夏は、地域の祭りがある。


毎年義実家で夜ご飯を食べた後、

義両親、義弟夫婦、私たち家族で、

屋上に上がって打ち上がる花火を見る。


例年通り、夫と娘と私の3人で参加した。

ただこれまでと違うのは、

私たち夫婦の間には、離婚問題があるということ。


「これが修復のきっかけになるかもしれない」

というわずかな希望は、直ぐに消え去った。


食事中に義弟夫婦から話しかけられても、

夫は私の方を見ることもないし、

これまでのように会話を補い合うこともない。


仲の良い義両親夫婦。

仲の良い義弟夫婦。

仲の良い義妹夫婦。


血縁関係にある夫や娘は、私とは違う。

私だけが部外者だ。

いたたまれなかった。

その場からいなくなりたかった。