とりあえず本気ではなさそうですが。あと、「LEROY BURGESS Full Bandと一緒にプレイするのは?」という質問。これもまた実にダニロらしい答えというか。こういうノリでてきとうでないところ、慎重なところが私はとても好きなので、いつか納得できるやり方なりなんなり見つかったときはぜひやってほしいなあと思うし、こういう彼がやると決めてやるときはものすごくいいものになるのは間違いないだろうなと思う。



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