2010年03月07日 04時31分45秒

第82回アカデミー賞受賞予想

テーマ:MovieReview

いよいよ日本時間3月8日に発表されるアカデミー賞。

先日のノミネーション予想の答え合わせと一緒に受賞予想でも。

★が本命、☆が対抗です。


【作品賞 -Best Motion Picture-】  My Predictions : 8/10
  アバター Avatar
  しあわせの隠れ場所 The Blind Side
  第9地区 District 9
  17歳の肖像 An Education
★ハート・ロッカー The Hurt Locker
☆イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds
  プレシャス Precious
  A Serious Man A Serious Man
  カールじいさんの空飛ぶ家 Up
  マイレージ、マイライフ Up in the Air
  インビクタス 負けざる者たち Invictus
  NINE Nine
――――――――――――――――――――――――――――
「インビクタス」「NINE」がOUT。「しあわせの隠れ場所」「第9地区」がIN。
作品賞のノミネート枠は拡大したものの、やはり監督賞に挙がっていない5作は受賞は厳しそう。
更に、例年作品賞とノミネートが重なることが多い編集賞から漏れた「マイレージ、マイライフ」も厳しいか。
「プレシャス」もモニークの助演女優賞に票が集まる分、ここでの受賞は難しそう。
残る「アバター」「ハート・ロッカー」「イングロリアス・バスターズ」の三つ巴の中では、「ハート・ロッカー」が一歩抜き出ている感。ただし、プロデューサーによる不正なキャンペーンメールの件がどれだけ投票結果に影響するかによっては逆転もありえそう。
ここで逆転があるとすれば、技術面に注目が集まっている「アバター」よりも「イングロリアス・バスターズ」のほうが有利か。
個人的な希望は「イングロリアス・バスターズ」に受賞してほしい。


【監督賞 -Best Director-】  My Predictions : 5/5
★キャサリン・ビグロー Kathryn Bigelow (ハート・ロッカー)
  ジェームズ・キャメロン James Cameron (アバター)
  リー・ダニエルス Lee Daniels (プレシャス)
  ジェイソン・ライトマン Jason Reitman (マイレージ、マイライフ)
☆クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino (イングロリアス・バスターズ)
――――――――――――――――――――――――――――
予想通りの面子になった監督賞では、キャサリン・ビグロー vs ジェームズ・キャメロンの元夫婦対決に注目が集まっているが、キャメロンは既に「タイタニック」で受賞済みでこれが2回目のノミネート。
連続で賞をあげるほど優れたディレクションだったかというと疑問符が付きそう。この2人なら、勝つのはビグローのほう。
リー・ダニエルスはアフリカ系の支持は集めるかもしれないが、ほぼノーチャンス。
ジェイソン・ライトマンは若手だし作品を作るたびに高評価を得ているから、今回取れなくてもいつか取れるだろうとスルーされそう。
クエンティン・タランティーノは固定ファンが付いていそうだし、これまでの実績もある。ビグローを逆転できるとすれば彼だろう。


【主演男優賞 -Best Leading Actor-】  My Predictions : 5/5
★ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges (Crazy Heart)
☆ジョージ・クルーニー George Clooney (マイレージ、マイライフ)
  コリン・ファース Colin Firth (A Single Man)
  モーガン・フリーマン Morgan Freeman (インビクタス 負けざる者たち)
  ジェレミー・レナー Jeremy Renner (ハート・ロッカー)
――――――――――――――――――――――――――――
ここも予想通りのノミネート結果。
ジョージ・クルーニーを猛追し、ついには逆転したジェフ・ブリッジスが、これまでの功労賞的な意味も含めて最有力。
クルーニー、モーガン・フリーマンは前回の受賞が記憶に新しく、それを凌駕するほどのパワーは感じられない。
コリン・ファースは作品自体の評価がそれほど高くないのが足を引っ張りそう。
ジェレミー・レナーは知名度の低さがネック。


