HERETIC PARFUM|ヘレティック・パルファム|04 | blues stripes

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ねこを三匹飼っています。

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前回記事 の続きです。
前回は「DIRTY FIG」「DIRTY MANGO」「DIRTY NEROLI」「DIRTY ROSE」をレビューしました。

今回は「DIRTY VIOLET」「SCANDALWOOD 」「PISTIL WHIP」「DIRTY JASMINE」「JASMINE SMOKE」をレビューしていきます。


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次は DIRTY VIOLET を付けてみました。





ドラァグクイーンのヴァイオレット・チャチキ様とのコラボ香水。

ブランドと親和性が凄い人選…!
Netflix のルポールのドラァグレース S7 で優勝し日本でもかなり有名なので、今更私が説明するまでもない人ですかね。


一番強く香るのはパチョリとシダーウッドのお香っぽさ。
そこにターキッシュローズの甘さと、レザーと、煙草の匂いが混ざってる。

今まで香水に革の匂い入れる意味が全然解らんとか思ってたけど、これは凄く良い匂いだと感じました。

商品説明には「肌・熱さ・誘惑・セックスの匂い」とか「定義されることを拒否する匂い」とか書いてあるけど、まあ確かにムスキーで色っぽく、かつフェミニン(甘い花の匂い)とマスキュリン(革や煙草のハードな感じ)両方の要素があって、ジェンダーレスな感じの匂いではあると思った。


>ジェンダーという単語の語源は種類、分類、類型。
>何かをジェンダー化することは名前を付け箱の中に入れラベルを貼ることだ。

>ジェンダーという概念は自然発生したものではなく社会が作った。
>自然界にはジェンダーは存在しない。
>動植物は自分たちの個性や欲望を表現するために、色や香り使う。

>我々はジェンダーニュートラルなフレグランスを作るために時代遅れの慣習や固定観念から解き放たれた光り輝く自由の女神、ヴァイオレット・チャチキをパートナーに迎えた。
>彼女は過去・現在・未来の交差点に立ち、かつては分離されていた男性と女性の中間、無限の可能性を秘めた領域で生き生きと振る舞う。
>ヴァイオレットは現代のセレブリティの象徴、素晴らしい無類の存在だ。

Hereticの熱い語りが凄い。
どんだけチャチキ様が好きなのか。



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次は SCANDALWOOD を付けてみました。





バーレスクの女王、ディタ・フォン・ティースとのコラボ香水。

こちらもブランドコンセプトとの親和性が凄い人選ですね。





サンダルウッドのお香っぽさに、ブルガリアンローズの甘さ、コリアンダーのスパイシーさ、アトラスシダーの樹皮、レザーと煙草っぽいスモーキーさも混ざってる。


色っぽいけど落ち着く物凄い良い匂い。

こういう感じの匂いあんま付けないし、持ってないから、現品買うならこれも良いな?!と思ったんですけど、スパイス類のせいか微妙に脇の臭いっぽさを嗅ぎ取れる瞬間も😂

でも本当色っぽさと落ち着きが同居するめちゃくちゃ良い匂いなんですよ。
好き。

ラストは白檀メインでずっと嗅いでられる。

商品カテゴリーではムスクに分類されてるんだけど、ムスクっぽさはあんまりない気がしました。
というのも、自然原料でムスクの香水を作ろうとするとどうしても動物由来のものになってしまい、動物実験反対を掲げる Heretic 的にはそれはNGなので、安心安全な材料のみでそれっぽさを出そうと頑張ったみたいです。
ムスクっぽさは出せてないけど、それは別に全然気にならない。

色っぽいお香の良い匂い。

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次は PISTIL WHIP を付けてみました。





生花のクチナシの匂いに限りなく近い匂いがする…!!


クチナシの香水とされてるものって、それこそシャネルのガーデニアとか、有名ブランドからも沢山出てますけど、外国製のガーデニアと名のつく香水の匂いってほぼほぼ全部日本のクチナシの花の匂いとは全然違いますよね。

私は割と長いこと日本の生花のクチナシそのものの匂いの香水を探し求めていて、幾つかそれっぽいと思えるレベルの香水は買ったけど、でもやっぱ違うんだよなー…って思ってたんですけど、今日ついにその旅が終わった感が…!!

何故かこれセールになってたから買おうかなって思ってました。

商品説明には「青々とした花々と、スパイシーなペッパー、スモーキーなお茶のミステリアスなノート」とか書いてあったけど、別にスパイシーでもスモーキーでもないと思った。
ただただあの生花のクチナシのような、まあるくクリーミーな甘さが薫る。

このクリーミーな生花のクチナシそのものの甘い匂いの原因は何なんだろ?

ベースはベチバーとラパンスーチョン(燻製されたお茶)
トップはピンクペッパーとベルガモット
ミドルはチュベローズ、バイオレットリーフ、ティアレ・タヒチ

ティアレ・タヒチかな?🤔
チュベローズとかはいろんな香水に入ってるの見るけどこんな匂いはしないもんな?

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次は DIRTY JASMINE 




めちゃくちゃ青々しいジャスミンとマテ茶の匂い。

とびきり甘いフローラルに、青っぽさと、土っぽさと、草っぽさと、お茶っぽさが混ざって、物凄く爽やかで、甘くて、めちゃくちゃ良い匂いだった。

これ嫌いな人はいないんじゃないかな?




これもなんかセールしてたけど不人気なんですかね?
凄まじく良い匂いなのに。

ジャスミン(ソケイとマツリカ2種)とオレンジフラワーとチュベローズとイランイランを混ぜたら、そんなの絶対良い匂いに決まってるじゃんね。

商品説明に「フレッシュで、官能的で、麻薬のような香り」って書いてあるけどそれもむべなるかな。
私はこういう生花の花束みたいな匂いがとてもとても好きだ…!!

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次は JASMINE SMOKE



ジャスミンにバニラと煙草とレザーの匂い。
ちょっとお香っぽさもある。

商品説明には「フローラルとスモーキー、対照的な要素を兼ね備えたタバコジャスミン」て書いてあるけど、煙草や革の匂いは弱めで、花の匂いもバニラの甘さに掻き消されてる感じ。
正確にはバニラがフローラルとスモーキーどっちの要素の良さも蹂躙してるというか…。
バニラの甘さがなんか鼻腔の奥で粘つく感があって、特に夏に着けるにはちょっとアレな匂いだなって思いました。

これもセールになってたけど、これはセールになる理由がわかる😂

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次回 に続く。