目覚めた時、ひな子は自分の家のベッドの上にいた。ただ、いつもと違う心地よい温かさが横にあった。

よく見てみるとそれは男の腕で、裸の、知らない顔だった。と同時に自分も裸だということに気づく。


え!?

わたし昨日どうしたっけ?あのカフェバーでお酒飲んでて…隣にこの人が座ってきて…


「おはよ」

突然声をかけられた。引き寄せられ、ぎゅっと抱きしめられてキスされる。

その甘い感触を味わいながら、近づく顔を確かめると、やはり昨日意識が落ちる前に見た超イケメンだった。

生田斗○と玉○宏を合わせたような感じだ。

どきどきし、戸惑いながらも、どうしても昨日のことを聞き出さなければならなかった。

「あ、あの…わたし昨日…」

何してた!?しかもシちゃった?!

「昨日?すごかったな~あのバーでオレを泣きながらいきなり抱きしめてきたんだよ。なんかほっとけない感じでさ。で、家まで送ってあげたら…まあこんな感じになっちゃったんだけど」

「うわぁ…」


寝たんだ。しかも自分から誘ったようなもんじゃん。。最低だ~何してんのよ~~~!!


ひな子は自分に嫌悪感が沸いた。

見ず知らずの男と寝たという目の前の事実が、自分の主義信条に全く反していた。

お父さんお母さんごめんなさい…


「お、そろそろ会社に行く時間だ。シャワー借りていい?」

そういうと彼はあわててシャワーを浴びに行き、さっさと支度を進めた。

ひな子もずるずると支度を始める。入れ替わりにシャワーを浴びて、タオルで体を拭いていると、風呂のドアが開いた。

名前もわからないその彼がスーツ姿になって、改めて見ると一段とかっこよく見える。ひな子の裸を上から下まで眺めながら

「オレもう行くね」

「あ、ああ、うん」

あいまいに返事をしていると、再び引き寄せられて唇を奪われた。

そして耳元でささやいた。


「かわいかったよ、昨日のひなちゃん。けっこうHなんだね」

そういって家を出て行った。


うわ~~昨日わたしあの人に何したんだろう…

全然覚えてない。


ガクゼンと立ち尽くした。