東茶会へ | 有明懐石茶道教室 Cooking Salon Diary

有明懐石茶道教室 Cooking Salon Diary

季節の食材を用いた茶懐石料理教室、おもてなし料理、お菓子教室を東京の有明にて開催しております。
教室での出来事・食材・お料理等をお伝えしたいと思います。

 
 
秋風を感じるようになった先日、東京美術倶楽部で行われた東茶会に出かけてきました。 
 
懐石教室にきて下さっているkさん、mさんの先生が薄茶席を持たれました。
 
東東会は東京の会員制の格のある茶会で、席主はお家元や流派の重鎮、其れなりのお数寄者で、東茶会でお席持ちなさるというのは、ある意味現在の茶道会では地位的、又は道具の所持において上の方にいらっしゃる方々です。
 
客側も其れなりのお道具が拝見出来ることを楽しみにしています。
 
先生も張り合いがあるようで、お道具にも力が入っていらっしゃるとの事で楽しみに伺いました。
 
 
点心は三友居。
ふわふわの鱧と松茸の出会い物のお椀が美味でした。
 
お席は濃茶席はお道具屋さんがお席主。
寄付には幕末の画家冷泉為恭の蝉丸の図。
丁寧にご説明くださり、月明かりの中のせつない物語に時代を超えて今も昔も変わらない人の心を感じました。
如泥の煙草盆ももっとよく拝見したかったです。
 
本席は寂蓮筆の右衛門切。えもんぎれと読み、古今集が書かれている私家集です。
 
この翌日に伺った福田先生の古筆講座のテーマがなんと有難いことに寂蓮!
しっかり学んでまいりました。
右衛門切が寂蓮とつけ石のように言われれているが、右衛門切が寂蓮が書いたとはわからないそうで鎌倉風の書を寂蓮と呼ぶそうです。
平安と鎌倉の書の違いもわかりやすく教えていただきました。
いつも講座ではちんぷんかんぷんな私ですが、この日は分かった!という気に(気持ちだけ)なりました。

続きます。