国立成育医療研究センターなどの研究チームによると、
マウスを使った実験で「妊娠したマウスに喘息薬の成分を投与すると、産まれた子は生後6週間アレルギーの発生が見られなかった」ことを発表した。
この実験は、将来のヒトにおいて、
ぜんそくやアトピーなどのアレルギーを胎児から予防できる可能性があることを示している。
ぜんそくやアトピーは、IgEという抗体が過剰に生産されて起こるもの。
このIgEを抑える薬は胎盤を通過することがわかっており、
今回の実験でもここに注目した結果、産まれた子マウスの体内には生後6週間IgEが作られなかった。
研究チームによると、国民の3人に1人は何らかのアレルギーを持っているといい、患者は増加傾向にある。
乳児はアトピー性皮膚炎を発症すると、食物アレルギーなど次つぎとアレルギーを発症することもある。
現在は対処療法でしか治療ができないが、将来 は生まれる前からアレルギーの予防ができるようになるかもしれない。
研究チームは数年以内に臨床応用を目指すという。