マネジメントの父であるピーター・ドラッガーが収集した水墨画のコレクションが千葉市美術館で28日の日曜日まで開催中です。
室町時代のコレクションを柱に桃山、江戸期までの掛軸は110点余りが展示されています。
ドラッガーの生涯のコレクションの半分にあたるそうです。
「日本は、概念よりむしろ知覚の分野に創造的な才能がある」
「知覚力によって、日本は政治、産業、文化などあらゆる面における海外エッセンスを把握し、日本化してきたのである」
今回の展示ではドラッガーの言葉を随所でパネルに示してあります。
「日本美術を恋する者が受けるもっとも大きな贈り物は、間隔の絶えざる訓練であり、想像力の不断の歓喜と深化であり、そして《筆墨の歌》の尽きない喜びである」
概念的分析よりも知覚、感覚を陶冶する事にで日本はいかに多くの事を成し遂げてきたかドラッガーは水墨画収集を通じて発見してきたのです。
今回の展示は雪村周継の「月夜独釣図」をはじめとする室町の水墨画~、桃山時代の武人画家海北友松や、江戸期の谷文ちょう、狩野探幽の花鳥画、池大雅、、浦上玉堂、長沢芦雪、らの文人画、白隠、仙厓らの禅画、英一兆、与謝蕪村、伊藤若冲や光琳の琳派の作品、知れれざる画家の作品までの幅広いコレクションとなっています。
ドラッガーは書斎に飾り
「正気を取戻し、世界への視野を正すために、私は日本画を見る」
と語っています。
東京の美術館で開催し、多くのビジネスマンにみて頂ければ!と思いました。
残り2日となりましたが、これだけ多くの水墨画の掛軸と向き合う機会も珍しく、素晴らしい展示ですので皆様もぜひ足をお運び下さいませ。