2012年の干支(えと)の「辰(たつ)」に親しんでもらおうと、県立郷土館(青森市本町)で展示企画「迎春 辰 たつ 大集合!」が開かれている。15日まで。
同館が収蔵する資料の中から龍にまつわる置物や郷土玩具など約15点が並ぶ。青森市出身の工芸家・小林尚ミン(しょうみん)が手がけた十二支の置物や五穀豊穣(ほうじょう)を願う津軽地方の伝統行事「虫送り」で使われた「虫形」、縄文時代中期から晩期のものとされる「青竜刀形石器」、龍が描かれたねぶたの下絵など、本県にゆかりのある作品も多い。外交官・珍田捨巳や作家・葛西善蔵など辰年に生まれたり、亡くなったりした県内の先人を紹介するパネルも10点展示している。
同館の本田伸・研究主幹は「龍にまつわる資料を一度に見られる機会はなかなかない。空に飛んでいくイメージを感じ取ってほしい」と話している。
出典:読売新聞