私にとっての大きなチャレンジに向けた新兵器
他の記事で詳しく書いてる通り、私は今年の年初、”旧東海道を日本橋から京都まで、自分の足であるいてみよう”と決断し、何度かに分けて実施。
とうとう、この11月に、無事に完歩できた。
複数回に分かれるが、合計では20日での達成だった。
60歳を超えた私にとっては、これはかなり大きな挑戦で、それなりに金や時間を投じても、何とか達成したいと思うチャレンジだった。
そのため、試しに歩いていた最初に履いていた ”普段使いのスニーカー” では心もとなく思い、見掛け倒しのスニーカーなどでなく、ちゃんとしたウォーキングシューズを専門店で買おうと思い立った。
そしてネットで探して、二子玉川のアシックスウォーキングに行き、「長距離歩きをしたい」と相談し、新しいシューズを購入したのだった。
海外メーカーのは利幅をしっかり載せ過ぎて高めなイメージがあるし、やっぱり国産メーカーの方が信頼もおける、とも思った。
それがこちら。
製品名は、今、検索したら、ゲルライドウォーク GORE-TEX防水 というものらしい。
長距離旅の本格スタートまでの試し歩きで履いていた、確か8000円くらいの普段使いのスニーカーでは、足のマメが酷過ぎて、小田原に着くころには足を引きづって、痛いところに当たらないようにとノロノロと歩いていたのを覚えている![]()
それに対して、この最新兵器は店名に「ウォーキング」を付けている専門店の製品。
さすが専門店で、3D計測の機械で私の足を細かく図って、適正サイズを勧めてくれた。
価格も2万円越えと、普段の私が購入する靴の価格帯ではないが、これなら私の大きなチャレンジをしっかりサポートしてくれるだろうと期待して、購入したのだった。
効果はどうだった?
で、期待に対してどうだったか?
足マメは・・・・・しっかりできた。![]()
東海道の東半分を歩いた5月の際は、爪が何枚も黒くなって、帰ってから数日で3枚も剥がれてしまった。![]()
この5月の歩きでは、余りの酷さに7日目で継続を断念し、半分を超えた静岡県磐田市であきらめ、新幹線で東京に戻ることになった。
(・・・汚い写真の連続で申し訳ない![]()
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)
ただ、この足マメは、必ずしも靴のせいだと言うつもりはない。
該当記事でも詳しく書いたが、
- 私の歩き方に問題があるかもしれない。
- 履き方やソックスが悪いかもしれない。
- 足の蒸れを逃がす、途中での換気などが足りなかったかもしれない。
東半分を足のマメで断念した私は、ネットでいろいろと調べまくった。
わかったのは、マメの一番の原因は、
足の蒸れ
らしいということ。
それに注意した私は、今回の西半分の徒歩旅では、休憩や昼食時に、靴やソックスを脱いで、しっかり足を乾かした。
ソックスは、指の湿気がこもりにくい五本指タイプに統一した。
そして何より、今回の方が明らかに気温が低かったので、その分、汗が少なかったのは間違いない。恐らく、これが一番効いたかもしれない。
そうした学習の成果や気温の低さの効き目もあったのか、西半分の9日の歩きでは、やっぱりマメはできたものの、十分に我慢できる範囲。
テーピング等で保護すれば、旅の継続には何も問題なかった。
終えても爪が黒くなることも無く、見事、完歩に繋がった。
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でも耐久性は?
では、この記事で何が言いたいか?
それはウォーキングシューズの耐久性への疑問。
東海道五十三次は492km。
でも、小田原までの80数kmは別のシューズで行ったから、このシューズでは400km少々。
東海道歩き以外にも、5月から11月まで、10km以上程度の歩きは、この靴で何度も行っているが、それを加えてもせいぜい合計500km程度だろう。
また、細かく言えば、靴底に穴を発見したのは京都ではなく、三重県の亀山あたり。
だとすれば、穴が開くまでの距離は、更に数十から100kmくらい短いはず。
期間で言えば、5月から半年しか使っていない。
それで、靴底に2cm以上の穴が開いてるのは、どういう事なんだろう?