【主演女優賞 -Best Leading Actress-】  My Predictions : 5/5
★サンドラ・ブロック Sandra Bullock (しあわせの隠れ場所)
  ヘレン・ミレン Helen Mirren (The Last Station)
  キャリー・マリガン Carey Mulligan (17歳の肖像)
  ガボーレイ・シディベ Gabourey Sidibe (プレシャス)
☆メリル・ストリープ Meryl Streep (ジュリー&ジュリア)
――――――――――――――――――――――――――――
ここも予想通りのノミネート結果。ただ、受賞予想は難しい。
まず、ヘレン・ミレンは前回受賞からの期間や作品評価を考えるとノーチャンス。
ガボーレイ・シディベは助演のモニークに票が流れそう。
キャリー・マリガンはフレッシュな魅力でオードリー・ヘップバーンの再来とも言われている人。作品賞にもノミネートされているが、そちらでは受賞は難しいと予想される分、彼女に票が流れるかもしれない。決してチャンスがないわけではない。
メリル・ストリープはアカデミー賞の常連で今回が通算16回目のノミネート。ただし受賞は2回だけで1982年の「ソフィーの選択」が最後。そろそろ3回目をあげたい会員も多いはず。更に今回の役は実在の人物というのも有利。ただ、作品賞にもノミネートされていない作品で彼女に演技賞を与えてもよいものか、もっとふさわしい作品が今後いくらでも出てきそうと考えると今回もパスされてしまう可能性もある。
そこへ来ると、サンドラ・ブロックは有利。どちらかと言えば芸術性よりもヒットを飛ばす女優、しかもコメディ寄りということでアカデミー賞には縁がないタイプ。今回を逃すと次はないかも知れない。対象作は作品賞にもサプライズノミネートされていて、興行的にもヒット。さらに今年は「あなたは私の婿になる」もヒットさせている。ただし「All About Steve」はコケて、ラジー賞にもノミネートされてしまった。でもでも、それさえもプラスに変えてしまうだけのパワーがありそうな気がする。
ということで、個人的な希望も含めてサンドラ・ブロック。(ラジー賞と同時受賞して、ハル・ベリーみたいにスピーチで株を上げてほしい)

【助演男優賞 -Best Supporting Actor-】  My Predictions : 4/5
  マット・デイモン Matt Damon (インビクタス 負けざる者たち)
  ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson (The Messenger)
☆クリストファー・プラマー Christopher Plummer (The Last Station)
  スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci (ラブリーボーン)
★クリストフ・ヴァルツ Christoph Waltz (イングロリアス・バスターズ)
  クリスチャン・マッケイ Christian McKay (Me and Orson Welles)
――――――――――――――――――――――――――――
クリスチャン・マッケイがOUT。マット・デイモンがIN。
この部門は、クリストフ・ヴァルツの一人勝ち状態で、他の候補者は作品自体の評価も伸び悩み、ほぼノーチャンス。
ここ数年間、悪役を演じた俳優がこの部門を受賞し続けているが、今年もその例に倣いそう。


【助演女優賞 -Best Supporting Actress-】  My Predictions : 3/5
  ペネロペ・クルス Penélope Cruz (NINE)
  ヴェラ・ファーミガ Vera Farmiga (マイレージ、マイライフ)
  マギー・ギレンホール Maggie Gyllenhaaal (Crazy Heart)
☆アンナ・ケンドリック Anna Kendrick (マイレージ、マイライフ)
★モニーク Mo'nique (プレシャス)
  ジュリアン・ムーア Julianne Moore (A Single Man)
  メラニー・ロラン Mélanie Laurent (イングロリアス・バスターズ)

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ジュリアン・ムーア、メラニー・ロランがOUT。ペネロペ・クルス、マギー・ギレンホールがIN。
マギー・ギレンホールがサプライズノミネート。好きな女優なので嬉しい。このノミネートはジェフ・ブリッジスの主演男優賞受賞を後押しするはず。彼女自身ももしかしたら…。
ペネロペ・クルスは「それでも恋するバルセロナ」で前年同部門受賞。作品の評価を考えても、さすがに2年連続は厳しいか。
ヴェラ・ファーミガ、アンナ・ケンドリックは同一作品からのノミネートで票割れしてしまうかも。
モニークは作品の肝となる役柄で、強力なパフォーマンス。作品賞や主演女優賞の望みが薄い分、ここで票が集まりそう。


