10月28日(土)三鷹市芸術文化センター・風のホールへ、
ジャン・ロンド― チェンバロ・リサイタルを聴きに行きました。
ジャン・ロンド―は1991年パリ生まれのチェンバロ奏者。
そして、曲はバッハのゴルトベルク変奏曲。約100分の長丁場。
最初、これから始まるよ みたいな、即興の前奏を経て、
最初のアリアが演奏され、その後は人生いろいろ、変奏もいろいろ。
薄暗~くなってる舞台で、チェンバロの優しい音色が響き渡る中、
目を閉じながら、自分はこういう曲も聴くようになってきたんだなぁと、
若かりし頃からの変遷をたどって、しみじみと・・・小船を漕ぐ
まぁもともと不眠対策の曲だって言うし・・・
それはそれで、とても心地よい。聴き方もいろいろ。。。
最初アリアのメロディーが再び戻ってきて終曲となりますが、
また聴いてね♪と優しく言ってもらえたような、
あるいはもっとしっかり聴けよ♪と叱咤されたような、
そんなオーラを感じ取りつつ、精進して参ります。
使用されたのは、ヤン・カルスベック2000年作(オランダ)の
ジャーマン・モデル(ミートケ・モデル)とのこと(プログラムより)
詳しいことはわからないけど、カッコいいチェンバロです。
チェンバロもいろいろな機能を駆使して、
ステキな音色をつくり上げているのですね。
YouTubeで簡単に検索できて、いろいろ勉強になります。
でも、実際、音楽の興味も自分の中で少しずつ変わってきていることを実感してます。
そんな中、こういう大曲が聴ける機会があったのはとても貴重でした。
ありがたいことです。
翌日10月29日(日)はJ2リーグ 大宮 VS 甲府。
私の今シーズンの数少ない観戦でやっとこさ甲府の勝利を見届けることができました。
シーズンの結果がどうなろうとも、この先も楽しみです⚽
そして、10月31日(火)も三鷹市芸術文化センター・風のホールへ。
ジョルディ・サヴァール & エスペリオンXXIの演奏会。
ジョルディ・サヴァール(トレブル・ヴィオール バス・ヴィオール)
シャビデル・ディアス=ラトーレ(テオルボ、ビウエラ&バロックギター)
アンドルー・ローレンス=キング(スペイン式バロックハープ)
ダビド・マヨラル(パーカッション)
ルイス・デ・ミラン:
ファンタジア第8番、第38番、パヴァーヌ第1番、ガリャルダ第6番
トバイアス・ヒューム:
ヒューム大尉のパヴァーヌ~ガイヤルド、たったひとりで行軍する兵士
古いカタルーニャ民謡(作者不詳)/サヴァール編:
アメリアの遺言、糸を紡ぐ女
フランセスク・ゲラウ:エスパニョレータとフォリア
ジョン・ダウランド:いにしえの涙
アントニー・ホルボーン:ムーサたちの涙、妖精の円舞
※※※※※
アントニオ・デ・カベソン:パバーナとそのグロサ(フォリア)
ジョアン・カバニリェス:序曲~イタリアのコレンテ
マラン・マレ:フォリアに基づく変奏
ルイス・ベネガス・デエネストローサ:
カベソンのファンタジア、スペインの調べ
アンリ・ル・バイイ:パッサカリア「私の名は狂気」
摂政殿のラント~モイラの君主~ホーンパイプ
サンティアーゴ・デ・ムルシア:
サルディバル写本より イタリアのフォリア~ガリシアのフォリア~、
舞曲「狂気の蜜」
古楽器バンドの演奏会。
バッハ以前の音楽に興味を持ち始めたのは、サヴァールの音楽を聴いたから。
そんな訳で、私のファン歴の日は浅いかもだけど、
憧れの巨匠の演奏を聴けました。
演奏は、非常に心地よく、編成もそれぞれの曲の雰囲気もとても多岐に渡っていて、
ジャズ・フュージョンを聴いているときのように、
体がノリノリになることもありました。パーカッションでは口琴も出てきましたw
こういう音楽が、確実に今自分の聴いている音楽のあれこれに繋がっていて、
それが継承されて、進化したりしなかったりもしつつ、
これからの世代の音楽にまたいろんな影響を与えていくのだなぁと実感しました。
↑会場でCD買ったらポストカードいただきました。
サヴァールの音楽の数々に出会ってから、
自分の中で、音楽の愉しさの幅がとても広がっております。
まさか、生で聴ける機会が来るとは思わなかったので、すごく嬉しかったです。
※動画はすべてYouTubeから拝借しました。
アンコールは2曲で、カナリアの即興(作曲者不詳)と、
まさかのヴァレンテのナポリ風ガリャルダ。
とっても心躍る演奏でした。
ナポリ風~は、次の曲に繋がっていくような終わり方。
これからもいろんな音楽に触れ合いな♪っていうエールを受け取った感じ。
この三鷹の2つの演奏会での貴重な体験を糧として、
これからも楽しんで参ります。