Vol.2 やさしすぎる
これは、1年くらい前のお話です!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私が何度断っても、ユウは折れなかった。「せっかく楽しんでるんだし、私、一人で帰ります」
結局、お店の出口まで着いて来た。
「もしもさ、変な人に襲われたらどうするの?バイク乗んないなら、俺、金だすからタクシー乗って?」
「本当に困ります。いっつも歩いて帰るけど、なにもないから大丈夫です」
「頑固だなー…あっそうだ!」
ユウは名案と言わんばかりの顔で、私の携帯番号を聞いた。
「絶対、サークルの勧誘とかしないから。悪用もしないし。家に着くまで、俺、たまに電話かけるわ」
私はユウのあまり優しさと心配性っぷりに呆気にとられていた。
こんなに優しい人、私の人生史上初めてかもしれない。
私が歩いてから5分くらい経った頃、電話が鳴った。
「寒いなぁー」
「うそだぁ。お店の中じゃ寒くないでしょ。電話の後ろ、静かですけど、周りにみんないないんですか?」
「わざわざ君のために廊下に出て喋ってるんだよ。早速番号聞いたなんて言ったら、みんな俺の純粋な親切な気持ちを、不純な動機扱いするでしょ?廊下、本当にちょっと寒いし」
「えー本当にごめんなさい。私、どっちにしろ迷惑かけてる」
「本当にね。いっそ歩いて送ればよかったって後悔してるところ」
ユウは全然めんどくさそうじゃなく、笑いながら話した。
「もうすぐ着きます。あと5分くらい」
「その5分に何かあったら、どうすんの。ドア開ける音聞くまできらない」
ユウが「たまに」かけると言った電話は結局私が家のドアを開けるまでの20分近く、切れることはなかった。
最初は、「狙われてる?」と身構えながらも少しだけ調子にのっていた私も、ユウに全く下心がなかったことを思い知らされた。
「無事着いて、よかったね。おやすみ」そう言った後、ユウからの連絡は一度もなかった。
次のサークルに顔を出さなくても、だ。
本当に勧誘すらしない。
私は。 人一倍やさしいユウのことを、
一瞬でも「偽善者」と思った自分を恥じた。とても、恥ずかしい。 人のやさしさを素直に受け取ることができない私は、とても汚い。 きっと私が一番の「偽善者」
ユウはやさしすぎた。
だって。
私は少し連絡を待っていた。
結局、私は2度目の見学でユウのいるサークルに入ることを決めた。
「Vol.3 私がバイクに乗らない理由」に続く
好きな言葉は、アレグリア。
アレグリア=楽しむ。だそうです。
ロナウジーニョの好きな言葉。彼は、ほんとにすごいなぁと思う。
なんてゆうか、緊張感をプラスの方向に持ってって、自分の力にしてるのが、すごいわかる。
結果は負けちゃったけど、彼はやっぱりスーパースターってのを見せ付けた。
彼がボールを持つと、注目せずにいられなかった。
真央ちゃんは、なんか見てて痛々しかった。
まだ16歳なのに、いろんなものを、いっぱい背負ってた。
朝刊でダメだったことは知ってたけど、やっぱり演技見たいなぁと思って見た。
スポーツの世界ってとても厳しい。
本当に、心から楽しむには、やっぱり「勝つ」だとか、明確な目標を乗越えていかなきゃならないのかもしれない。
それにしても、こんな重圧ってあるんだろうか。
日本人初の二連覇だとか、なんかもう、真央ちゃんには1位しかありえない、みたいなそんな雰囲気。
トリプルアクセルを決めなきゃならないとか。
スケートで生きていくんだから、今後そうゆうプレッシャーも克服していかなきゃならないってのも、正論だけど。
今日の演技は、真央ちゃんのいいところは出てないけど、昨日のショートの演技は、元気で、可愛くて、最終的に2位ってすごいことだと思う。
真央ちゃんとかミキティーが出てくる前は日本人が表彰台にのぼるだけでチヤホヤしてたのに、人間ってすぐ慣れてしまうってゆうか、欲が出てくるってゆうか、なんだかなぁって。
元気に、ジャンプを、スケートを楽しんでる真央ちゃんを見たい。
ロナウジーニョのように、楽しんでっ!
なぜか暑苦しく語ってしまった!あは。
今日は、チャンネル変えまくりで超忙しかったよっ
あれーメロが成長してる!きゃーなんかうれしい
いろんな風に成長するみたいだけど、私、秘かに耳がお花になってほしいなって思ってるー
元気に成長してねっ