【アニメーション映画賞 -Best Animated Feature Film-】  My Predictions : 4/5
  コララインとボタンの魔女 Coraline
☆Fantastic Mr. Fox Fantastic Mr. Fox
  プリンセスと魔法のキス The Princess and the Frog
★カールじいさんの空飛ぶ家 Up
  The Secret of Kells The Secret of Kells
  くもりときどきミートボール Cloudy with a Chance of Meatballs
――――――――――――――――――――――――――――
「くもりときどきミートボール」がOUT。「The Secret of Kells」がIN。
「崖の上のポニョ」はノミネートならず。残念。
代わってノミネートされたのはフランス製アニメ「The Secret of Kells」。"Book of Kells"を完成させるべく奮闘する12歳の修道士ブレンダンの冒険の物語、らしい。
ここは、候補作の中で唯一作品賞にもノミネートされた「カールじいさんの空飛ぶ家」が受賞するはず。怖いのは、作品賞と票割れして他の候補作に逆転されること。
もしそうなってしまったら、作品賞のノミネート枠が拡大したために受賞を逃すという皮肉な結果に…。その場合は、「Fantastic Mr. Fox」が攫っていきそう。

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2010年02月01日 19時00分44秒

第82回アカデミー賞ノミネーション予想

テーマ:MovieReview

明日はいよいよアカデミー賞のノミネート発表ということで、主要部門のノミネーション予想でも。
今年から作品賞は10作ノミネートということで、なかなか予想も難しい。。。


【作品賞 -Best Motion Picture-】
ハート・ロッカー The Hurt Locker
アバター Avatar
イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds
マイレージ、マイライフ Up in the Air
プレシャス Precious
インビクタス 負けざる者たち Invictus
17歳の肖像 An Education
カールじいさんの空飛ぶ家 Up
A Serious Man A Serious Man
NINE Nine


Runner-Up
スター・トレック Star Trek



【監督賞 -Best Director-】
キャサリン・ビグロー Kathryn Bigelow (ハート・ロッカー)
ジェームズ・キャメロン James Cameron (アバター)
クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino (イングロリアス・バスターズ)
ジェイソン・ライトマン Jason Reitman (マイレージ、マイライフ)
リー・ダニエルス Lee Daniels (プレシャス)


Runner-Up
ミヒャエル・ハネケ Michael Haneke (The White Ribbon)



【主演男優賞 -Best Leading Actor-】
ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges (Crazy Heart)
ジョージ・クルーニー George Clooney (マイレージ、マイライフ)
ジェレミー・レナー Jeremy Renner (ハート・ロッカー)
コリン・ファース Colin Firth (A Single Man)
モーガン・フリーマン Morgan Freeman (インビクタス 負けざる者たち)


Runner-Up
トビー・マグワイア Tobey Maguire (マイ・ブラザー)



【主演女優賞 -Best Leading Actress-】
サンドラ・ブロック Sandra Bullock (しあわせの隠れ場所)
メリル・ストリープ Meryl Streep (ジュリー&ジュリア)
キャリー・マリガン Carey Mulligan (17歳の肖像)
ガボーレイ・シディベ Gabourey Sidibe (プレシャス)
ヘレン・ミレン Helen Mirren (The Last Station)


Runner-Up
エミリー・ブラント Emily Blunt  (ヴィクトリア女王 世紀の愛)



【助演男優賞 -Best Supporting Actor-】
クリストフ・ヴァルツ Christoph Waltz (イングロリアス・バスターズ)
ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson (The Messenger)
クリストファー・プラマー Christopher Plummer (The Last Station)
スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci (ラブリーボーン)
クリスチャン・マッケイ Christian McKay (Me and Orson Welles)


Runner-Up
アンソニー・マッキー Anthony Mackie (ハート・ロッカー)



【助演女優賞 -Best Supporting Actress-】
モニーク Mo'nique (プレシャス)
ヴェラ・ファーミガ Vera Farmiga (マイレージ、マイライフ)
アンナ・ケンドリック Anna Kendrick (マイレージ、マイライフ)
ジュリアン・ムーア Julianne Moore (A Single Man)
メラニー・ロラン Mélanie Laurent (イングロリアス・バスターズ)


