映画:「ジョンQ-最後の決断-」 | atom×atom

映画:「ジョンQ-最後の決断-」

ジョンQ


ジョンQ-最後の決断- [John Q]

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監督: ニック・カサヴェテス Nick Cassavetes
出演: デンゼル・ワシントン Denzel Washington
    ロバート・デュヴァル Robert Duvall     他
【解説】
 イリノイ州シカゴ。ジョンは、妻デニスと9歳になる息子マイクの3人で幸せに暮らしていた。だがある日、マイクが野球の試合中に倒れ、病院に担ぎ込まれる。診断の結果、心臓病を患っており、生き延びる方法は心臓移植しかないと判明する。しかし、リストラで半日勤務となっているジョンの保険は、高額な移植手術に適用されなくなっていた。ジョンは家財道具を売るなど金策に走ったが、病院から無情な退院勧告が出される。我慢の限界に達したジョンは拳銃を持って救急病棟を占拠。医師や患者を人質に、マイクの手術を要求するのだった。
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「家族愛」全開の作品。
高額な手術費用が支払えない父親が息子の心臓移植手術を求めて救急病棟に立てこもる。ま、この父親を演じるのがデンゼル・ワシントンときちゃあ、悪人のはずがない。
びっくりしたのは、人質を取って病院に立てこもった犯人である父親が同情すべき善人として描かれていること。救急病棟を乗っ取っているということは、その病院に運ばれていれば助かる人の命を危険にさらしているということ。息子を助けるためならば、他人は死んでも良いと思っているということ。そういう利己的な人間である主人公が善人とはとても思えない。
それに、「医療は慈善事業ではない。費用が払えないのならば手術できない」「例外を認めれば今後何万人という患者に例外を認めなければならなくなる」と至極まっとうなことを言っている病院の院長が悪人のように描かれていること。費用を払えない患者を治療していたら病院だって成り立たない。ちゃんと治療費を払っている患者がバカを見る。当たり前。それなのに院長は果たして悪者なのか。
立てこもり事件はテレビで中継され、野次馬が病院に集まる。野次馬たちはみんな立てこもり犯の味方。と言っても、彼の息子のための手術費用を募金する訳でもなく、ただ囃したてるだけ。それでいいのか。
そういった脚本の悪さばかりが目に付いて、全く主人公に感情移入できなかった。その上、院長、外科医、TVレポーター、警察といった(作品中での)悪側の人間が白人ばかりで、主人公一家や人質は黒人や女性、外国人といかにも同情を引こうとする意図が見え見えなのにも閉口。
ただ、デンゼル・ワシントンの演技はさすがで、家族を愛する父親を上手く演じていたと思う。

【超個人的評価】
★★☆☆☆