一度目の探索記事はこちら→【廃集落・廃村】白岩集落【飯能】 2018.4月
二度目の探索記事はこちら→【廃集落・廃村】白岩集落再訪【飯能】 2018.8月
2018年11月。
前回8月の再訪から数か月を経て白岩集落跡を再び訪れたので記録しておきたい。
なお今回も懲りずに鳥首峠を登り、冠岩集落跡も巡った。
更に前回8月は回れなかった山掴集落跡もとうとう探索することができたので、その模様を画像とともに順に記しておく。
白岩と冠岩で見れば春・夏・秋の計3回。三つの季節の移り変わりを記録したことになる。
3回もあの峠を登ったなんて我ながらドMにも程がある。
前置きもほどほどに――なお、前回・前々回の記事で書きたいことは全て書き尽くしているので、今回も大量の画像を貼るだけです。
2018年は秋。
早朝に家を出発し、西武線で飯能駅へ。
駅前のコンビニで一服した後、バス停から名郷行きのバスへ乗車。
約1時間のバス旅……。三度目ともなれば慣れたものだ。
今回もハイキング装備の乗客と乗り合わせたが、彼らの大半は名郷までの停留所で降りていく。
晩秋が鮮やかに暮れゆく里山、燃え盛る紅葉が眩しい。
前回は緑の青が生い茂る8月だったので、その対比を思うとより一層感慨深い。
9時前に名郷の停留所に到着。探索時間を考えるとゆっくりしている暇もないのでさっそく白岩を目指す。
テレビ朝日の某バス旅番組でもちょこっと登場した蔵カフェ→コーヒー紗蔵
眩しい白の蔵造りは、現代にあっては逆に新鮮で洗練されている。
秋の森林の清々しい空気の中、JFEミネラルの事業所跡を目指す。
やがて事業所跡に到着。ここから鳥首峠の登山コースへ入り、白岩集落跡へ。
この景色も三度目であるが、秋が一番美しく神々しいかもしれない。夏の緑一色もそれはそれで好きだが……。
斜面を登り、集落跡に到着。
すると、熊鈴の音が彼方から響いて来る――もちろん自分が装備しているそれの音ではない。
加えて、足音も微かに聞こえるではないか……。
驚いた――春と夏とここへ来た時は自分一人で、他のハイカーと出会うことなどまるでなかった。このような侘しい登山コースでも、秋のハイキングシーズンともなればさすがに誰かしらと遭遇することはあるらしい。
ハイカーの足音を彼方に聞きつつ、探索を続ける……。
やがて冬へ向かう――そんな侘しさや哀愁を覚える晩秋であるが、紅葉と廃屋の組み合わせはそういった感情を一層強めて、ともすれば絵画作品のような芸術にまで昇華し、見る者に神秘性や郷愁や美しい儚さを感じさせる。
紅葉と廃屋の組み合わせを目にすることができ、もはやこれだけでも満足であるが……。
時刻は11時へと向かう。
秋の白岩集落跡、その探索を済ませて登山コースへ戻った。
あとはひらすら峠を登り、山の反対側の冠岩集落跡を目指す。