落希一郎氏の哲学が詰まったワイナリーで作る、本物志向のワイン
 
Occi Gabi Zweigeltrebe 2017

オチガビ ツヴァイゲルトレーべ 2017

 
余市町のワイナリーと言えば、多くは「余市川」の右岸側「登川」沿いに点在していますが、左岸側にもワイナリーは多く存在しています。特にその中でも個性的というか生産者のキャラクターが強い(笑)のは、何といってもOcciGabi(オチガビ)ワイナリーの落希一郎さんでしょう。
 
今回はそんな落さんのツヴァイゲルトレーベを飲んでみました。
 

 

生産者の落希一郎さんといえば、(株)北海道ワインの創業者でもある故・嶌村彰禧氏の甥であったり、某新婚さんを紹介する番組に出演したりと、何かと話題の多い方でもあり、新潟県のカーブドッチワイナリーにも携わり、日本ワイン業界の重鎮の一人ですね。

 

 

 

そのキャラクターといいますか、お話が面白く、そして毒を吐き、角度がエグい(笑)という魅力溢れる方です。

 

 

 

また、オチガビワイナリーといえば、景観の美しいガーデンがワインよりも 評判良く、併設されたレストランも人気があり、1つの観光名所としても地位を確立しつつあります。ワインのアイテム数も多く、酒販店でもお土産店でも購入できる機会が多いというのは慢性品薄状態の北海道ワイン業界でもありがたい事の1つだと思っています。

 

 

今回抜栓したツヴァイゲルトレーベ。

同ワイナリーのラインナップの中では比較的安価な方で、入手も用意なワインで、以前クラウドファンディングか何かの返礼品として頂いた物だったと記憶しています。コルクはシンプルなもので、やや抜き難かったです。

 

 

 

3年前のヴィンテージとしては、赤色も寄った少し熟成を感じる色合い。ツヴァイとしても、少し色は淡いかな?と感じました。グラスの縁は少しだけオレンジ色を帯びていたので、熟成が少し早い様な気がします。
 
香りの第一印象としては酸味を感じる果物、アセロラ、アロニア、ハスカップ、ブルーベリー系、コショウやナツメグといったスパイス系もありますが、至ってシンプルな纏まり方をしています。樽香は僅かという所でしょうか。伸びはそれほど感じません。価格帯の高いワインは、もっとパワー溢れるワインに出来上がっているので、それと比べると物足りなさを感じます。
 
口に含むと、見た目から想像していた以上のタンニン。カベソー系とは違って軽やかでありながら力強く、しなやかなタンニンが広がります。そして酸味はまだ若さを感じ取れる程にシャープです。全体としてはライトな仕上がりになっていますが、フルーティさよりも酸と渋味の主張が強く、個人的には飲み疲れしてしまう様なワインに感じました。肉料理でも少し脂の乗ったお肉であったり、オリーブオイルやバター系ソースの食事と合わせると相性が良いかもしれません。
 
落さんといえば、日本の一部のワイン生産者で使われている、輸入したブドウジュース(バルク果汁)を使って醸造したワインを日本のワインとして売る事への嫌悪感MAXな方で、「ウソつきワイン!」「自然派ワイン?物足りないんじゃない?」「ワイン法が無かったのが諸悪の根源だ!」「滅びよ!人類!(←多分これは言ってない)」と全否定。
 
賛否両論ありますが、それほどワイン造り&庭造りに本気で取り組んでいる落さんのワインはこれからも楽しみです。
 
 

 

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