国立がん研究センターが、子宮頸がんの検診にHPV検査を行うことを推奨した。
子宮頸がん検査の実際は、女性が内診台に乗り、膣にクスコという器具を入れ(膣を広げ子宮頸部を見やすくする)
綿棒のようなブラシで子宮頚部をサッとぬぐうというもの。
綿棒についた子宮頸部の分泌物などの細胞を、顕微鏡で観察しがん細胞の有無を調べる。
この度は、上記の流れは同じだが「がん細胞の有無を調べる」のではなく「HPVの有無を調べる」のである。
そもそも、HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因だ。
このウイルスを予防することができれば、子宮頸がんを患うことはない。
現行の検診でがん細胞の有無を調べ、異常細胞の発見率は43.5%~86%だった。
それがHPV検査にすると、93.1~97.8%で異常を発見できるという。
HPV検査は細胞内にウイルスの遺伝子があるかどうかを調べるため、高い検出率となる。
子宮頸がんは、国内で1万人/年の女性が罹患する。
子宮頸がんでの死亡は3000人/年。
子宮頸がんを患った後の治療方法は、がんのステージや転移によるが手術が主だ。
子宮頸がんは、ワクチンを接種すれば防げる疾患で、性交渉前の接種が望ましい(HPVは性交渉で感染するから)。
海外では子宮頸がんワクチンの安全性と高い効果が研究で明らかになっているが、
日本では依然にワクチンの副反応によって訴訟問題にまで発展しており
厚生労働省は積極的なワクチン接種の推奨はしていない。
今回の国立がん研究センターの子宮頸がん検診の指針の改訂案が広く取り入れられると、
子宮頸がんの早期発見早期治療につながり
女性のQOLの維持や妊娠出産の可能性が高まることが期待できる。