【追記】
二度目の再訪を果たしました→【廃集落・廃村】冠岩集落再訪その2【秩父】 2018年11月
「白岩集落再訪」からの続き――
2018年、8月。鳥首峠を越え、冠岩集落跡を目指すべく山を下りる。
なお、この冠岩集落跡についても今回は特筆すべき点はない。従って、詳細は以前の記事を参考にして頂きたい。
鳥首峠を下りてしばらく、現れたのはお地蔵様? と板碑。
以前も記載したが、この板碑は主に先祖供養などの目的で供えられるもので、中世時代に盛んに見られたようだ。
このお地蔵様は冠岩集落跡のシンボルとも言えるもので、従ってここに辿り着いたということは同集落跡に到着したことを意味する。
ボロボロになって朽ちていくお賽銭の中に、新たに5円玉を捧げる……。
木漏れ日が差して神秘的な雰囲気が漂っている。
集落跡に到着。
現在この場所には二戸の廃屋(うち一戸は現在も管理されている模様)しか存在しない。
ああ^~す……。Earth……。ああ^~すっごい……!!
また会えたね……、カブちゃん……!! 会いたかったよおお!!(変質者)
冠岩名物、カブちゃん。
数か月の時を経て再会できた。白岩のミニカーも最高だけど、冠岩のカブちゃんもまた萌え、萌え。
僕の命がある限り、機会がある限り、今後もこのカブちゃんを見守っていきたい。
カブちゃんとの再会も束の間、記念撮影の後に時間を考慮して集落跡を後にする。
秩父側の登山道入り口にあった警告。
この警告に見るに、鳥首峠をはじめとする一帯の登山ルートでは遭難者がそこそこ出ているのでしょうか。
……奥武蔵、奥秩父。野生動物も出ますし、鬱蒼として険しいこの山を決して侮ってはいけないということなんでしょう。
胸に刻みます……。
※気になって調べたところ、秩父山系では遭難者が毎年出ていて、ここ鳥首峠でも滑落による負傷者を出しているようだ。また、遭難者を救助しに向かった防災ヘリが墜落して救助員数名が殉職、それを取材に向かった某テレビ局の取材班が同じく遭難して死亡したりと、短期間で何名もの遭難・死亡者を出した痛ましい悲劇も発生している。秩父山系は魔境……。装備・計画を万全にして登山をするのは至極当然として、常に気を抜かないように強く留意したいと思います(実際この登山道でも踏み外したら死ぬレベルの危ない箇所が見られましたし、自分も苔むした岩で足を滑らせて――という事態がありました)。
閑話休題――集落跡を出て秩父側の登山道入り口へ。そこも通り過ぎ完全に下界へ戻って来る。
県道に差し掛かると、道路脇に社用車でよく見られる白いライトバンが停車している。
その脇におじさんが立っていて、通過する際に声をかけられた。地元に勤めている林業従事者だろうか……。
自分はさっきまで山登りをしていて、「この山は険しいですね、自分はもうダメっすわww ワロスww」というようなニュアンスで彼に応えると、おじさんも経験者だったらしく、尾根伝いに縦走したこともあるようだった。
尾根伝いに縦走――恐らく武甲山、大持山、小持山などを辿るルートのことであろう。鳥首峠もそのコースに含まれていると思われる。
前回のマダムもそうだが、ガチ勢恐るべし。
って、待て。 ワシは登山に来たわけじゃない(今更)。
会話もほどほどにおじさんと別れ、しばらく歩いてお馴染み、大日堂のバス停へ。
時間にして約15時。
あ……。これ残りの探索無理だ(白目)。
前回は白岩(一部)~冠岩~栗山~山掴(一部)と周った。
その中で白岩と山掴集落跡を周りきることができなかったので、今回はそこをクリアしようと出向いたわけだ。
しかし家を出た時間が幾分遅かったのと、白岩の探索に時間を割いてしまって、気付けばこんな時間帯になっていた。
御覧の通りバスの最終便が16時なので、残された時間は一時間弱。移動時間も含めると、とてもじゃないが山掴集落跡を探索する時間はない。
最終便を逃した場合、徒歩で帰れないこともないが、この山歩きした体で途方もない距離を歩くのは御免被りたい……。
結果、断念。
里帰りから都会へ戻るらしいお嬢さんと同乗し、バス(ワゴン車)で西武秩父駅へ。
はい、毎度ながらこのアングルで武甲山。ノルマ達成。
ポテくまくんってかわいいよね。組織票というチート行為でも有名になったゆるキャラグランプリに出場したら結構上位狙えると思う。
さて、駅に来たのはいいが、なんだが手持ち無沙汰だ……。
そんなこんなで秩父市街をふらついて、バテた状態でマックへ。
いわゆる夏バテ状態でガッツリ食うことはできない体調であったが、腹は減っていたのでハンバーガーを食べる。
今まで食べたハンバーガーで一番うまかった(偽りなし)。
山を下りてから食べたマックのハンバーガーでここまで感動するとは思わなかった。
下山後のコーラ――それと似た趣がある。
それどころか生きている喜びさえ感じたほどだ。まったく、ハンバーガーはサイコーだぜ(アメリカン)。
せっかくだからと、参道の商店街を通って秩父神社へ。
廃墟じゃないけど最高にエモいな(意味分かってない)。
はいはい、メンマちゃんかわいいよメンマちゃん。
こういうのすこ(アニ豚)。
秩父にもありました。あ^~ここなちゃん天使なんじゃ^~(豚)
一抹の達成感と周りきれなかった悔しさを抱いて帰路に就く。
ボックス席に座り、飯能へ――飯能で乗り換えて池袋へ。
そうして一日が終わる。
……というわけで、前回は周りきれなかった白岩集落跡を今回は周りきれました。
そして冠岩も再訪。しかし残念ながら山掴集落跡は今回も探索できませんでした。
悔しいところですが、北海道や九州へ飛ぶわけではない――ここは埼玉。また近いうちにチャレンジします。
※そして2018年、11月。三度目の鳥首峠へ――(次回へ続く)
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