夕闇が夜へと変わるころ

夜空にうかび上がる

都会の灯り


星の光を遠ざけてしまうその光が

トワイライトを描いている


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仕事を終えて帰る道

今夜はタワーの灯りを
見られる時間



以前の仕事場は

陽が落ちればただ暗闇だけ

なのに

その暗闇の

目に見えない景色が

記憶にはっきりと残っている



光るたぬきの瞳


駆けていく
目に見えないうさぎの足音といっしょに



そんな景色と重なるように

こんなトワイライトのひと時が

記憶に残っていくのだろうね





夜が深くなるほど

輝きを増す

都会の灯り



君が待つ部屋の

ささやかな灯りも


この景色の向こうにある




そこだけは

何年たっても変わらない灯りのままで