古い友人と別れたような
なんともいえない不思議な感覚だった
今日はCoverGirlsの1期生、木村友香と松川舞の卒業の日だ。昼間は卒業公演と題して定期公演を開催、しかもなんと1000回記念公演だという。
CoverGirlsの1期生の活動期間は約7年間、グループも昨今の界隈では割と古参に入る。
紆余曲折あったようだが、近年はメンバーの卒業をチャンスに変え、成長を遂げ昨年念願のメジャーデビューを果たす。
ヲタも割と多い方で、ライブも盛り上がり、カバガという名は界隈では通っている。
折しも今日は、アップアップガールズ(仮)結成7周年の日だ。
そう、アプガと同じ頃デビューし、未だ活動している立派といえるグループだ。
ここ数年は中堅グループの解散が相次ぎ、十万石を超える大名も解散やメンバーの卒業と、アイドル界隈は戦国時代を果て、発展を遂げ切り、円熟から移行衰退へと移りゆく風が吹き始めている。
そんな中、カバガからもついに、立役者の1期生が2人同時に卒業を決断した。
CoverGirlsとの出会いは、まだ群雄割拠グループが乱立し、しのぎ合いせめぎ合いをしていた頃。
日本武道館にコンサートを観に行った帰り道、あの坂を下っていると、フライヤーを片手に声を上げてアピールをしているグループに遭遇した。
それがCoverGirlsであり、最初にフライヤーを貰ったのが1期生の木村友香だった。
それから行く先々でカバガに会い、その度にフライヤーを貰った。
この先グループがメジャーになった時に貴重になるよなんて言いながら、貰ったフライヤーは大切に保管した。
いつしか木村友香こと、ゆーちんさんとは顔見知りに近くなった。短期間にたくさん遭遇してればね。
時には乃木坂ちゃんアンダーライブで、らりんが突然卒業発表をして武道館が泣いたあの日、憔悴しきった九段下までのヲタ達の行列を合間にかいくぐり、声を張り上げフライヤー配り。
「なんか、誰かが卒業を発表したみたいだね、みんな死んでるね」
「そうなんだよ。突然でね、ビックリした」
「それよりもtwitterで拡散するから、写真撮ってよい?」
「いいよ!よろしく」
暗い屋外だったけど、ゆーちんさんは超笑顔でアピールしてくれた。グループ名が間違っている辺りさすがだ。
また時には、お台場でのももクロちゃんライブ。
番号がドベで後ろになり、結局ステージがなにも観えず、がっかりしながら駅まで歩いていると、そこにはカバガのメンバーが。
「今日は全然観えなかった。ももクロちゃんジャンプ禁止だしね」もはや、普通に交流してるのに等しい。フライヤーは貰ってるけどね、
このまま無銭では申し訳ないと思い、控えていたワンマンライブのチケットをその場で購入。休みはあとからなんとかするもの。メンバーからの手売りなんて、なかなか機会がないしね。
結局そのライブには行けなかったが、カバガの現場に興味が湧き、対バンイベントなどをほぼ毎日行なっている事もあり、それからカバガが出るイベントに行った。
時にはアイドル対バンイベントで、時には肉フェスなどのステージで。
カバガはその存在感で、会場に集まったファンを獲得していっていた。
そんな中、木村友香卒業の発表がなされた。
1期生だし、致し方ないのか。
残念だったが、卒業まで見届けるのがヲタの役目。
その日が来なければよいのにと思いながらいたら、ゆーちんさんは卒業を撤回。
そんなのあり?とビックリしたが、CoverGirlsというグループ卒業を撤回したメンバーが何人かいるので、みんなそんなに驚かず、好意を持って受け入れられていたのだ。色んなグループがあるんだな。松川さんも1度撤回したことがあるみたいだし。
そこからゆーちんさんは、さらにストイックに自分自身を高めるように活動していった。
歌とダンス。憧れていたアイドルの世界で最も重要な部分に磨きをかけ、アクロバットなどにも挑戦。グループも、経験を重ねて円熟し、パフォーマンスが良くなってきた。
正直最初の頃、CDを聴いた時は、うーんこれはと思った。まだそれは、伸び代があるという事だったのだな。特に最近では、メンバーのシンクロも高まり歌って踊るアイドルグループとしてかなりの実力を備えていた。
もうひとつ
木村友香はガッチガチのハロヲタだった。
ハローに憧れてアイドルを目指す子はたくさんおり、現在活動しているアイドルグループの中にも、憧れはハローのメンバー、という子はホント多い。
ゆーちんさんも御多分に洩れずハローに憧れ、モーニング娘。に憧れて実際アイドルになった。歌とダンスでたくさんの人を笑顔にするその職業。憧れだけでは勤まらないのは周知の事実、実際幾多のグループが生まれては無くなりを繰り返している。