Runner-Up
ペネロペ・クルス Penélope Cruz (NINE)



【アニメーション映画賞 -Best Animated Feature Film-】
カールじいさんの空飛ぶ家 Up

Fantastic Mr. Fox Fantastic Mr. Fox
コララインとボタンの魔女 Coraline
プリンセスと魔法のキス The Princess and the Frog
くもりときどきミートボール Cloudy with a Chance of Meatballs


Runner-Up
崖の上のポニョ Ponyo



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2009年11月25日 15時38分48秒

映画:「カールじいさんの空飛ぶ家」

テーマ:MovieReview
2009年、観てよかった映画は? ブログネタ:2009年、観てよかった映画は? 参加中
atom×atom-カールじいさんの空飛ぶ家

カールじいさんの空飛ぶ家 [UP]

――――――――――――――――――――――――――――
監督: ピート・ドクター Pete Docter
声の出演: エドワード・アズナー Edward Asner
       ジョーダン・ナガイ Jordan Nagai     他
【解説】
 古いけれど手入れの行き届いた一軒家に暮らす老人カール・フレドリクセン。開発の波が押し寄せる中、頑なに家を守り抜いてきた。そこは、いまは亡き最愛の妻エリーとの素敵な思い出に満たされた、かけがえのない場所だった。しかし、ついにカールは家を立ち退き、施設に入らなければならなくなる。そして迎えた立ち退きの日の朝、なんとカールは無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがるのだった。それは、エリーと約束した伝説の場所“パラダイス・フォール”への大冒険の始まり。ところがその時、少年ラッセルが空飛ぶ家の玄関に。驚いたカールは渋々ながらもラッセルを招き入れ、一緒に旅をするハメになるのだが…。
――――――――――――――――――――――――――――

【ネタバレあり】
一足先に試写会で鑑賞。
カールとエリーの出会いから別れまでが台詞なしで描かれる冒頭のシークエンスから泣かせる。たった10分くらいなのに、あっという間に二人の絆を理解させ、物語に引き込まれる。音楽も最高だし、このエピソードが最後まで伏線として活きている。
あるアクシデントをきっかけに、カールは二人の夢だった冒険の旅に出る。風船を使って家が浮かび上がるシーンはやっぱりドキドキ。パステルカラーの風船がきれい。ちょこちょこ挟み込まれる小ネタにクスリ。
ひょんなことから旅の供となる少年ラッセルも、甘ったれで知ったかぶりの現代っ子だけど、まっすぐで小憎らしくてかわいい。ダグをはじめとした犬たちもお茶目で笑っちゃう。
アクシデントを乗り越えて約束の場所(パラダイス・フォール)に辿り着いてハッピーエンド、かと思いきや、そこからカールが再び新しい冒険に出る決意をする場面が秀逸。エリーの残したアルバムとメッセージに涙。どんなに歳をとっても生きている限り人生は続いてゆく。新しいことを始めるのに残りの時間を考えることなんて無意味だ。
ストーリー全体を見れば、仲間と協力して悪役を懲らしめて…という所謂ベタな展開なんだけど、笑っちゃう場面の後にふと泣ける場面が来たり、切ない場面と楽しい場面が途切れなく流れたり、観客の感情の揺さぶり方が上手くて全然飽きない。
ちょっと残念だったのは、悪役が最後まで救われなかったこと。カールにとっては思い入れのある人物だったはずなのに、あんな終わらせ方で良かったんだろうか。
でも家族も友達もいなかった偏屈なカールがラッセル、ダグと縁石に腰掛けて車を数えているラストシーンで和んだので良しとしよう。
気になった点がひとつ。家が動く、空を飛ぶ、老人、生意気な少年、犬がスパイ…と、なんとなく「ハウルの動く城」と設定がカブる点が多かったような。偶然だと思うけど。

【超個人的評価】
atom×atom-★9
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2009年05月19日 12時38分58秒

映画:「グラン・トリノ」

テーマ:MovieReview

atom×atom-グラン・トリノ

グラン・トリノ [Gran Torino]

