台風今日はとても風が強く吹いていた。
満開のさくらが散っちゃうなと
ちっちゃいけど 『にんげん男の子』 である
君は思っていた。
空を見上げると
厚みのある雲が、
風が通った足跡を残して
そこにずんと留まっていた。くもり
強い風を全身に感じながら君は
いつもの公園に行って見た。
すずかけの木がつぼみをつけている。
ほんの2,3日前にはまったく気がつかなかった。
良く見渡すと、周りの木が春の装いになっている。
さくらの木も満開に近くなっていた。桜
ベンチに座り、時折砂嵐を起こす強い風に
問いかけた。
『なんで今日はそんなに強く吹くのかおはてなマーク
『地上に滞っている悪いエネルギーを吹き流すためさ台風
『でもそんなに強く吹いたら咲いたばかりのさくらが
散ってしまうウサギ
『大丈夫だよ。今散っているさくらの花びらも
地上のエネルギーの浄化を手伝ってくれているのさおやしらず
それから君はさくらの木に寄りかかり
『今日はなんでこんなにつよく風が吹くの
なんだか風が怒っているみたいだシラー
さくらの木にたずねると
『風が強く吹くと私ら大木が大きく揺れる。
その揺れを根に伝え、地球の奥へ揺れを流す。
そしてその揺れが地殻の揺れとバランスを取るのだキラキラ
『なるほど。それにしてもこの風は
どこかの天使も手伝っているのかな』
さくらの木と別れて、歩きながら君が思った。
大天使ガブリエルは水だし、ミカエルは…
『チャミエル』と、誰かが心にひっそりと
話しかけた。えっ
さくらの木、それから受けたピンクの光、
雲の覆いかぶさる空、そして今日は金曜日
さっきまで君が見ていた、感じていたものに
チャミエルのキーワードがそろっていた。
君の心にほっこりちいさな光が灯った。キラキラ