その中、アプガと同じ7年間の活動歴は他のアイドルさんからも慕われる程だ。
チェキの時、ハローの話しで盛り上がり、自分がハローの現場に行った時twitterで呟けば、反応を示してくれた。
ハロヲタにして現役アイドル。
唯一無二の存在として推しどころ満載だ。
最大の魅力は、その笑顔。
木村友香は、界隈ではニャンちゅうと称される、そのとびきりの笑顔がとても素敵。
身長がちっさくてショートカット、髪色は頻繁に変わり、時には金髪も。極め付けはその笑顔と、初見のヲタに残すインパクトも随一。
自身をしっかり見つめ鍛錬を怠らず、憧れのハローに並び追い抜くため。
ステージに上がれば土俵は同じ。
特に今年1年間は、ブログなどでもヲタ活をしたという報告が殆どなかった。きっとその頃は卒業も頭にあったのだろうが、アイドルとしての道を極めるために、全てをその活動に注いできたのがよく分かった。
前置きが長くなったが、今日でCoverGirlsとしての活動を終えるゆーちんさんと松川さんの卒業イベント、これは外せなかった。
流石に卒業公演は午前中からなので間に合わず、夕方からのイベントに参戦。本当にこれで最後だ。
会場は秋葉原、30人も入ればいっぱいな会場は、すでにヲタが入りきれず。
特典会のみなので、最後まで全員がいる訳ではないだろうが。
程なく2人がヲタをかき分けて会場入り。
全員握手(といっても2人だが)チェキ、個別握手に最後は10分握手。10分はチケットを獲得した選ばれしヲタのみがトライできる、称号のようなものだが、今回は全員2人目当てで来ているので、ほぼほぼ皆さん10分握手で心に鍵を占める模様。
猛者でも、これ最後までいたら、電車間に合わないと嘆くヲタもいる位。まさに時間の許す限りってやつだな。
最後という事もあり、割りとゆっくり目に進行してくれている感じ。チェキに1分トークと握手が付くので、そこで最後の挨拶だ。
ゆーちんさんは袴姿に松川さんは白のドレス。どちらか2人で意見が分かれたようで、結局好きな方を。2人ともよく似合っているな。
狭い会場で特典会の列が出来る。
チェキ2枚で大体1時間か。普段からしたら凄い事だが、もう見納めなのでそれでも短い位だ。
ゆーちんさんは最後まで満面の笑みでチェキを撮ってくれた。交わした言葉は多くはないが、労いの言葉と、今度はハローの現場で会いましょうと締めくくる事が出来た。ゆーちんさんも、それな、と笑顔で返してくれた。
まだまだヲタでごった返す会場を後にする。
後ろ髪は思いっきり引かれている。
でももう帰らないと家までたどり着けないし。電車に飛び乗る。
最寄りの駅に着き、夜風が思ったより冷たく、足取りも重かったので、行きつけのラーメン屋さんに入る。
大好物のはずのラーメンに有り付こうとした時、急に寂しさと共に涙が溢れてきた。オジさんが1人でラーメン食いながら涙こぼしてたら通報されてしまうので、我慢しながら完食。
帰り道車の中でカバガの曲を聴くと、その歌詞に今の気持ちが書いてあった。
元々アイドルに興味があった訳ではなく、流行りの曲を覚えたくて聴いたモーニング娘。のLOVEマシーンからなんとなくMVを観て、偶然とも言える巡り合わせで相方に誘われて行ったコンサートで人生観が変わる程のインパクトを与えられたアイドルという存在。
安倍なつみは自分の人生に多大なる影響を与えてくれたアイドルであり、その卒業はさらにインパクトがあった。さゆは神となり崇めており、有安杏果にはその姿と笑顔からパワーをもらった。
長い時間、たくさんのアイドルさんの卒業を見送ってきたにも関わらず、今回が1番寂しい。
ゆーちんさんは推しのアイドルであり、戦友であり、友人のような感覚にさえなる身近な存在。卒業をダイレクトに見送れた事も大きい。そして、そのひたむきな姿勢は心から尊敬に値する。だからかな。
だが。
アイドルとは偶像、ステージに立って歌って踊る、ファンにパワーを与え、ファンは出せるだけの声援でアイドルを応援する。それがアイドル。
ステージから降りたゆーちんさんは今、我々と変わらないひとりの一般女性となった。
もう見守りながら応援する事は出来ない。
卒業はしたけれど、CoverGirlsのメンバーとして活動した事実は、我々が応援した時間は紛れもない事実。
その思い出と記憶に残した笑顔にパワーを貰いながら、これからも前を向いていこう。
そして同じ空の下にいるであろうゆーちんさんのこれからの人生が幸せでありますように。