――――――――――――――――――――――――――――
監督: クリント・イーストウッド Clint Eastwood
出演: クリント・イーストウッド Clint Eastwood
    ビー・ヴァン Bee Vang     他
【解説】
 長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれたと、しつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも悪態をついては追い返す日々。自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが…。
――――――――――――――――――――――――――――

庭の芝生に入っただけでライフル片手に追い立てるような、頑固で偏屈な差別発言しまくりの老人が主人公なのに、彼に対して嫌悪感は起こらない。彼の息子家族はいかにも現代っ子っぽい性質でどこにでもいそうだけれど、主人公と相対すると露骨に嫌な面が透けて見えてしまう。どちらのキャラクターも自分と重なる部分があって身につまされる。
そんな頑固爺ウォルトとアジア系移民の姉弟スーとタオが心を通わせていく過程がストーリーの主軸。初めはお互い腫れ物に触るようだったのが、機転の利く姉のおかげで次第に打ち解けていく様子は見ていてとても気持ちがいい。ちょっと毒のあるユーモアも楽しい。(映画館で隣に座っていたアメリカ人が日本人と同じ感性で笑っていたのも面白かった)特に、床屋での会話はいかにも悪友同志といった感じで痛快。
前半のユーモアと後半のシリアスさとの対比も抜群。ウォルトが金網越しにタオに語りかける場面は、神父に懺悔することを拒んでいたウォルトが懺悔しているようでもあり、神父がウォルトとビールを酌み交わす場面は、旧友との語り合いのようでもあり…。
ストーリーは直球で目新しくはないけれど、何故か退屈しない不思議な感じ。登場人物が少なくシンプルだから入り込みやすかったのかも。主人公の振る舞いの理由や、最後の決断に至るまでの伏線の張り方が上手く無駄がない。
西部劇を彷彿とさせるイーストウッドの演技はもちろんのこと、タオ役のビー・ヴァン、スー役のアーニー・ハーも魅力たっぷりの的確な演技。
タオがグラン・トリノにウォルトの愛犬デイジーを乗せて走るラストは音楽を含めてとても心に残る。見終わった後も余韻の残る良作。

【超個人的評価】
atom×atom-★9
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2009年03月27日 17時04分13秒

映画:「おくりびと」

テーマ:MovieReview


おくりびと

――――――――――――――――――――――――――――
監督: 滝田洋二郎
出演: 本木雅弘
    山崎努     他
【解説】
 チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散を機にチェロで食べていく道を諦め、妻を伴い、故郷の山形へ帰ることに。さっそく職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。しかし旅行代理店だと思ったその会社の仕事は、“旅立ち”をお手伝いする“納棺師”というものだった。社長の佐々木に半ば強引に採用されてしまった大悟。世間の目も気になり、妻にも言い出せないまま、納棺師の見習いとして働き始める大悟だったが…。
――――――――――――――――――――――――――――

納棺師という「死」に直面する仕事をテーマにした作品だけに、感動的なエピソードが丁寧に、静かに、時には笑いを交えて積み重ねられる。身近な人の死を経験したことのある人なら共感できるところが多々あるだろう。
全体としてよくまとまっているし、ダレるところもなく最後まで観れるけれど、話がよく出来すぎていて予定調和的、伏線がミエミエで白ける、笑いが親父ギャグレベル(年寄りの観客にはウケていたみたいだけど)・・・と気に入らない点も多々あり。特に受け付けられなかったのは、ものを食べるシーンが美味しそうに見えず、音も含めて汚いところ。食べること=「生」を「死」と対比するための大切なシーンなのに、「生」への悦びを感じられない。
役者では、主人公の妻役の広末涼子が浮いてしまっている感じ。夫の仕事に「穢らわしい」と反発する場面はもっと説得力のある演技が必要だし、全体を通してみても役柄に対して演技が子どもっぽすぎる。西田尚美くらいの役者が演じたほうが良かったような。ただ、脇を固める山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史らベテラン俳優陣はいい味を出しているし、本木雅弘の美しい所作は作品への真摯な気持ちが伝わる演技。鑑賞後には爽快感もある、観て損はない作品。


【超個人的評価】
atom×atom-★7
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