写真で写しにくいが、材質の異なる靴底のうち、柔らかい方だけがえぐれて、凹んでいる。
より踵側の、プレート状の部分は擦り減りはあるが、凹むほどではない。
外側に偏って擦り減り穴が開いてるので、私がガニ股気味に歩いてるのかもしれないが、それだけで穴が開くのか?
↓これが購入直後、5/14の靴底。
これを見ると踵の部分は前半分と後ろ半分、それぞれに三角形っぽいデコボコがあり、何か補強がされているものと普通は思う。
ただ、ひとつ前の横から見た写真で分かるように、補強だと思った踵の前半分は、実はクッションのための素材がそのまま剥き出しで地面と接する。
何か意味があるかのような三角は単なる模様。実際には補強のための素材は無い。
要はこの模様は、見掛けだけの化粧のようなもの。
例えれば、車のタイヤなのに外側で路面と接する強化ゴム部分が無く、空気を入れるチューブに模様だけつけられて、そのまま路面と接している様な状態だ。
↓そしてこれが今回の東海道完歩後、11/14の靴底。
右足も同じ個所に穴が開きかけてる。
足裏には強化のためと思われるプレートが付けられてるが、前半分には白とグレー、合計で6か所。
それに対して、踵側は2か所のみ。
踵の前側はプレート無し。特に外側は靴底で最も小さいプレートひとつのみ。
そして、その無防備な踵の前側に穴が開いた。
強度の高そうなプレート状の部材をここにも使えば問題ないのに、何故、踵の強化用の部材を減らすのだろう?
この会社は、ウォーキングにおいて踵よりも指側を重視しているように見えるが、これは正しいのか?
踵と違って指側には念入りにグレーの強化パーツが付けられてるが、私の場合、グレーの2つのパーツは、模様すらまだ消えていない。
要は、私の場合は、圧倒的に指側よりも踵側に負荷が掛っていたということ。
指側より踵に負荷が掛るのは、私だけなのか?
これは、ランニングでなくウォーキングシューズだ。
メーカーとしては、”ウォーキングはつま先着地で進む”想定なのか?
本当に、踵より指側重視でいいのか?
そして、真ん中の黒いパーツは何?
踵に強化パーツを付けるコストを削ってまで、この黒い意味の分からないパーツを付けたかったのか? 大事な踵よりも、ここは重要なのか?
こういう飾りや、クッション材に模様だけつけて誤魔化すような無意味な工程こそ省いて、踵に本物の補強材を付ける方を優先すべきでないのか?
念のために書いておくが、私は決して足を引き摺って歩いたりしない。
そもそもそんな歩き方では、500kmも進めない。
何か、この靴の強度はおかしいんじゃないか?
そう思ってネット検索しても、メーカーの公式な耐用距離とか耐用時間の情報は見つけられなかった。
一般記事では、
・寿命1年。距離にして1500から2000km。
と書いてる記事や、
・ランニングシューズは1000kmくらい。ウォーキングシューズはそれより長い。
と書いてる記事もあったが、正しいかどうか定かではない。
でもわずか半年、500km程度で穴が開く素材を、靴底の踵部分に使うメーカーの意図は理解できない。
どういう設計なのだろうか?
東海道は特別なのか?
私の歩き方の問題か?
まあこれ以上、私にわかる筈は無いだろうが、ひとつハッキリしてるのは、「私の勝手な期待は満たしてくれなかった。期待外れだった」ということ。
・・・残念である。
次に、いつ、どういうウォーキングをするか、まだわからないが、いずれにしても私は新しいシューズを買わなくてはならない。
今度は、社名や国産だとかいうことにとらわれない様に、じっくり決めたいと思う。















