ご参考(田崎氏の記事) | 考察材料と備忘録

ご参考(田崎氏の記事)

https://gendai.media/articles/-/49869?page=1&imp=0


《社会的に十分に判断力があると考えられている年齢である。その彼らに解散の自由さえないことは不気味だった。ニューヨーク・タイムズはこの解散を報じる記事の中で長い場合には10年以上にわたって、稼ぎの半分以上を取り上げる「奴隷契約」を結んでいる〉と書いた》


《メリーが賢明な経営者ならば、みすみすこうした利益を捨てたのは奇異に映る。

75年、当時の看板タレントであった郷ひろみがバーニングプロダクションへ移籍したことがあった。このときは仲介者が入り、移籍金を支払うことで決着したといわれている。だが、ある芸能関係者は「郷ひろみのときとは、SMAPは周囲の環境も動く金も全く違う。移籍はあり得なかった」と言う》




《視聴率の低下によるテレビ局の収益減少は、制作現場を疲弊させ、もともと対等なはずだった、テレビ局と芸能事務所の力関係にも影響を与えている。そして、(中略)ジャニーズ事務所はテレビ局に対して強い発言力を行使するようになった


《興味深いのは、「ザ・スパイダース」独立の際、田邊は楽曲の音楽出版権をホリプロに残す形で「仁義を切っている」ことだ》


https://gendai.media/articles/-/50056?page=1&imp=0


《(前略)芸能プロダクションはテレビ局やレコード会社への強い影響力を保つことでビジネスモデルを構築してきた。タレントに対する報酬や待遇は、すべてその力関係の枠内で決められる


《ノンフィクション作家の野地秩嘉は、著書『渡辺晋物語』の中で、渡辺プロ以前、芸能プロダクションの雛形は4つあったと指摘している。

(中略)〈最後が独立系の芸能プロである。山口組が経営していた「神戸芸能」は美空ひばりの興行を担当し、独立系のなかでも最大の規模と言われていた〉(前掲書より)》


《ジャズミュージシャンであった渡辺晋はそのどれにも属していなかった。同書によると、彼は「販促興行」という企業がスポンサーとなる興行形態をとり、全国の興行の大半を仕切っていたやくざと巧みに距離をとったという。渡辺プロは日本で最初の近代的芸能プロダクションとなったのだ》


《〈だが、ナベプロのタレントが出ないと番組が成り立たない。日本テレビのプロデューサーがあわてて飛んできて、懸命に協力を求めた。

そのとき晋が、その後テレビ界に残る言葉を口にしたのだ。

「そんなにウチのタレントがほしいのなら、日本テレビの『紅白歌のベストテン』が放送日を替えりゃいいじゃないか」

そして日本テレビの制作局次長だった井原高忠が、このセリフに激昂して〝ナベプロとの全面戦争〟を敢行したのだ〉(田原総一朗著『テレビ仕掛人たちの興亡』より)

井原はホリプロの他、ホリプロから独立していた田辺エージェンシー、第一プロダクション、サンミュージックに対し、「渡辺プロのタレントは今後日本テレビに出演しない」、「『スター誕生!』でデビューしたタレントは各社に渡す」と宣言、協力を求めたという。いわゆる「月曜戦争」である。

これにより、渡辺プロ制作の『スター・オン・ステージ あなたならOK!』は半年で打ち切りとなる。日本テレビ側が勝利した形となった。

以後、渡辺プロの影響力は低下していった》


https://gendai.media/articles/-/50115?page=1&imp=0


《「中学から高校に入るときが、一つのタイミングなんです。高校の3年間を地方で過ごすと、(女優やタレントとして)終わってしまいます。みんな(それなりに完成するまでに)5~6年はかかる。高校卒業からだと、23~24歳。

そうなると、よほどきちんとした芝居が出来るとか、大人の魅力があるとか、何か武器が必要になる。若さを武器に使うには、高校に上がった段階からレッスンを始めなければならない」


《「中には教育熱心な家庭の子もいます。『このまま行けば、地元の立派な県立高校に行ける』と先生から言われた。どこまで本気なんですか、という気持ちが親御さんにもある。じゃあ、複数年契約で長期的に面倒を見ます、うちに預けてください、という話をしなければならない》


'14年1月映画『ホットロード』の撮影が終わると、能年は担当マネージャーに「事務所を辞めたい」と言い出した。能年とレプロとの3年契約はこの年の6月に終了することになっていた


契約書には、「契約期間終了後、一度は事務所側から契約延長を請求できる」という条項が入っていた。その新たな契約期間は最長3年間で、具体的な期間は当事者が話し合いで決めると定められている


《事務所はそうして成功したタレントをうまく活用すればいい。それがマネジメントです。

しかし現状は、あたかもタレントを事務所の所有物のように扱いコントロールしている。タレントに対し、とにかく逆らうな、言った通り仕事をしろ、という発想がある


《『事務所との信頼関係がない限り、仕事は与えられない』という回答を送ってきた。

『では、その信頼関係はどうやったら作れるんですか』と返すと、『社長との個人的な信頼関係がなければ仕事はあげられない』》


https://gendai.media/articles/-/50166?page=1&imp=0





《CMは、芸能プロダクションの「力」を見せつける場でもあるのだ。

それだけに、CMは期せずして、あるタレントや俳優、女優を世の中から「消し去る」役割をも果たしてしまうことがある


《CMと芸能界の力学を理解するうえで、避けて通れないのが、総売上高2兆円を誇る広告代理店最大手・電通の存在だ。(中略) テレビCMと電通の飛躍は切っても切れない


《つまり事実上、プロダクションとの訴訟が起こることは想定していない。契約書は、いわば両者の合意を示す覚書に近い》


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TBSの音楽プロデューサー・渡辺正文を主人公とした、作家・なかにし礼の小説『世界は俺が回してる』に、当時の周防の姿が描かれている》