[評価]
☆☆☆(63点) 日本公開 2010年08月14日
[解説]
2009年8月に本国アルゼンチンで公開され、歴史的な大ヒットを記録したという本作。アルゼンチン・アカデミー賞では13部門で受賞を果たすとともに、第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した話題作。アルゼンチンの名監督、フアン・ホセ・カンパネラが、70年代の祖国の情勢を背景に、過去の記憶に支配され苦悩する男の姿を描くサスペンス・ドラマ。主演は「NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」のリカルド・ダリン。彼はカンパネラ監督作の常連で、アルゼンチンの国民的俳優と言われている。過去と現在を巧みに交差させ、一人の人間の罪と罰や祖国の軌跡を浮き彫りにする構成が巧み。軍事政権下の不穏な空気に包まれるアルゼンチンの政情、そして衝撃的な秘密が暴かれるラストが興味深い。
[コメント]
この映画は、静謐なサスペンス、痛恨の愛に苦しむラブ・ストーリー、愛と表裏をなす憎しみの物語として楽しめると思いますが、期待もしていたからか、個人的には内容も全体的にも普通な作品でした。
[情報]
ジャンル : Drama/Suspense
製作年 : 2009年
製作国 : スペイン=アルゼンチン
配給 : ロングライド
上映時間 : 129分
[スタッフ・キャスト]
監督 : フアン・ホセ・カンパネラ
製作 : マリエラ・ベスイエフスキー、フアン・ホセ・カンパネラ
脚本 : エドゥアルド・サチェリ、フアン・ホセ・カンパネラ
原作 : エドゥアルド・サチェリ
出演 : リカルド・ダリン 、ソレダー・ビヤミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴンディーノ、ギレルモ・フランチェラ
[STORY]
刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシト(リカルド・ダリン)は、仕事も家族もない孤独な時間と向き合っていた。残りの人生で、25年前の殺人事件を題材に小説を書こうと決意し、久しぶりに当時の職場を訪ねる。出迎えたのは、彼の元上司イレーネ・ヘイスティングス(ソレダ・ビジャミル)。変わらずに美しく聡明な彼女は、今や検事に昇格し、2人の子供の母親となっていた。彼が題材にした事件は1974年にブエノスアイレスで発生したもの。幸せな新婚生活を送っていた銀行員リカルド・モラレス(パブロ・ラゴ)の妻で23歳の女性教師が、自宅で暴行を受けて殺害されたのだ。現場に到着したベンハミンは、その無残な遺体に衝撃を受ける。やがて、捜査線上に1人の男が容疑者として浮上。その男はリリアナの幼なじみ。古い写真に写った、彼女を見つめる彼の瞳には暗い情熱が宿っていた。ベンハミンは部下で友人のパブロ・サンドバル(ギレルモ・フランチェラ)と共に、その男の居場所を捜索。だが、判事の指示を無視して強引な捜査を行ったことで、事件は未解決のまま葬られることとなってしまう。そして1年後。ベンハミンは駅で偶然、モラレスと再会。彼は毎日、曜日ごとに駅を変えて容疑者が現れるのを待っていた。彼の深い愛情に心を揺さぶられたベンハミンは“彼の瞳を見るべきだ。あれこそ真の愛だ”と、イレーネに捜査の再開を嘆願。ベンハミンとパブロはようやく容疑者逮捕の糸口を掴み、事件の真相に辿り着くが…。25年後、タイプライターを前に自分の人生を振り返るベンハミンに、イレーネの存在が鮮やかに甦る。いまだ過去に生きる自分と決別するために、彼は事件の裏側に潜む謎と、今も変わらぬイレーネへの想いに向き合うことを決意する。果たして、ベンハミンは失った歳月を取り戻すことができるのだろうか…。














