チョコを病院に連れてきて1時間半〜2時間過ぎた頃でしょうか。

少し呼吸が落ち着いてきたとのことで、点滴ルートを確保することに…。

 

酸素室の中にいるチョコはまだ体全体で一生懸命呼吸をしていて、不安げに私を見ていました。

苦しいよ、助けて。なにするの?怖いよ。

そんな声が聞こえてきそうで、涙が出ました悲しい

 

酸素を口元に当てながら、点滴の管を入れているときにピンク色の嘔吐がありました。

喉につっかえ出てこないのか、苦しそうにもがきます。

ある程度吐き終わった段階で、点滴がどうにか入り先生が一瞬部屋から出ました。

私の母もチョコの側により、「チョコちゃん、頑張って…」と声をかけたその時でした。

再度ピンク色の嘔吐をし、チョコはまんまるの目を母に向けました。

瞬間、ガクッと全身の力が抜けチョコを抱えていた私は呼吸が止まったことにすぐ気がつきました。

 

「ねえ…止まってる…、息…してないよ?」

 

あまりにびっくりして、声が出ません。

母が「先生!!先生!!呼吸が止まってます!!!!!」

 

叫びました。

先生も看護師も駆けつけてきます。

 

「蘇生でいいですね!??」

 

ぐったりと舌を出して動かないチョコを、先生は私からサッと取り上げました。

 

「お願いします!!!!」

 

反射的にそう答えました。

先生は奥の処置室へチョコを抱えて走って行きました。

診察室には母と私がポツンと残されました。

私も母も泣いていました。

 

「もう家に連れて帰ってあげようよ。可哀想だよ。みんなに抱っこしてもらって逝った方が、チョコも幸せだよ。」

 

母はそう言っていましたが、私はまだ大丈夫、チョコは戻ってくると何の根拠もなく信じていました。

 

その後5分ぐらいでしょうか、もう少し長かったかもしれません。

手術室のような場所へ通されました。

 

2キロほどしかない小さな体には管がたくさん付けられ、口には挿管チューブが入っていました。

どうにか、チョコはまだ生きていました。