ついに。ついにである。壮大なスケールのもと、グループの命題として楽曲で歌われ、約2年に渡りお預けをくらった悲願の東京ドーム公演だ。
前回訪れたのは、ももクロちゃん東京ドーム公演以来、実に4年ぶり。ラクーアのリリイベなどでその頂きを眺めてはいたが、今日はその頂きへの挑戦となる。
東京ドームが出来た当時、セパ両リーグでのトーナメント戦、BABYMETAL、ももクロちゃん、数える事4度目の戦いだ。
まず、人がエグい。
頃合いをみて開演1時間ちょっと前に参じたのだが、ドームの周りはごった返している。BABYMETALの時、入場するのに1時間くらいかかった記憶があったので、早々に入場ゲートを目指したのだが、そこに到達するのも難儀。
蔓延防止も解除され、せっかくならフルキャパシティでの観客公演を行えるのは大変ありがたい。キャパが増えれば、チケットも当たりやすくなる。だがしかし、現地はごった返している。これではコロナもオミクロンもへったくれもない。3回目の接種で出来たであろう抗体に期待するしかない。
席は1階三塁側19列目と、割りと前の方。前回のももクロちゃんも、確か三塁側だったような気がするが、今回はそれより良さげ。
ステージは十字に花道があり、後方にもサブステがある。花道までは約60mと、演者の顔が確認できそうな距離だ。
そう。日向坂46のライブは、今回で2回目となる。
前回は勢いで申し込んだら当選した、サードシングル発売記念公演と名打った、さいたまスーパーアリーナだった。あの頃はまだメンバーを覚えたくらい、楽曲はほとんど知らなかった。そして、天空席が故、殆どステージも観えず、ましてや演者はほぼみえずだった。
その日からリベンジを決意し、申し込むこと行く年月。
全く当たらなかったチケット運だったが、今回神様が行ってよいとのお告げをくださったようだ。
逝ってきます神様。
今回、推しの濱岸ひよりことひよたんが感染症により直前に離脱。無念でしかない。
だが、メンバーはもっと悔しいだろう。
何より、ひよたん本人は誰より悔しいはず。
この東京ドームに集まった皆の束になった分よりも、悔しいはずだ。もちろん、今日この瞬間は2度と訪れない。日向坂46悲願の、初東京ドーム公演は全員揃わなかった。
だが、キャプテンがこの頂きは通過点である、と言った。贅沢ではあるが、次の目標はさらに高い頂きなのだ。その時また、ひよたんのステージに立つ姿に想いを馳せてならない。
さてさて。現場が違えば人種も違う。前回のSSAにてそれを実感し、コールなど坂道現場のお作法を教わった。
今回もまず、人種がまるで違う。野郎は大学生、高校生くらいが大半のようだ。前の席の若者は、名古屋からの参戦だそう。女子はヲタというより純粋なファンという印象、やや年齢は上なのかもしれない。
主戦場であるハローなどとは、全くの異世界だ。
やはり声援は封じられ、代わりの嘶く武器であるスティックバルーンなるものがひと席2本用意されていた。
パンパンにガスが入っており、叩くとかなりうるさい。良い試みではあるが、個人的には視界を遮るだけなので使用せず。演者に届けるのは万雷の拍手と推しのサイリウムカラー、そして魂なのである。
せっかくチケットが当選したのだ、今日の命題は真の推しである影山優佳さんに一瞬でもよい、レスをもらうのだ。
幸い、サイリウムカラーはレッドレッドと分かりやすい。これを振り抜き、天に突き立てる。周りの迷惑にならない程度に。
またもやさらに、この剣の光がお目に、である。ハローやアプガで培った熱い魂をブレードに込めるぜ!
開演
overture
01. キュン
02. ドレミソラシド
03. おいで夏の境界線
04. キツネ
05. ハッピーオーラ
06. 窓を開けなくても
07. こんなに好きになっちゃっていいの?
08. 抱きしめてやる
09. こんな整列を誰がさせるのか?
10. My god
11. Dash&Rush
12. 未熟な怒り
13. この夏をジャムにしよう
14. Right?
15. それでも歩いてる
16. アザトカワイイ
17. ソンナコトナイヨ
18. 期待していない自分
19. 君しか勝たん
20. 永遠の白線
21. 半分の記憶
22. ってか
23. NO WAR in the future 2020
24. 誰よりも高く跳べ!2020
25. JOYFUL LOVE
EN02. 日向坂
WEN01. 約束の卵 2020
そう、3期生の高橋未来虹森本茉莉山口陽世の3人は初めてみる。すでにスター性があり、堂々としている。上村ひなのちゃんは、もう1人でも戦っていけそうなくらいのオーラがある。SSAの時から比べて、とても進化している。大物感がハンパない。
さらに、復活を遂げた小坂菜緒ちゃんも、目の前でしっかり観ることが出来た。可愛いのう。まだ本調子ではなく、最初と最後の出演だったようだ。
それでも、サプライズで披露された7thシングルのセンターは、小坂菜緒ちゃんだった。すでに完成しているとの事。期待は膨らむが、どうか無理だけはしないでほしい。ゆっくり、活動していってくれる事を願ってやまない。
3年前とは感情移入の度合いも桁違い、1曲1曲がズドンと心に響いてくる。高まる気持ちをグッと堪えるが、やはり気持ちは汗となって目から溢れてくるものだな。
ハイライトはたくさん。
個人的に好きな、おいで夏の境界線が聴けて感動。この夏をジャムにしようも、ひなましょうの歌披露を何度も繰り返して観た。追い掛けるきっかけとなった、期待していない自分で泣く。永遠の白線でさらに泣く。
ここで気付く。乃木坂ちゃんは、ひめたん東京ドームに当選しなかった事により、以来現場は見送ってきた。冠番組は10年も見続けているので、もはやメンバーに親近感すら湧く。イベントなど見かけた事があるメンバーは、実に全て卒業してしまったのに。
欅坂も櫻坂へと移り変わり、冠番組はより面白くなったが、ライブは緊迫感があり毛色に合わないような感じなので現場へは行かない。
だが。
永遠の白線は、それこそひらがなの時代の曲だ。その曲がとても感慨深く、この頃からライブに行っておきたかったと思えたのだ。
感情移入の度合いに自分でも驚くと共に、推すのに遅いという事はない、というヲタの鉄則は身に染みている。
幻の開催となった、アリーナツアーがまた開催されるなら、全力でチケットを確保してみたいもんだ。1番の問題は、当たらないという事なのだが。
今回の虹色東京ドーム大作戦では、黄色になった。
毎回お馴染みとなったこの演出は、とても良いと思う。しかも、元々はおひさま発信だと言うのだから、たいしたもんである。ファンの自主的な発動によるものが、演出にまで昇華したのは、昨今記憶にあるものでは世界のももクロNo.1くらいだろう。自分が曲の演出になれるのは、他にはない醍醐味だ。
だが、ダブルアンコールでの運営からサプライズ仕掛けは失敗だった。メンバーの目に入らない位置でのスクリーンから呼びかけ、我々のサイリウムを使って仕掛けるようだったが、消していいものか迷ったし、浮かび上がるはずだった文字はサッパリだった。あとで聞いたら、席に紙があって、その人が文字担当だったらしいが。
やはり頼るはヲタの団結。こういうのはヲタクが考えた方が良いものができ、うまくいくのは万国共通だな。
歌詞に歌われた、約束の彼の地、東京ドーム公演は、2日間で約10万人を動員したそうだ。1日5万人である。
所謂コロナ禍で、観客を動員しての公演では最多の観客数であった。
登りつめた頂きから観た景色は、それは素晴らしい、綺麗な、感動的な景色だった。我々がそんなだから、メンバーの想いはひとしおだっただろう。
その感動は、はっきり言ってももクロちゃんが国立競技場に立ったあの時と同じ感覚だった。
新しいグループが迎える大一番というライブ、昨今はほぼ皆無の界隈だが、その中で現場を踏んでいるグループがぶち上がったのは最高だ。
だが、ももクロちゃんは国立競技場だ。
そして、日向坂も東京ドームは最終到達点ではないと前もって宣言している。
そして何より、ひよたんが出られなかった事は、悲しくもあるしそれより何より悔しい。悔しくてたまらない。
大感動のライブだったが、ずっと心の中にモヤモヤがあったのは正直な気持ちだ。
ひよたんお大事に。
次なる高みへの挑戦はどんな形になるか、今この瞬間から楽しみだ。まさに、走り出す瞬間。
しばらく余韻に浸れるライブは、もう年に何回も無い。
5万人のおひさまと共有したあの空間、瞬間は糧となり記憶に残るであろう。
ありがとう日向坂46。

















